奇数とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 人文 > 高等数学 > 整数 > 奇数の意味・解説 

き‐すう【奇数】

読み方:きすう

二で割り切れない整数。1、3、5、7など。⇔偶数


奇数

2で割ると1余る数のことを奇数という。

整数nを使って、2n+1または2n-1表わす

参考

奇数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/26 19:27 UTC 版)

奇数(きすう、: odd number)とは、2 で割り切れない整数である。対義語で、2 で割り切れる整数は偶数という。

正負を問わず、−15, −3, 1, 7, 19 などはすべて奇数である。十進法では、一の位が 1, 3, 5, 7, 9 である数は奇数である。二進法では、20 の位(即ち一の位)が 1 ならば奇数で、0 ならば偶数である。一般に 2n 進法(n自然数)において、ある数が偶数であるか奇数であるかは、一の位(n0 の位)を見るだけで判別できる。

偶数と奇数は、位数2の例を与える。

名称の由来

奇数は英語の "odd number" の訳である。"odd" には「奇妙な、偏った」という意味がある。

ギリシャの哲学者フィロラオスは次のように言ったとされる。「数字には特別な二種類がある。奇 (odd) と偶 (even) である。そしてこれらの混合が第三の要素として even-odd を生じる」[1]

数学的性質

以下、n は正の整数(自然数)であるとする。

  • 偶数と奇数のはともに奇数である。奇数と奇数のも、また奇数である。
  • 奇数と奇数の和、奇数と偶数の積はともに偶数である。
  • 負の実数の奇数乗は、負の実数になる。
  • 五進法など「奇数進法」では、1÷2 のみならず 1÷偶数 が割り切れない。即ち、「半分」を有限小数として表現できない。
  • 同じく、十六進法など「二の累乗数進法」では、1÷奇数(1と-1を除く) が割り切れない。即ち、「1/3」や「1/5」などを有限小数として表現できない。
  • 2 以外の全ての素数は奇数である。つまり 3 以上の素数は全て奇数であり、それらを奇素数という。
  • フィボナッチ数のうち奇数であるのは、3n − 2 番目と 3n − 1 番目のフィボナッチ数である。
  • 三角数のうち奇数であるのは、4n − 3 番目と 4n − 2 番目の三角数のみである。
  • 平方数(四角数)のうち奇数であるのは、2n − 1番目の平方数のみである。
  • 最小の正の奇数である 1 から n 番目の正の奇数(2n − 1)までの全ての奇数を足し合わせると、n 番目の平方数に等しくなる。
  • 数論的関数を用いて、以下が知られている。
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。2014年8月
  • 中国思想においては奇数は聖数とされる。日本の文化の中にもその影響が強く見られる。(例:七福神、祭日が3月3日5月5日7月7日9月9日とある、など)
  • 陰陽五行思想においては、十二支の奇数番目は陽、偶数番目は陰を司る。このため奇数は縁起が良いとされる。
  • 日本では奇数は割り切れないことから縁起のいい数とされ、特に1, 3, 5, 7は好まれる傾向がある。しかし9は「苦」に通じるので奇数だが縁起の悪い数と受け取られることが多い。逆に、中国では9は「久」に通じるので縁起が好い数とされている。海外では、7は「ラッキーセブン」として好まれるが、13縁起が悪い数だと考えられている(例:十三階段, 13日の金曜日)。
  • 一つの事案に関して判断する際に、参加人数を奇数に設定する場合がある。これは多数決を取る際に賛否同数に分かれないようにするため。例として、日本の最高裁判所の判事は、15人で組織されている。
  • 団体競技のスポーツには、1チームの人数を奇数に設定する例が多い。例えば、バスケットボール5人、野球9人、サッカー11人、ラグビーは15人である。
  • スーパー戦隊シリーズでは、戦隊の構成人数を奇数(特に3人か5人)に設定する例が多い。「宇宙戦隊キュウレンジャー」という9人の例もある。
  • 鉄道で下りの列車番号は一般に奇数が用いられる。
  • 航空機便名においては国際線では基本的に西行きや南行きのフライトに奇数が割り当てられる。一方、国内線では例えば羽田発着を基準に考えた場合は羽田発便を下り便として奇数が割り当てられる。
  • 番勝負では勝負をつける必要があるため、奇数番の勝負が普通である。
  • ロシアでは、偶数は弔事につながるという理由から、花は奇数で購入するようになっている。

脚注

出典

参考文献

関連項目


奇数

出典:『Wiktionary』 (2021/06/25 14:02 UTC 版)

発音(?)

きすー ; kisuu
IPA: /??/
X-SAMPA/??/

語源

名詞

(きすう)

  1. 整数のうち、割り切れない数。2n-1(n整数)の形で表すことができる。十進法では一の位が1,3,5,7,9のいずれかであれば奇数となり、二進法では一の位が1になっていれば奇数である。

対義語

翻訳


「奇数」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



奇数と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「奇数」に関係したコラム

  • FXやCFDの三角形移動平均とは

    FXやCFDの三角形移動平均とは、移動平均の移動平均のことです。つまり、移動平均値を算出して、さらにその数値の移動平均値を算出します。なお、移動平均には単純移動平均を用います。三角形移動平均は、三角移...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「奇数」の関連用語

1
90% |||||

2
半の日 デジタル大辞泉
90% |||||

3
奇列 デジタル大辞泉
90% |||||


5
72% |||||




9
偶数 デジタル大辞泉
70% |||||


奇数のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



奇数のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
数理検定協会数理検定協会
Copyright©2025 数理検定協会 All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの奇数 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの奇数 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS