「北アルプス」時代とは? わかりやすく解説

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「北アルプス」時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 04:35 UTC 版)

名鉄キハ8000系気動車」の記事における「「北アルプス」時代」の解説

キハ8000系運用大きな発展見せたのは1970年である。この年7月立山黒部アルペンルート貫通開通)し運行区間夏季限定ではあったが、玄関口である富山地方鉄道立山線立山駅富山駅経由)まで延長され列車名も「たかやま」から「北アルプス」へと改称したこのため所要車両数確保目的として、キハ8000形キハ8200形計6両を増備している。 またこの延長運転には名鉄当時最も注力していた北陸進出一環の意味合い込められており、資本参加画策していた富山地鉄対す影響力増大意識した名鉄企業戦略則ったものであった。後に富山地鉄への資本参加グループ化)は断念したが、その後良好な協力関係を築くきっかけともなった1976年10月国鉄増収政策背景に「北アルプス」は特急列車格上げされた。塗色急行色のまま塗分の国鉄特急形気動車準じた形に変更され運転台窓下羽根状の帯を入れた。これより、国鉄キハ82系に一層よく似たものとなった予備車も少なく一夜にして急行から特急変更する経過措置として塗色そのまま急行色を使用した思われるが、結局この配色全廃時まで変更されることはなく、全国唯一急行配色のまま運行され特急列車であった立山乗り入れ1983年夏まで13年継続したが、名古屋駅 - 富山駅間の直通客は所要時間の短い北陸本線経由特急利用するという実情もあり同年夏季ダイヤ終了後神宮前駅 - 飛騨古川駅間に運転区間固定し富山地鉄への直通取りやめた。その後1985年には再び富山駅まで区間延長されたが、同時に車両運用連結両数)も見直され余剰となったキハ8100形2両がこの時点廃車された。この時期には通常キハ8200形またはキハ8000形2両+キハ8050形1両(2M1m)の3両編成での運行基本となっていた。1988年にはキハ8000形キハ8050形全廃となって中間車存在しなくなりキハ8200形5両のみが残る体制となった国鉄民営化によって発足した東海旅客鉄道JR東海)は1989年高山線特急「ひだ」に従来キハ80系代わり大出エンジン搭載新車であるキハ85系を投入した1970年代後半には簡易リクライニングシート90年代入れば本格的なリクライニングシート標準仕様であった優等列車設備傾向比し1960年代仕様であるキハ80系の「回転クロスシート」より水準の低い狭幅の「転換クロスシート」で、走行性能も、最終的に2基エンジン車のみになったとは言え1960年代急行形気動車並みであったことや、さらにもともと特急運用想定していなかったこともあり、台車金属バネ仕様であったキハ8000系陳腐化顕在化した。もとより準急列車への使用企図した接客設備準急急行形としては優秀であったが、特急形水準としては十分なものではなかった。 1990年には西日本旅客鉄道JR西日本エリア内への乗り入れ中止し、再び運転区間高山駅までに短縮したが翌1991年、「北アルプス」の車両後継形式キハ8500系置換えられ、全車運用終了し除籍された。その後尾西線日比野駅側線稼動可能な状態で留置され他社への譲渡検討したものの車齢と重量原因引き取り手現れず、最後に残ったキハ8200形5両も全て解体された。

※この「「北アルプス」時代」の解説は、「名鉄キハ8000系気動車」の解説の一部です。
「「北アルプス」時代」を含む「名鉄キハ8000系気動車」の記事については、「名鉄キハ8000系気動車」の概要を参照ください。

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