ロータリーラインスイッチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/09 08:51 UTC 版)
「パープル暗号」の記事における「ロータリーラインスイッチ」の解説
多表の切替えは、自動電話交換機用バーネー式ロータリーラインスイッチ (stepping switches) を電動駆動した。 レッド暗号では多数の電気接点が頻繁に接触不良を起こしたので接点掃除が必須であった。そこで田辺技師の助手である鈴木恵吉技師はロータリーラインスイッチに着目した。 多数のワイパー(回転端子)を同期駆動させた場合、絶縁ベークライトが湿度により厚さが変わるのでワイパーがバラバラになる欠点があった。そこでワイパーを角孔化したり、複数のスイッチを同軸結合させる工夫をした。 6字側スイッチ (A,E,I,O,U,Y) 25の互いに無関係な多表(固定配線)を1段だけ。 20字側スイッチ (B,C,D,F,G,H,J,K,L,M,N,P,Q,R,S,T,V,W,X,Z) 25の互いに無関係な多表(固定配線)を切り換えるスイッチ (I, II, III) を3段に組み合わせた。スイッチの順序は固定されていて、暗号化時は I→II→III であり、復号時は III→II→I だった。
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