「げん」とその関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 09:07 UTC 版)
「異世界居酒屋「げん」」の記事における「「げん」とその関係者」の解説
葦村草平(よしむら そうへい) 居酒屋「げん」の店主。年齢は60に手が届こうというところ。妻と娘2人の4人家族だが、妻はこちら側の世界で文字通り世界を飛び回って仕事をしているようで、普段は一人暮らしをしている。妻の仕事についてはあまり気にしていないようで、次女の奈々海から妻が仕事でその時はフランスに行っていると聞いて、初めて行き先を知った。妻のことは、「月ちゃん」もしくは「月子さん」と呼ぶ。葦村家の男は過去に狐との間に何かしらの因縁があり、それで呪いを受けているらしく、皆60代ほどで死ぬ事を知っており、自身も覚悟はしているが、現在は正太郎に料理を教えているため、出来る事ならもう少し長く生きていたいと思っている。 葦村ひなた(よしむら ひなた) 草平と月子の長女。大学では家政科を専攻し、今はケーキ屋を始めとして、複数の店でアルバイトをしている。大学時代の同じサークルの先輩である榊原正太郎と、結婚を前提として付き合っている。パンを焼くことだけには自身があり、実際に異世界王都のパン検査官にもその出来ばえを絶賛されたことがある。自分自身を、料理のこと以外、細かいことに全くこだわらない父親と同じ性格だと思っている。 葦村奈々海(よしむら ななみ) 草平と月子の次女で、国立城北大学の大学院で経済学を学んでいた。母親に似て徹底したリアリストだが、反面無類のファンタジー好きでもある。「げん」が異世界とつながったと聞いたとき、ひなたにエルフや獣人の来店者がいないかを確認したほどである。異世界に対する興味を満足させるために、こちらの世間には内緒で父親が店を続けることに賛成する。自身の知識をともに、異世界の貨幣の両替や、市場調査を担当しようとした。昔から誰とでも接する事ができるひなたを尊敬しており、異世界の人達とも接するひなたの姿を見て異世界で生活する事を決意し大学院を自主退学した。一度は白狐に阻止されるも、奈々海の退学届を休学に変更した月子が出した、信頼できる勤め先を見つけるという条件で異世界で働く事は許され、クリストフの助手としてその才能を振るう事となる。 大黒月子(おおぐろ つきこ) 草平の妻。仕事の内容は不明だが、こちらの世界では手広く活躍している模様。ひなたの縁談と聞いて、そのときに訪れていたフランスから、翌日に日本に帰るためなら通常の運賃の5倍までなら出すと手配するほど金銭的には余裕がある。しかし、詳細については夫の草平にも告げていないらしい。草平とは駆け落ちして結婚しているため実家とは絶縁状態であり、未だに和解してなく実家にも戻っていない。 榊原正太郎(さかきばら しょうたろう) 大学時代はひなたと同じサークルの先輩であり、現在本人同士は結婚を前提として付き合っているつもりである。子供の頃から料理が好きで、いつかは自分の店を持ちたいと思い、あちこちの料理店でバイトをしながら経験を積むと同時に、将来のための出店費用を貯蓄していた。草平が直接調理の腕を評価する描写はないが、店を手伝わせるだけではなく、お客に出すものの調理もさせていることから、その腕前を認められていることが分かる。何より、草平は稲荷神社の神の使いに聞かれたときに、正太郎に店を譲るつもりであることを言明している。 リュカ ひなたが遅刻してきたある日、汚れた姿で店にやってきて、いきなり雇ってほしいと草平に頼み込んできた少年。空腹そうだと見て取った草平が食事を勧めたが、施しは受けないと一度は断ったり、その後食べ始めるときもきちんと食前に祈りを捧げ、上品に食べることから育ちの悪い人間ではないと「げん」で皿洗いとして雇われることとなった。仕事をさせてみると、どんな仕事もすぐ覚え、よく気が利いて草平に可愛がられている。カミーユの「国王の盾」という言葉に反応したり、外国の料理についての知識も備えている。「げん」ではひなたの中学時代の体操服とジャージを仕事着にし、ひなたの髪留めで髪をまとめている。 実は後述のアンの異母兄で、本名は「リュック・ド・クルスタン」。父・セドリックとは確執があったがのちに和解、家に戻るよう促されるも「リュカ」として母と生活すると断っている。
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