自動停止とは? わかりやすく解説

自動停止

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 15:30 UTC 版)

衝突被害軽減ブレーキ」の記事における「自動停止」の解説

日本では初期の衝突被害軽減ブレーキ自動ブレーキ機能はあくまで衝突時の被害軽減目的としており、装置過信してしまうという理由衝突前の自動停止はあえて規制されていた。しかしボルボが、イギリスから保険会社の人を誘致しイギリスでのボルボ自動ブレーキ搭載車事故統計データを示させたことにより規制撤廃された。これを受け、2009年ボルボ・XC60搭載された「シティ・セーフティ」(海外では2008年搭載)、2008年スバル・レガシィ搭載された「アイサイト(ver.1)」、両者とも運転者依存することを避けるために衝突ぎりぎりまでブレーキ掛からないことから、日本の国土交通省認可を受けることができた。 アイサイト(ver.2)の販売以前は、衝突被害軽減ブレーキ高価なこともあって搭載率は非常に低く知名度低かった長くそのような状況続いていたが、2010年平成22年)の「アイサイト(ver.2)」の発売と共に富士重工業SUBARU)は積極的にCMなど宣伝活動行い、自動停止まで行うという消費者への訴求力の高さや、それまで高価だった衝突被害軽減ブレーキを約10万円という手頃な価格設定とした結果アイサイト(ver.2)は非常に高い搭載率となり、人気となったアイサイトヒットSUBARUが好業績となる一因とまでなり、それまで自動車業界の「消費者安全にお金払ってくれない」とされてきた常識大きく変えるきっかけとなった規制解除された後も、自動停止まで行ってしまう事に対す反対意見、あるいは衝突被害軽減ブレーキそのもの対す批判根強くSUBARU以外の国内メーカーは自動停止まで行う衝突被害軽減ブレーキ搭載消極的で、しばらくSUBARUのみが国内メーカー唯一自動停止まで行う衝突被害軽減ブレーキ発売している状況となったそのような状況だったため、アイサイト衝突被害軽減ブレーキ代名詞のようになり、誤って衝突被害軽減ブレーキの事をアイサイト表記するメディア等存在したその後2012年平成24年)にマツダSCBSダイハツスマートアシスト発売し徐々にSUBARU以外の国内メーカーも自動停止まで行う衝突被害軽減ブレーキ発売開始しだし、それと共に徐々に衝突被害軽減ブレーキ普及していった。2013年平成25年3月SUBARU保有していた各特許20年迎え権利終了した2013平成25) - 2014年平成26年)には自動車アセスメント (日本)ユーロNCAPIIHSなど、世界中自動車安全評価衝突被害軽減ブレーキ加わり上記評価では全て衝突被害軽減ブレーキ減速性能問われるため、従来停止行わない衝突被害軽減ブレーキは、停止まで行う衝突被害軽減ブレーキ比べて低い安全評価となってしまった。そのような情勢変化もあり、2014年平成26年)には日本のメーカー最後まで衝突被害軽減ブレーキ搭載及び衝突被害軽減ブレーキの自動停止に消極的だったトヨタが、2017年平成29年)末までに自動停止まで行う衝突被害軽減ブレーキをほぼ全ての車種搭載する発表した2017年平成29年)現在では、ほぼ全ての乗用車衝突被害軽減ブレーキは自動停止まで行うタイプに切り替わっていく方向進んでいるが、このような経緯があるため、従来の自動停止まで行わない衝突被害軽減ブレーキ設定がある新車もあり、規制撤廃前の仕様衝突被害軽減ブレーキ全て自動停止までは行わない仕様となっている。(もっとも、これは規制開発・販売タイミング問題である。市場求める以上、モデルチェンジ仕様変更で自動停止仕様になると思われる。) 普及においても2014年平成26年)に販売され乗用車新車41 %に衝突被害軽減ブレーキ搭載されており、一般的な装備となった2015年平成27年)からトヨタセーフティセンス発売始まったこと等もあり、2020年令和2年)製新車における装着率は乗用車軽自動車を含む)の95.8%に達した一方大型商用車衝突被害軽減ブレーキは自動停止性能付いて明記していないものがほとんどである。これは大型商用車車重重く積載量大きく変化することや、バスでは急制動がかかることで座席座っていない乗員負傷する恐れがあるためである。 なお、これらの装置全て停止可能速度以下でも路面状況などにより100 %停止できるわけではなく被害軽減ブレーキ作動センサー弱点となる状況により100 %作動するわけではないディーラーなどで、客を乗車させて障害物向かって走行する体験乗車会がスバル中心に行われているが、マツダディーラー体験試乗会被害軽減ブレーキ働かず人身事故発生したこともある。

※この「自動停止」の解説は、「衝突被害軽減ブレーキ」の解説の一部です。
「自動停止」を含む「衝突被害軽減ブレーキ」の記事については、「衝突被害軽減ブレーキ」の概要を参照ください。

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