自動処理装置"Six-Buster"の登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/09 08:51 UTC 版)
「パープル暗号」の記事における「自動処理装置"Six-Buster"の登場」の解説
作文で困ったのが6字側を埋めていく面倒な作業であった。MITの技師であるLeo Rosenに自動化が依頼され、彼は電話交換機に使うロータリーラインスイッチ (stepping switches) のカタログから6つの回線を25に分岐させるスイッチを見つけ、6字側の自動処理に成功する。これが"Six-Buster"である。 Six-Busterによって作業効率が高まった頃、同じ日に発信された開始符 (indicator) の異なる暗号文を集めてみると「開始符の差=6字側多表の開始位置の差」だった。他方、パープル通信系で登場する開始符はたった120通りしかないので、120÷25=4余り20という計算から同じ6字側スイッチの開始位置を指示するindicatorは4つか5つあると推定した。 快調に動作するSix-Busterを見て、SISは日本外務省のパープル暗号機もロータリーラインスイッチを使用していると気付く。
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