角島灯台

- 所在地:
- 山口県豊浦郡豊北町
- 点灯年月日:
- 明治9年3月1日
- 塗色:
- なし
- 構造:
- 円形・石造
- 光り方:
- 単閃白光毎5秒に1閃光
- 光りの強さ:
- 670,000cd
- 光りが届く距離:
- 18.5海里
- 構造物の高さ:
- 29.62m
- 海面から光りまでの高さ:
- 44.66m
- レンズ:
- 第1等レンズ
水銀槽式回転機械 - 電源:
- 商用電源
灯台建設位置は,海抜わずか13mの低地であることから,当時としては数少ない高い塔となっている。
地上30mの塔は,24mの高さまで荒磨きの花崗切石の装石積となし,上部は切込みを入れた切石を装飾的に配し,柔らかい感じを出している美麗なものである。石材は県内の徳山産。
灯塔内部は,やはり花崗切石で,105段の螺旋階段が外壁と巧妙に組み合わせられて堅固な造りとなり,細部にまで行き届いた造作が施されている。
角島灯台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/17 15:27 UTC 版)
角島灯台 | |
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航路標識番号 [国際標識番号] |
0715 [M7397] |
位置 | 北緯34度21分09秒 東経130度50分28秒 / 北緯34.35250度 東経130.84111度座標: 北緯34度21分09秒 東経130度50分28秒 / 北緯34.35250度 東経130.84111度 |
所在地 | 山口県下関市豊北町大字角島 |
塗色・構造 | 無塗装、塔形、石造(花崗岩) |
レンズ | 第1等8面閃光フレネル式 |
灯質 | 単閃白光 毎5秒に1閃光 Fl W5s |
実効光度 | 閃光 670,000 cd |
光達距離 | 閃光 18.5海里(約34km) |
明弧 | 352度から232度まで[1] |
塔高 | 29.62 m (地上 - 塔頂) |
灯火標高 | 44.66 m (平均海面 - 灯火) |
初点灯 | 1876年(明治9年)3月1日 |
管轄 | 海上保安庁 第七管区海上保安本部 門司海上保安部 |
区分 | 重要文化財(建造物) |
指定日 | 2020年12月23日 |
指定コード | 02716 |
角島灯台(つのしまとうだい)は、日本海(響灘)に浮かぶ山口県下関市の角島の北西端、夢ケ崎に立つ石造の灯台。灯塔は総御影石造りで、日本に2基しかない無塗装の灯台の一つ(もう一つは男木島灯台)。
「日本灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による最後の灯台で、日本海側では初めての洋式灯台。彼の最高傑作と言われる。なお、日本でも5箇所しかない第1等灯台に指定されている。
フレネルレンズは、現役では日本最古の物で、初点灯時から150年にわたって使われている。しかも8面閃光型という珍しいタイプで、夜空に何本もの美しい光芒を放つ。(犬吠埼灯台が1951年まで同じタイプを使用していた)
この灯台は、歴史的文化財的価値が高いAランクの保存灯台で、日本の灯台50選、近代化遺産、土木学会選奨土木遺産[2]にも選ばれている。北長門海岸国定公園内に含まれ、灯台周辺は下関市立の角島灯台公園となっている。灯台守の宿舎であった退息所が復元され資料館となり、参観灯台として常時内部が一般公開されている。2020年に国の重要文化財に指定された[3][4]。
歴史
- 1876年(明治9年)3月1日に石油灯で初点灯[5]
- 1932年(昭和7年)9月 灯質を毎5秒1閃光に変更
- 1947年(昭和22年)4月 商用電源化、光源を 1500W 電球に変更
- 1966年(昭和41年)4月 集約管理により萩航路標識事務所が管理(滞在勤務)
- 1986年(昭和61年)4月 滞在勤務廃止・巡回による保守点検に変更(無人化)
- 2001年(平成13年)4月 一般参観開始
- 2004年(平成16年)4月 門司海上保安部管理に移管[6]
- 2020年(令和2年) 灯台、旧官舎、旧倉庫が国の重要文化財に指定された[3][4]。
付属施設
- 北北西の国石(くんぜ)岩礁を照らすクヅ瀬照射灯 (航路標識番号 0716) を併設している。
一般公開
一般公開(中学生以上300円、小人無料)されている参観灯台で、上まで登ることができる。
収録海図
海図番号 | 図名 | 縮尺 | 図積 |
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W115 | 油谷港付近 | 35,000 | 1/2 |
W149 | 角島至大社港 | 200,000 | 全 |
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角島灯台空撮
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角島灯台遠景
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日没後の角島灯台
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公園、日本海側を臨む
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クヅ瀬照射灯
文化財
以下の物件が国の重要文化財に指定されている[4]。
- 角島灯台 1基2棟
- 灯台
- 旧官舎
- 旧倉庫
- 附 旧日時計
- 附 旧回転装置巻上機
脚注
- ^ 角島灯台の概要 燈光会 見学できる灯台・灯台資料展示室
- ^ “土木学会 平成21年度度選奨土木遺産 角島灯台および関連施設群”. www.jsce.or.jp. 2022年6月8日閲覧。
- ^ a b “国宝・重要文化財(建造物)の指定について”. 文化庁. 2020年10月18日閲覧。
- ^ a b c 令和2年12月23日文部科学省告示第140号
- ^ 明治9年1月27日工部省布達第1号(『法令全書 明治9年』内閣官報局、pp.1335-1336.)
- ^ 角島灯台 第七管区海上保安本部
外部リンク
角島灯台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 04:45 UTC 版)
多くの灯台を設計した英国人、リチャード・ヘンリー・ブラントンによる、日本海側では初の洋式灯台。1876年(明治9年)初点灯。高さ43m、光達18海里。レンズは日本でも5箇所しかない特大のフレネルレンズで、第1等灯台に指定されている。見学も可能な参観灯台である。
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