られる

デジタル大辞泉

られる

［助動］［られ｜られ｜られる｜られる｜られれ｜られろ（られよ）］上一段・下一段・カ変動詞の未然形、サ変動詞の未然形「せ」、使役の助動詞「せる」「させる」の未然形に付く。

１ 受け身の意を表す。「乗客が次々と助けられた」「花壇の中にごみを捨てられて困った」

２ 可能の意を表す。「僕でも組み立てられる模型」「彼が落第するとは、とても考えられなかった」

３ 自発の意を表す。自然に…となる。「性格が性格だから将来が案じられる」

４ 軽い尊敬の意を表す。「先生が入って来られた」→らる →る →れる

[補説] サ変動詞には、未然形「さ」に「れる」が付き、「される」と用いることが多い。2・3の用法には命令形はない。1のうち、他からの動作により不本意・不満足な感情が加わるものを「迷惑の受け身」、無生物が受け身の主語となるものを「非情の受け身」とよぶことがある。後者の表現は明治以後、翻訳文の影響などによって急速に増加した。

隠語大辞典

られる

1. 惚れられる。〔香具師・不良〕
2. 惚れられる。

分類 香具師／不良

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Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

られる

出典:『Wiktionary』 (2020/02/08 10:58 UTC 版)

助動詞

られる

• 接続:上一段・下一段活用未然形、カ変未然形「こ」、及びサ変未然形が「し」「せ」などのものに接続。その他のものは「れる」に接続。

1. （自発） 動作がはっきりと意図しないで、自然に起きていることを表す。
   • 行く末が案ぜられる。
   • 本物と考えられる。
2. （受身）他者から発せられる動作を被ることを表す。
   • 飼い犬用の餌が食べられていた。
   • じろじろと見られる。
3. （可能）動作をすることができることを表す。
   • もう家から出られそう？
4. （尊敬）動作の主語に対する軽い敬意の念を表す。
   • お客様が来られております。
5. （西日本方言。否定をともなって）してはいけない。しないで。
   • せられんよ。（してはいけないよ。）
6. （西日本方言。否定をともなって）するものではない。するわけにはいかない。

活用

未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形	活用型
られ	られ	られる	られる	られれ	られろ られよ	動詞下一段型

語源

• 古典日本語:らる（cf.る）

関連語

• せる、させる

  古典日本語:す、さす

• ら抜き言葉
• 可能動詞

Weblio日本語例文用例辞書

「られる」の例文・使い方・用例・文例

• 受け入れられること
• 食べられる
• 彼に責められる非はないとされた
• 彼の提案は我々には受け入れられるものではなかった
• 広く受け入れられる
• よりによってトムが僕に助けを求めてきたなんて信じられるかい
• それは20世紀で最も影響力のある理論に数えられる
• 私は得られるだけの援助はすべて受け入れます
• 彼は手に入れられるあらゆる情報をもってディベートに備えた
• その事故はスピードの出しすぎのせいだと考えられる
• あなたにわたしがどんなに貧しいかを知られるなんて耐えられない
• 裁判官に任ぜられる
• 責められる
• このドリルは硬い岩に穴をあけられる
• 「５分ぐらいでここへ来られるかい?」「いや，今は行けないよ．忙しいんだ」
• 私の犬は口でフリスビーをうまく捕らえられる
• お母さんに学校をずる休みしていることを知られたら叱られるよ
• 軌道異常が原因で地球温度低下が生じたのではないかと考えられる
• 私の夢をかなえられる可能性はすべてなくなった
• チーズは牛乳から作られる