《真正性》の正しい読み方
「真正性」の正しい読み方
正しい読み方は「シンセイセイ」である。「シンショウセイ」や「マショウセイ」は誤った読み方である。「真正性」の意味解説
「真正性」の日本語としての一般的な意味は、「ある対象が、それが何であるかの主張や記述の通り、本物であること。正しいこと。」である。ことIT(Information Technology)の分野においては、情報セキュリティの用語として使われることが多く、「正当な権限において作成された記録に対し、虚偽入力、書き換え、消去、および混同が防止されており、かつ、第三者から見て作成の責任の所在が明らかであること。」とされる。例えば「人物の真正性」と表現した場合、氏名やIDなどを名乗り出た人物が、なりすました他人ではなく確かに本人であると確かめられる性質を表す。紙面での押印や公的手続き、ITの領域でのログインや作成権限などにおいてこのような表現を使うことが多い。真正性が保たれていない人物・ユーザーがデータやシステムにアクセスすると、改ざんなどの「データの真正性」を脅かす事態になるだけでなく、情報漏洩などの誤作動といった「機密性」や「可用性」などの、情報セキュリティにおける他の性質も脅かす事態を引き起こすことになるため、重要な要素である。
「データの真正性」と表現した場合、記録の作成者や送信者に誤りや偽りがなく、作成や送信が行われて以降、システムの誤作動や何者かの悪意ある操作などで内容が消去、改ざんなどされていない状態を指す。「データの真正性」を担保する仕組みには様々なものがあるが、電子署名による発信者や作成者の検証の仕組み、記録媒体や伝送路の暗号化による盗み取りや改ざんの防止などの技術を組み合わせて用いることが多い。
なぜ「シンセイセイ」と読むのか・理由
「真」と「正」の音読みで構成され、「正しく真実であること」の意味を成す「真正」(シンセイ)に、その性質を表すための接尾語「性」(セイ)を組み合わせて、「真正性」(シンセイセイ)と読む。「真正性」の類語・用例・例文
類義語としては、「真実性」「正真正銘」「信憑性」「信頼性」「合法性」「確実性」などが挙げられる。一般的な日本語しての用例は「彼の勇気ある言葉にはその真正性をはらんでいる。」など。
IT用語としての用例は、「データの真正性を確実なものにするためには、そこにアクセスできるユーザの真正性を確かにしなければならない。」など。
「真正性」の英語用例・例文
「真正性」は英語では「Authenticity」と表現する。言葉の構成としては日本語と類似していて、「本物」「正真正銘の」という意味を持つ「Authentic」と、「性質」という意味を持ち、形容詞を名詞化する「ity」が組み合わさって「Authenticity」となっている。例文としては、「I was able to confirm its authenticity.(私はその真正性が確認できた)」となる。
《真正性》の正しい読み方
「真正性」の正しい読み方
「真正性」は「しんせいせい」と読む。「真正(しんせい)である性質」を意味する語であり、英語の authenticity の訳語である。「真正性」の意味解説
「真正性」は、主にIT用語として用いられることが多い語で、「人やデータなどの対象が本物であること、あるいは対象が本物であると証明できる性質」といった意味で用いられる言葉である。要するに「確かに本物である」「これが正解だ」という性質である。コンピューター上でやり取りされるデータの多くは改ざんや偽造が容易であり、目の前に提示されているデータが必ずしも本物とは限らない。そのため、やり取りしているデータが確かに本物であることを証明する必要があり、その証明方法や証明されたデータを真正性と称するようになった。真正性を示すことはデータ管理を適切に行うための必須行為であり、セキュリティの質も左右する重要な事柄である。
IT用語ではない「真正性」は対象の事柄が確かに正しいことを強調する際に使われることが多く、真実の証明という意味は希薄である。「真正性」は必ずしも真実とイコールではなく、「真実であることを証明できる根拠がある」ことを示す。
- 《真正性》の正しい読み方のページへのリンク