ラムサール‐じょうやく〔‐デウヤク〕【ラムサール条約】
読み方:らむさーるじょうやく
イランのラムサール(Rāmsar)で、1971年に採択された国際条約「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」の通称。広く水辺の自然生態系を保全することを目的とする。登録対象となる区域は湿原のほか、湖・渓流・浅い海などの水域も含まれる。日本は1980年(昭和55)に加盟。国際湿地条約。
ラムサール条約(らむさーるじょうやく)(The Ramsar Convention on Wetlands)
国際的に重要な湿地を指定し、各国における湿地保護の取り組みを報告させるもの。ほぼ3年に1度の割合で締約国会議が開催され、今年11月にもスペインで開かれる。加盟国は133に上る。
沼沢地や湿原などに生息する水鳥の多くは渡り鳥だから、水鳥の保護と湿地の保全のためには国際的な協力が不可欠だと認識されるようになった。そこで、1971年にイランのラムサールで開催された国際会議で、湿地に関する条約が作成された。
ラムサール条約の締約国は、自国の領域内にある国際的に重要な湿地を登録することが求められる。1980年に加盟した日本の登録湿地は、釧路湿原(北海道)、厚岸湖・別寒辺牛湿原(北海道)、琵琶湖(滋賀県)、漫湖(沖縄県)など11か所。
正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」。
(2002.07.19更新)
ラムサール条約(らむさーるじょうやく)(Ramsar Convention)
「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」という。「水鳥の生息地である湿地帯を守ろう」ということが記されている。条約ができてから、1996年時点では、775か所の湿地が登録されている。
1972年2月、イランのラムサールで採択された。発効は1975年だ。日本については、1980年、24番目の国としてこの条約を締結した。
この条約では、ハクチョウやガンなど、水鳥が生息している湿地を保護する。湿地とは、具体的には、沼や湖などのことだ。どうして湖や沼を保護するかといえば、それが最終的にはそこに住んでいる水鳥を守ることになるからだ
その他、この条約では、湿地全体の生態系を保護して、そこに住んでいる動植物がゆたかに生きられるようにする。
日本は、北海道の釧路湿原、クッチャロ湖、宮城県の伊豆沼、内沼など、10か所が登録されている。
(2000.10.14掲載)
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