アルプス・ヒマラヤ造山帯 造山帯の形成と特徴

アルプス・ヒマラヤ造山帯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/29 14:33 UTC 版)

造山帯の形成と特徴

中生代後期から新生代前期にかけて活発に活動し形成されたと考えられている新期造山帯アフリカ大陸ユーラシア大陸の衝突はアルプス造山運動インド亜大陸とユーラシア大陸の衝突はヒマラヤ造山運動とそれぞれ呼ばれている。同時期にこのほか、アラビア楯状地もユーラシア大陸に衝突した。いずれの造山運動においても、プレートが激しく衝突して一部は破砕し、隆起して褶曲山脈が形成された。

いずれの衝突地域においても、北側が隆起して山脈高原となり、南側がやや沈降して平原や浅いとなっている。ペルシャ湾アラビア半島北東部(イラクオマーン)は、ザグロス山脈隆起に伴って緩やかに沈降して、低地や海となった地域である。インドヒンドスタン平原は、ヒマラヤ山脈の隆起に対してそのままの形を保ち、相対的に低地となった地域である。

アルプス・ヒマラヤ造山帯は環太平洋火山帯とともに、世界の2大造山帯ともいわれている。環太平洋火山帯は火山を伴った活動が見られるのに対して、アルプス・ヒマラヤ造山帯は火山が少なく褶曲が多いのが特徴である。イタリア南部や西アジアには、ヴェスヴィオ山エトナ山エルブルス山アララト山ダマーヴァンド山といった火山が点在しているが、活動が活発な火山は少ない。

範囲

アフリカ大陸北部、ヨーロッパ南部から西アジア中央アジア南部、南アジア北部、東南アジア西部にまで続く。スマトラ島沖のスンダ海溝付近がちょうど環太平洋造山帯との境界に当たる。

アルプス・ヒマラヤ造山帯に属する地形は以下のとおり。

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