のろ鉄工 小島班
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/18 23:28 UTC 版)
北さん(きたさん) 28歳。この漫画の主人公で、「(株)のろ鉄工」に勤務する職歴5年の溶接工。小島班のメンバー。作業中はいつも帽子を後ろ向きにかぶり、前掛けを着用している。周りに気を遣う性格のため、気苦労が絶えない。元は商業ミュージシャンを志望していたが、才能が無いことを自覚して22歳で就職活動を始める。その過程でハローワークの職員に薦められるままにポリテクセンターの溶接コースを受講し、そこで溶接の楽しさに魅せられ、溶接工の道に進むことを決意した。周囲からは、「きたさん」や「ぺーさん」と呼ばれている。ホームセンターの工具売り場を見るのが大好き。独立して自分の鉄工所を持つことを夢見ている。 小島さん(こじまさん) 50歳。職歴35年のベテランの溶接工で、「のろ鉄工」の工場長で、小島班及び旧今井班の班長。横長な頭が特徴。のろ鉄工の創業と同時に中卒の15歳で就職。創業当時からの従業員は、社長夫妻を除くと彼とご隠居のみである。若いときは自分の鉄工所を持とうとも考えていたが、現在は職場を育て上げたという自負と強い愛着を感じている。溶接の腕はピカイチで、溶接技術競技会の課題になるほどの難しい技法もアッサリこなしてしまうほどの腕前。ゴーグルをせずに使用していたサンダーの破片が左眼に刺さり、失明した。短気で口は悪いが、同僚、特に若い連中への気遣いは怠らない。休ませた部下には内緒で休日出勤もこなす。病院で寝たきりの母親(現在は故人)と高校生(後に大学に進学)の娘(さと子)がいる。娘に対しては照れ屋で、本音を言えずぶっきらぼうな口調になってしまう。また、さと子の下に離婚した妻に引き取られた双子の息子がおり、さと子からは手の掛かる子供と思われているが、2人の息子からは尊敬されている。趣味は野球場での野球観戦とパチンコ。高所恐怖症で、社員旅行の際、東京タワーの特別展望台まで上がることができなかった。 吉川コウイチ(よしかわ コウイチ) 19歳。通称吉っちゃん(よっちゃん)。小島班のメンバーで、新人の溶接工。溶接の腕は未熟で、小島さんには使いっ走りをさせられたり怒られてばかりいるが、向上心はある。作業中は常にヘルメットをかぶっている。粘着質でいじけた性格だが、周囲から温かく見守られている。現代っ子なのにきつい仕事をサボらずに勤務しているとして評価は悪くはない。また高い場所への恐怖心もさほど無いようで、北さんから「高所作業に向いている」と言われている。女性に対しては引っ込み思案で、その性格からかうまくいった例がない。社員旅行でさと子に一目惚れしたが、意識しすぎて挨拶すらまともに交わせず、そのためさと子からは単に人見知りする人としか思われていない。女性にもてないタイプだが、誰彼構わず交際願望が強い。趣味はゲーム。地元球団ファン揃いの社員たちの中では唯一の野球オンチ。 恩田(おんだ) 22歳。のろ鉄工に就職してきた新人。小島班に配属されたとは明示されていないが、社長は業務研修として小島に預けた。しかし2日目から無断欠勤し、それ以降出社していない1話限りのゲストキャラクター。 くさか里樹作の『ヘルプマン!』の主人公が鉄工所に就職するというエピソードがあり、作者にくさか里樹から『のろ鉄工』の名前の使用の許諾を求められ、作者は快諾した。そこから本作品で新人を登場させるエピソードに、『ヘルプマン!』の主人公と同じ名前を付けた。『イブニング』編集部が両作品のコラボレーションという扱いをしたが、作者によると『ヘルプマン!』でのエピソードの内容は事前には教えられておらず、共通するのは名前だけで別人とのこと。ただし、『ヘルプマン!』には小島に似た児島という熟練工が登場している。
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