annotationとは? わかりやすく解説

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annotation

別表記:アノテーション

「annotation」の意味

「annotation」とは、文書図表などに対して補足説明解説付け加えることを指す。これにより、読者理解しやすくなることが期待されるまた、プログラムソースコードにおいても、コード機能目的説明するためにコメントとして記述されることがある

「annotation」の発音・読み方

「annotation」の発音は、IPA表記では /ˌænəˈteɪʃən/ であり、IPAカタカナ読みでは「アンナテイション」となる。日本人発音するカタカナ英語では「アノテーション」と読むことが一般的である。

「annotation」の定義を英語で解説

An annotation is a note or explanation added to a text, diagram, or other document to provide additional information or clarify a particular point. In computer programming, annotations can also be used as comments within the source code to describe the function or purpose of a specific section of code.

「annotation」の類語

「annotation」に類似した意味を持つ言葉として、「comment」「note」「explanation」「gloss」などが挙げられる。これらの言葉は、それぞれ文脈に応じて使い分けられる。

「annotation」に関連する用語・表現

「annotation」に関連する用語表現として、「annotator」「annotate」「annotated bibliography」「margin note」などがある。これらは、それぞれ注釈付ける人、注釈付け行為注釈付き参考文献リスト余白書かれ注釈意味する

「annotation」の例文

1. The teacher added annotations to the students' essays to help them understand their mistakes.(先生生徒たちエッセイ注釈付け加えて間違い理解させる手助けをした。) 2. The annotated edition of the book provides readers with additional insights and explanations.(注釈付きの版の本は、読者追加洞察説明提供する。) 3. The researcher carefully annotated the scientific article to ensure accuracy and clarity.(研究者は、正確さ明確さ確保するために、科学論文丁寧に注釈付けた。) 4. The software developer used annotations to explain the purpose of each function in the code.(ソフトウェア開発者は、コード内の各機能目的説明するために注釈使用した。) 5. The art historian's annotations on the painting helped to reveal its hidden meanings.(美術史家絵画対す注釈は、その隠された意味明らかにするのに役立った。) 6. The annotated map showed the locations of historical sites and their descriptions.(注釈付き地図は、歴史的な場所とその説明記載されていた。) 7. The editor annotated the manuscript with suggestions for improvement.(編集者は、改善のための提案を含む注釈原稿に付けた。) 8. The biologist annotated the DNA sequence to indicate the locations of specific genes.(生物学者は、特定の遺伝子の位置を示すために、DNA配列注釈付けた。) 9. The annotated bibliography helped the student to understand the relevance of each source to the research topic.(注釈付き参考文献リストは、学生が各資料研究トピックどのように関連しているかを理解するのに役立った。) 10. The architect's annotations on the blueprint clarified the intended design features.(建築家設計図対す注釈は、意図されデザインの特徴明確にした。)

アノテーション

英語:annotation

「アノテーション」とは・「アノテーション」の意味

「アノテーション」とは「注釈」「注記」を意味する英単語「annotation」に由来し、IT分野においてはデータに対して補足となる情報メタデータ)をタグ付けすること」を意味する。同じ「アノテーション」という用語でも分野文脈によって指すものは違うが、アプリケーションなどのユーザー伝えるための情報機械プログラム)に伝え情報データ分析のための情報、などといった種類がある。

動画投稿サイトYouTubeユーチューブ)」では、動画の上クリック可能なテキストエリア表示させることができるアノテーション機能存在した。しかし、2017年にアノテーションの編集機能廃止され代替としてカード機能が使われるようになったWebサイトでは、異なURLを持つ同一内容ページ複数存在することがある例えば、パソコン用スマートフォン用で別のURL使っている場合や、多言語サイト場合などである。重複ペナルティによりSEO上の評価下がらないように、検索エンジンにこれらのページの関係を正しく伝えるためのHTMLタグ設定することを、アノテーションと呼ぶ。

プログラミング言語Javaにおけるアノテーションは、ソースコード書かれていない命令コンパイラ実行環境に対して伝えるための記述である。PDFファイルにおいて、印刷などでの実際表示とは別に文書へのフィードバックのためのテキストコメントを残すことができる。そのような機能のことを注釈(annotation)機能という。

生物学におけるゲノムアノテーションは、DNA塩基配列データが、どのようなタンパク質の合成関連するのかなどの遺伝子情報を、塩基配列データに対して注記していくプロセスのことを指す。音楽分野においてもアノテーションという概念について議論されている。この場合のアノテーションとは、インターネット上大量に存在する音楽コンテンツデータをよりよく利用できるようにするために、人間による解釈などによる意味付け付与することだ。こうした音楽アノテーションには、楽譜テキスト付与するというものも含まれる

また、音声による案内に対しても、アノテーションという言葉用いられる例えば、歩行者自転車などの低速移動手段用い場合ナビゲーションを、視覚情報ではなく音響情報によって行うシステム研究されているが、そのようなナビゲーションのための音声を「アノテーション音声」と呼ぶ。通常のイヤホンでは、風による雑音影響大きいためにアノテーション音声聴き取りにくいことと、耳孔ふさいでいるので風雑音抑制しすぎると周囲の音に気づきにくくなって危険であることが問題であり、耳孔をふざがない骨伝導ヘッドホンとの比較含めて研究されている。

アノテーションという用語はAI人工知能)の分野でも用いられている。AIに、例えば、物体検出領域抽出画像分類など画像認識能力与えるためには、機械学習行わせるその際に、学習用の画像データに、その画像あるいは画像特定の領域何が写っているのかについての説明タグ付けするプロセスのことを、アノテーションという。つまり、アノテーションのプロセスは、AI教師あり学習必要な学習データにおける正解ラベル用意する役割を果たす。アノテーションが行われる対象となるデータは、画像以外にも、動画・音声テキストなどがある。

AIにおいては大量学習データが必要となる。一方でデータのアノテーションの作業を行うのは、人間である。しかも、対象データ注意深くい集中力持続しながら判断することや、データについて知見持っていることが求められるため、必然的に人材時間確保問題生じてきてしまう。こうした状況において、アノテーションを効率化するために、ツールによる自動化実現することなどが課題となっている。

「アノテーション」の語源・由来

「アノテーション」は、「注釈」「注記」を意味する英語の「annotation」に由来する。英語のannotationは、「印を付ける」「記す」「書き留める」という意味のラテン語「L.notare」と、「方向「変化」などを表す接頭辞ad」が語源である。つまり、語源から考えた意味は「何かに向かって書き留めるということだ。そこから転じて注釈」「注記」という意味になったのだろう。

「アノテーション」の熟語・言い回し

例えば、プログラミング言語・Javaプログラム開発する際に、次のような言い回し使われるだろう。
「この拡張クラスメソッドが、元のクラスメソッドオーバーライドしたものであることが保証されるようにOverrideアノテーションを付けておこう」
また、AI分野においては次のような言い回し考えられる
教師あり機械学習に使うための学習データにアノテーションを行う作業クラウドソーシング使って外注化することにした」

アノテーション作業とは


アノテーション作業とは、教師あり学習AI学習させるデータに対して言葉によるタグ付けを行うことで、意味や分類に関する情報付与する作業である。画像分類場合は、写真など画像データに対して、それが表すもの、例えば「」なのか「」なのか、あるいはどの犬種なのか、などについての正解ラベル付け行っていく。また、写真動画写っているものを検出する物体検出のためのアノテーションにおいては自動車など物体写っている領域ボックス囲みその物体が何であるのかを表す言葉タグ付けしていく。

テキスト音声などの言語に関するデータも、アノテーション作業によって意味付けされる。意味的アノテーションでは、単語属すカテゴリが何なのか、例え人名なのか会社名なのかなどの情報についてタグ付け行っていく。言語的アノテーションでは、指示語がどの単語指示しているかなど、単語間のつながりに関するデータタグ付けされていく。

アノテーション作業による学習データタグ付けは、AI精度大きく関わるものであり、高品質なものが求められる。そのため、専門知識持った人材の確保が、AIによるビッグデータ活用現場における課題となる。

アノテーション

英語:annotation

アノテーションとは、「注釈」を意味する語であり、とりわけIT用語としては「特定のデータに対して情報タグメタデータ)を付加する」という意味で用いられる言葉である。

アノテーションとして付加されるメタデータ基本的に文字情報テキストデータであるが、メタデータ付与対象となるデータ形式幅広いテキストデータもあれば画像データ音声データなど、あらゆる種類メディアにアノテーションが付与され得る。

AI人工知能)の分野では、音声画像テキストなどのデータ教師データ)に付加されるメタデータ情報タグ)をアノテーションを呼ぶ。AI情報タグ参照しつつ教師データ取り込むことで、教師データ自体からは見出しにくい抽象的婉曲的要素理解し、各データ特徴傾向学習する

アノテーション【annotation】

読み方:あのてーしょん

本文につけた注釈注解


アノテーション

【英】annotation

アノテーションとは「注記注釈」のことであり、本文内容について言及する本文そのものとは別形式の)補足的な情報のことである。あるいは、そのような注記追加するための機能のことである。

IT用語としては、プログラミング分野においてソースコード記述について言及するメタデータ的な)情報をアノテーションを呼ぶことが多い。とりわけJavaにおいては、「アノテーション」は実行環境コンパイラに対して指示するための機能を指す。Java以外では、開発者が他の開発者人間)へ向けて記述したコメント指して単純な注釈の意味で)アノテーションと呼ぶ場合あり得る

動画共有サイトYouTube」に関連する文脈では、動画コンテンツの上重ねる形で投稿者コメントやリンク等を追加できる機能指してアノテーションと呼んだ。ただしYouTubeのアノテーション機能2017年停止され2019年に完全に廃止削除)された。なお、YouTubeでは2015年に「カード機能追加されており、これがアノテーションの役割をほぼ代替している。

もともとアノテーションという言葉は「注記」「注釈」「注解」「補注」などの意味使われる一般的な英単語である。たとえば、日本語文章において「注:」あるいは「※」などの記号添えて加筆される注意書きなどは、アノテーションに該当する


注釈

(annotation から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 07:11 UTC 版)

注釈註釈[注 1]、ちゅうしゃく、: annotation)とは、文章専門用語について補足・説明・解説するための文書や語句。


注釈

  1. ^ この意味での「」と「」は同音同義で、当用漢字以前でも「註釋」と「注釋」の表記がともに用いられた。「註」は常用漢字外。

出典

  1. ^ 張小鋼「第五章」『中国人と書物 : その歴史と文化』あるむ、2005年。ISBN 4-901095-59-5 
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  4. ^ Kunkogaku kogi : Chugoku kogo no yomikata.. hong, cheng., Moriga, kazue., Hashimoto, hidemi., 洪, 誠, 森賀, 一惠, 橋本, 秀美(1966-). アルヒーフ. (2003.12). ISBN 978-4-7954-0179-2. OCLC 1183255619. https://www.worldcat.org/oclc/1183255619 
  5. ^ 前田雅之 (2009年). “注釈学事始め | 明星大学 人文学部日本文化学科”. www.jc.meisei-u.ac.jp. 2020年11月15日閲覧。
  6. ^ 田中 尚子. “室町の学問と知の継承”. 愛媛大学. 2020年2月15日閲覧。
  7. ^ 早島鏡正高崎直道前田専学『インド思想史』東京大学出版会、1982年、108頁。ISBN 978-4-13-012015-9 
  8. ^ 内山勝利「「ステファヌス版」以前以後―『プラトン著作集』の伝承史から―」『静脩』第40巻第2号、京都大学附属図書館、2003年10月、1-7頁、ISSN 0582-4478NAID 120000906589  p.6 より
  9. ^ a b c 日本エディタースクール『新編 校正技術〈上巻〉校正概論・編集と製作の知識・縦組の校正編』日本エディタースクール出版部、1998年、314頁。 
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  11. ^ 小林敏 (2013年5月20日). “「注」の形式と縦組での「傍注」の利用”. www.jagat.or.jp. 日本印刷産業連合会. 2018年8月1日閲覧。
  12. ^ a b c d e f g h i j k 日本エディタースクール『新編 校正技術〈上巻〉校正概論・編集と製作の知識・縦組の校正編』日本エディタースクール出版部、1998年、315頁。 
  13. ^ 日本エディタースクール『新編 校正技術〈上巻〉校正概論・編集と製作の知識・縦組の校正編』日本エディタースクール出版部、1998年、314-315頁。 
  14. ^ Penny Grubb, Armstrong Takang (2003). Software Maintenance: Concepts and Practice. World Scientific. pp. 7, plese start120–121. ISBN 981-238-426-X 
  15. ^ Annotations”. サン・マイクロシステムズ. 2011年9月30日閲覧。.


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