ひょうきんプロレスアワー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 09:02 UTC 版)
「オレたちひょうきん族のコーナー一覧」の記事における「ひょうきんプロレスアワー」の解説
芸人がプロレスラーに扮し、本物のプロレスのリングで闘うという、不定期コーナー。景山民夫(=フルハム三浦(後述))が大根で殴られ骨折したり、オール阪神(=ミスター・タイガー(後述))が股裂きにあい、股を切るなど出演者が本当に体を張って演じた。 初期の柱は、アントニオ・紳助&ストロング・うなずき(竜介)とシャープ兄弟(ミスター・タイガー&ミスター・ジャイアント=阪神・巨人)という二大タッグチームによる、「HWA世界ひょうきんタッグ選手権」をめぐっての抗争劇だった。無敵を誇る紳助組に、悪玉のシャープ兄弟がその打倒に執念を燃やすといった図式で、初戦では紳助組が勝利(その際に前述の「股裂け」事件が起きた)、執念の末に得た再戦ではシャープ兄弟が勝利、そしてその決着戦は、大阪府立体育会館で行われた全日本女子プロレスの実際の大会を間借りする形で行われた(結果は紳助組のタイトル奪還)。コーナー自体は全日本女子プロレス興業の協力を仰ぎ、当時フジテレビが放映した「全日本女子プロレス中継」のスタイルを踏襲していた。実況は「全日本女子プロレス中継」のメインアナでもあった志生野温夫が務めた。またごく初期には、後に実際の女子プロレスで「極悪レフェリー」として名を馳せた阿部四郎がレフェリー兼リングアナを務めていた。 その後は、実際のプロレスの忠実なパロディとなり、島崎がアントニオ猪木、鶴太郎がタイガー・ジェット・シン、さんまが藤波辰巳に扮するなどした。一時は新日本プロレスの協力を仰ぎ、荒川真扮する力道山や永源遙扮する沖識名レフェリー等、必ず日本プロレス時代に活躍したレスラー(のパロディ)が登場した。この時期は志生野アナ(前述)だけでなく、山中秀樹が実況を担当したこともある。また、紳助扮する「ふるい立ち伊知郎」が実況を、たけし扮する「大山マスタチ」なる武道家、違うスポーツの解説者であった川上哲治、長嶋茂雄が務めたりした。 フリーとなった古舘伊知郎が、謎の覆面実況アナウンサー「ミヤタテル・アビブ」(しばらく後「ふるい立ち伊知郎」と改名=正確には2代目)として登場した前後には、コーナーの方向性が大きく変わり、社会ネタのパロディが中心となった。景山民夫がフルハム三浦(当時盛んに騒がれたロス疑惑の三浦和義がモデル)のリングネームで登場し、高田文夫のジミー江古田(モデルはジミー佐古田)やグレート義太夫扮するジャーナル中江(投資ジャーナル事件の中江滋樹がモデル)と闘ったり、タイガー・ジェット・おしんなるレスラー(竜介)が登場した。この時期に解説を務めたのは、たけし扮する審判部長「ジャマモト・コタツ」(山本小鉄のパロディ)で、「フジテレビ内部抗争」として行われたデタガリ三宅VS.ブッチャー小林戦においては、『笑っていいとも!』憎しとばかりに試合に割って入りながら、ナンデスカマンの乱入を逆に呼び込んでしまい、最終的に「審判部長がフォール負けするという四次元的な結果」(ふるい立ち伊知郎・談)を残したこともある。 一度プロレスのリングの都合がつかず、仕方がなくボクシングのリングで収録したことがある。外見は似ているがマットの構造が異なり、弾まず硬いマットに演者は苦痛の表情を見せた。 なお、このコーナーの番組内での類似企画として「異種格闘技戦『北野武蔵(北野流空手道十段=たけし)VS.アルギン・ジェット・シン(全米マーシャルアーツ王者=紳助)』」「プロボクシング・世界ひょうきんジュニアライト級タイトルマッチ『ピストン北野(たけし)VS.ホセ・メンドクサ(メキシコ=サブロー)』」がある。後者は2試合行われたが、そのうちの1試合は日本ボクシングコミッションの協力を得て、後楽園ホールのリングで行った。
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