化け狸とは? わかりやすく解説

化け狸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/20 01:38 UTC 版)

化け狸(ばけだぬき)は、日本に伝わる妖怪である。人間をたぶらかしたり、人間の姿に化けたりすると考えられている。妖狸(ようり)や古狸(こり、ふるだぬき)、怪狸(かいり)などとも称される。


  1. ^ 『和漢百物語 月岡芳年』(町田市立国際版画美術館、1991年)107-108頁
  2. ^ a b c 日野 1926, pp. 105–139
  3. ^ 村上他 2008, p. 15.
  4. ^ a b c d 中村 1990, pp. 209–220
  5. ^ a b c d 多田 1990, pp. 235–240
  6. ^ 中村 1990, p. 33
  7. ^ 佐野他 1980, p. 184
  8. ^ 島田勇雄訳注『本朝食鑑』5巻 (<東洋文庫平凡社、1981年) 304-305頁
  9. ^ 中村禎里『狸とその世界』(朝日新聞社、1990年)
  10. ^ 関敬吾『日本昔話大成』第7巻(角川書店、1979年) 107-112頁
  11. ^ a b 宮沢光顕『狸の話』有峰書店、1978年、226-230頁。 NCID BN06167332 
  12. ^ 藤井乙男『諺語大辞典』(有朋堂、1910年) 304頁
  13. ^ 立石憲利 「兵庫県南但馬の民話―養父・朝日敏雄の伝承―」(日本民話の会 『聴く・語る・創る』第12号 2005年)11頁
  14. ^ 大藤時彦他 著、民俗学研究所 編『綜合日本民俗語彙』 第3巻、柳田國男監修、平凡社、1955年、1354頁。 NCID BN05729787 
  15. ^ 大藤時彦他 著、民俗学研究所 編『綜合日本民俗語彙』 第1巻、柳田國男監修、平凡社、1955年、308頁。 NCID BN05729787 
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  17. ^ 加藤恵「県別日本妖怪事典」『歴史読本』第34巻第24号(通巻515号)、新人物往来社、1989年12月、331頁、NCID AN00133555 
  18. ^ a b c d e f g h i j 笠井 1927, pp. 41–49; 笠井 1974, pp. 261–263
  19. ^ a b 村上健司『妖怪事典』毎日新聞社、2000年、241頁。
  20. ^ 三宅周一「妖怪語彙」『民間伝承』4巻11号、民間伝承の会、1939年8月、2頁、NCID AN002366052014年9月13日閲覧 
  21. ^ 愛媛県”. 2022年2月26日閲覧。


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化け狸

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ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」の記事における「化け狸」の解説

八百八狸はっぴゃくやだぬき) 『妖怪獣』に登場日本妖怪中でも強大な化け狸一族。姿は服を着て直立歩行するそのもので、腹鼓を打つ外見こそユーモラスだ実態凶暴な人食い怪物高僧天海上人護符により四国山中地下封印されていたが、ダム開発工事影響巣窟を塞ぐ岩から護符剥がれたことで復活地上王国築き人類奴隷食糧として支配しようとしたが、鬼太郎たちとの激戦の末に再封印される。自分たち以外の妖怪すら敵視しており、支配下置いた人間たちには以外の妖怪讃えることを重罪として厳しく取り締まったアニメ第5作ではアニメ化されなかったが、刑部と団三郎妖怪四十七士名を連ねており、当初八百八狸の話が描かれたうえで和解する予定だった。[要出典]アニメ第6作では名無し護符剥がしたことで復活し圧倒的な戦力背景一度人間政権奪って支配下に置くが最終的に失敗し、自由の身になった人間たちによって政権ごと追放される刑部狸ぎょうぶだぬき) 声 - 富田耕吉第1作)、柴田秀勝第3作)、仲木隆司第4作)、堀内賢雄第6作八百八狸の長。巨大な僧形の化け狸。高い知性抜群統率能力持ち配下八百八狸大軍勢、蛟龍こうりゅう)や大なまずといった妖怪獣縦横に操る。妖怪獣触れた全てを石に変える巨石要石かなめいし)を操る念力特定の人物に毛を植えつけ苦しめたり支配する呪術用いる。 アニメ第5作では隠神(いぬがみ刑部狸の名で、妖怪四十七士愛媛県代表。原作数珠持った姿ではなく太鼓を首から下げた水木しげる妖怪画に近い姿で登場蛟龍こうりゅう巨大な妖怪獣一反木綿説明では「70年アニメ第6作では700年生きた蜃気楼の中で産んだ卵が孵り、地下数百育った後に天に昇って蛟龍になる」という。本作では巨大な目と大きく裂けて鋭い歯が並ぶ口を持ち全体の形はや龍というよりデフォルメされた類人猿にも見える。目からは蜃気楼起こす光線を出す(アニメ第3作ではジェット機消滅させてしまう光線となっている)。『妖怪獣』にて刑部狸操られ登場アニメ第6作では、全体から強力な衝撃波発し広範囲渡り建造物破壊し自衛隊返り討ちにしてしまった。口から火球を吐く。鬼太郎倒された後、亡骸残っていた妖気名無しがまなに呪いをかけるための材料にされた。1985年劇場版ではぬらりひょん配下として登場大なまず(おおなまず)/ なまず神(なまずがみ) 地底湖に住む巨大なナマズの姿をした妖怪巨大地震元凶とも言われる。『妖怪獣』で登場富士山人穴大昔から置いてあった要石によって封印されていたが、八百八狸によって解放された。蛟龍鬼太郎倒されたことで刑部狸護衛のために急遽東京召喚しようと念力動かし地中移動して五千年ぶりに地上出現した陸上でも直立して活動可能で不死身生命力有しており、あらゆる近代兵器受け付けない。口からは熱風熱戦吐き、それにより地面温めることで一種巨大な竜巻発生させたり、自由自在に地震起こしたりする。アニメ第1作では目から破壊光線発射し長い髭を器用に動かすこともできるアニメ第4作の名称は「なまず神」。 玄蕃(げんばだぬき・第1作)/ シルクハット第3作)/ タキシード第4作)/ 団一郎(だんいちろう第6作) 声 - 野田圭一第1作)、千葉繁第3作)、増谷康紀第4作)、落合福嗣第6作刑部狸側近一匹理知的原作では名が出ない江戸時代封印されたはずだが、どこで手に入れたのか復活時点からタキシードシルクハット着用アニメ第6作では三兄弟長男葉巻愛用しており、葉巻カッターを鳴らす癖がある。シルクハット武器にもなる。本気を出す凶暴かつ屈強な姿に変身する長男ありながら戦い最中に弟を見捨てるなど冷たい部分がある。 お富(おとみだぬき第1作)/ 着物(きものだぬき・第4作)/ 団二郎だんじろう・第6作) 声 - 坪井章子第1作)、田中一成第4作)、高戸靖広第6作刑部狸側近一匹女性的な日本髪着物着た姿だが、鬼太郎邪魔者と見るや即座に殺そう提案するなど残忍好戦的な性格原作では名が出ず第3作には登場しない。よく「おたんこなす」という悪口を口にする。 アニメ第6作では三兄弟次男武器は簪。 団三郎狸(だんさぶろうだぬき・原作第1作)/ 団十郎だんじゅうろうだぬき・第3作)/ 鉢巻第4作)/ 団三郎第6作) 声 - 北川国彦第1作)、西尾徳第3作)、川津泰彦第4作)、ボルケーノ太田第6作伝承では日本三名狸の1匹として知られているが、本作では刑部狸側近一匹気性が荒いアニメ第5作では団三郎ムジナの名で、妖怪四十七士新潟県代表。第6作では三兄弟末っ子飛脚 声 - 大塚芳忠 第3作のみに登場飛行兵姿の伝令役。 カメラマン 声 - 土門仁 第4作のみ登場内閣設立記念写真撮影。 たぬきアナウンサー 声 - 蟹江俊介 第6作のみ登場黒羽織着て政権奪取後のテレビニュース担当第4作でもの1匹がニュース担当したノンクレジット)。 あしまがり 声 - 富田耕生第2作)、池水通洋第3作)、半田裕典第6作) 「あしまがり」とは四国方言で「足にまとわりつく」という意味。本作では『妖怪あしまがり』(単行本では『妖怪花』に改題、初アニメ化第2作5話)に登場太鼓持ったの姿をした妖怪で、無類大酒飲み取り込んだ者を消化してしまう状の気体生物飼い慣らしており、持っている太鼓で操ることが出来る。なお、第3作のみ「あしまがり」という名前は自主規制配慮で[要出典]「用心棒(の妖怪)」という名前しか出なかった。妖怪花の生息地開発しようとした人間側アニメ第3作45話では妖怪花と共存していた業者乗っ取ったぬらりひょん)に雇われ開発止めようとする鬼太郎闘う第6作では63話に登場。人を襲うのが大好きな残忍な性格妖怪という設定で、太鼓使って黒雲を操る。黒雲意思持って動き獲物中に取り込んで同化してしまうほか、強力な放ち複数分裂して別行動も可能。ある地方笹薮に棲み付き人襲っていたため、笹の花の精・星によって洞窟閉じ込められていたが、そこに訪れたぬりかべ利用して復活。星への復讐目論むが、鬼太郎敗北して消滅する狸ばやしたぬきばやしどこからともなく聞こえて来る狸の腹鼓本所七不思議妖怪一つで、日本全国に伝わる音の怪異原作狸ばやし」ではねずみ男が音源探って掘り当てると、瓢箪封じられていた大復活して暴れ出す。ねずみ男鬼太郎も、瓢箪封じ込めるのに失敗して逆に閉じ込められた。さらに目玉おやじ呑み込むが、脳操縦されて鬼太郎たちを解放し自分から瓢箪に入る。入りきる前に尻から出た目玉鬼太郎たちに瓢箪元通り埋めさせた。 アニメ第3作108話では、伝承通り本所七不思議一員として音だけ登場鬼太郎誘い出し、その隙に朱の盤目玉おやじさらった竹切り狸たけきりだぬき) 声 - 草尾毅第4作)、松山鷹志異聞妖怪奇譚)/ 演 - ブラザートム星野亜希 原作竹切り狸」に登場親類である万年竹復讐のために、やまこを利用して鬼太郎を狙うが敗北するアニメでは第4作登場刑部狸やり方反対して鬼太郎達に協力した目玉おやじからは竹藪で竹を切った人間悪戯をするのが好きな気の良い妖怪評されている。実写映画千年呪い歌』では高尾山に住む夫婦登場ゲーム異聞妖怪奇譚』では鬼太郎前に立ちはだかる悪役として何度出ている。 ふくろさげ 声 - 青野武第3作)、徳丸完第4作原作ふくろさげ』(アニメ第2作20話)に登場洞窟内の壺に隠されていた不定形妖怪近付妖怪エネルギー貪欲に吸収するため、大昔妖怪達によって封印されていた。2人組泥棒隠し場所の地図盗み出し、彼らと組んだねずみ男開封した半分エネルギー抜かれ退散人間には忠実で、どんな所にも穴を掘って通れる力があるため、泥棒達はそれを利用して金庫破り繰り返したエネルギー補給のためにねずみ男紹介鬼太郎誘き出して吸収を図るが、鬼太郎膨大なエネルギー無理に吸収してふくろさげ破裂した第3作では第27話登場帽子被ったのような姿という水木氏妖怪画に近い姿に描かれている。携える袋は獲物被せエネルギーを奪う他、エネルギー射出したり物を吸い込んだりもできる。また、相手噛み付いて直接エネルギー吸い取ることも可能。自分封じた妖怪たちへの復讐考えており、復活後妖怪たち次々と襲ってエネルギー奪ったまた、人間妖怪との仲を裂くことを目的として、泥棒たちの悪事積極的に力を貸していた。 第4作では欲望を持つ者を袋に取り込み消化する本体で袋は陰嚢ぬりかべに袋を破られ続いて中国風の甲冑と矛で鬼太郎交戦したが、霊毛ちゃんちゃんこ妖力奪われ豆狸退化した妖怪だぬき 「妖怪ラーメン」に登場。額に十字型の傷らしき模様がある妖怪大勢仲間たちボスとして、とある山の古寺仲間と共に平和に暮らしていたが、人間住処追われ食べ物奪われてしまったことで、何とか生きていこうと数年前狸蕎麦屋台開いたが、現代ではカップラーメン人気には勝てなかったため、その人気を落とそう先祖代々伝わる「変身粉(化け粉)」を混入したカップラーメン売り歩き食べた人間巨大なカップラーメン変えてしまう。これが成功したことを知ったねずみ男から、鬼太郎カップラーメンにして食べればより強い妖力得られる唆され実行に移すが失敗事情話して鬼太郎和解しカップラーメン変えた人間元に戻す還元剤渡した絹狸(きぬたぬき) 声 - 小山武宏第5作絹織物着た妖怪第5作38話初登場妖怪横丁でもめんや(反物を売る店)を営んでいる。 「鬼太郎マガジン VOL.1によればもめんやは当初一反木綿の店という設定だったが、放送が進むたびに「一反木綿呑気性格経営向いてないのでは」という意見出て急遽スタッフが布に関する妖怪探すことになり、絹狸選ばれた。

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化け狸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 18:01 UTC 版)

奇異太郎少年の妖怪絵日記」の記事における「化け狸」の解説

山にある隠れ里先代の「離れの主」の頃に主達に金玉芸を披露したことで怒りを買い、里の外に出ることを禁じられた。里の中は、今の「離れの主」である奇異太郎説得しようとする「穏健派」と、金玉芸を無理矢理見せて良さ理解させようとする「強硬派」に分かれている。

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化け狸

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タヌキ」の記事における「化け狸」の解説

民間伝承では、タヌキ化けるという能力キツネほどではないとされている。ただ、一説には「七化けの八化けといって化ける能力キツネよりも一枚上手とされることもある。実際伝承の中でキツネ人間女性化けることがほとんどだが、タヌキ人間のほかにも物や建物妖怪他の動物等に化けることが多い。また、キツネ勝負して勝ったタヌキの話もあり、佐渡島団三郎狸などは自身領地キツネ寄せ付けなかったともされている。また、天敵であり人は騙せても騙せないという。 詳細は「化け狸」および「Category:化け狸」を参照

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化け狸(ばけだぬき)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 18:44 UTC 版)

堕天の狗神 -SLASHDØG-」の記事における「化け狸(ばけだぬき)」の解説

古くより日本各地伝承が残る妖怪古狸、怪とも呼ばれる体長2mほどの四足動物めいた異形。特に四国には強力な化け狸が住み伝承多く残っている。

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