自動列車システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 05:54 UTC 版)
「コペンハーゲン地下鉄」の記事における「自動列車システム」の解説
地下鉄網全体は、ATCと呼ばれる完全自動のコンピューターシステムで運営されている。コンピューターによりシステムを運営させることで、ヒューマンエラーを排除でき、正確な加減速制御により列車間隔を短くすることができる。システムは、CMCにいる5人の指令員により常時監視されている。ATCシステムが故障した際には、CMCにいる指令員から遠隔で列車を運転することも、車内にいるスチュワードが運転することもできる。 コペンハーゲン地下鉄のATCシステムは、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグにあるユニオン・スイッチ・アンド・シグナル社により開発・保守・更新されている。 このATCシステムは、3つのサブシステムに分けられる。 自動列車保安 旅客と乗員、設備を保護するために自動列車保安装置が設計されている。この装置が、分岐器が正しい方向に開通しており、列車が正しい速度で走っていることを保証して、遅れや脱線を防ぐようになっている。路線は閉塞区間に分割されており、常に1つの閉塞区間には1本の列車しか入らないように保証されている。保線作業をしていたり線路上に障害物があったりして閉鎖されている区間に列車を入れないようにもなっている。 自動列車運転 自動列車運転装置 (ATO) により、運転士の代わりに列車の運行をしている。このシステムで、列車は正しく駅に停車し、ドアを開け、乗客の乗降を待って、再び列車を出発させる。分岐器の開通方向など致命的な機能については、このシステムから操作することはできない。 自動列車管理 自動列車管理 (ATS: Automatic Train Supervisory) では、列車の進路と目的地を制御している。このシステムは、地下鉄網をいくつかの異なるシナリオで運転できる。例えば、通常営業、単線営業、一部区間の保線中の営業などである。このシステムは、指令員に対して常時地下鉄網全体の分岐器の開通方向、全ての列車の位置、その他の設備などの情報を提供している。また、ATCで制御されているか手動で操作しているかに関わらず、警告・エラー・その他の路線上全ての設備に発生したイベントの一覧を表示する。
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