急速充電器

ただ、これはあくまで充電1回当たりの走行距離。途中で何回も充電できれば遠出も可能です。そこで期待されるのが急速充電器の普及です。コンセントを使う一般の充電器はフル充電に7-14時間程度かかりますが、急速充電器は約30分で80%の充電が可能です。ガソリンスタンドや高速道路のサービスエリア、商業施設の駐車場などでの設置が想定されています。
3月には東京電力と自動車メーカー4社(トヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車、富士重工業)が中心となり、急速充電器の規格統一と普及を目指す協議会が設立されました。名前は「チャデモ(CHAdeMO)協議会」。「チャージ」「電気」「ムーブ」の三つの言葉を掛け合わせた造語ですが、「お茶でも飲んでいる間に充電」という意味も込めたそうです。協議会には5月6日時点で177社・団体が参加。東京電力が開発した充電時のデータ通信技術などを標準化するとともに、充電器の設置場所の拡大や技術改良、位置情報の共有などについても協力していきます。
経済産業省は4月に発表した「次世代自動車戦略2010」に、2020年度までに急速充電器を5000基設置する目標を盛り込みました。充電器の設置費用を国の予算で支援するなど、産業界と政府が連携した普及活動が期待されます。
急速充電器の普及は日本だけにとどまりません。温暖化対策としてのCO2削減は地球全体の課題であり、多くの国々がEVの普及に力を入れています。当然、そこでは充電インフラの整備が必要になります。チャデモ協議会は日本発の急速充電規格を国際標準化し、世界への普及を狙っています。
協議会の会員企業である高岳製作所は4月末に北米市場への参入を打ち出しました。米自動車部品大手のイートン(オハイオ州クリーブランド市)と技術提携。イートンはチャデモ方式の急速充電器を2010年夏以降、米国やカナダ、メキシコで発売していく予定です。世界有数の市場である北米で同方式の充電器設置が広がることで、規格の国際標準化にも弾みがつきそうです。
(掲載日:2010/05/17)
急速充電器
比較的短時間に充電可能な充電装置のこと。電気自動車用充電器では放電した電池を完全充電するために通常8~12時間を要するが、このときの充電を普通充電、装置を普通充電器と呼んでいる。これに対して大電流によって30分以下程度の短時間で充電できる充電装置を急速充電器という。この充電器で充電する際は大電流に対応できる電池、コネクター、ケーブルなどと、電池の温度管理を含む精密な充電制御が必要であり、製造メーカーでそれぞれの電気自動車の仕様に合わせて設計されている。したがって充電ステーションなどで充電を行う際はこれらの適合性を確認しておく必要がある。
充電器
(急速充電器 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/12 04:42 UTC 版)
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この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2014年5月)
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充電器(じゅうでんき、英: battery charger)は、二次電池を充電するために使用する機器。
化学電池のうち、使用後に外部から電力を供給する事によって逆反応を起こし、使用する前の状態に復帰する事が可能なものを二次電池と呼び、この操作を二次電池の充電と呼び、その充電をするための装置のこと。
二次電池の種類ごとに異なった充電器がある。
その構造はさまざまで、単純な例では、たとえば自動車のバッテリー用の充電器は、基本的には変圧器と整流器と電流計だけで成り立っているものもある。リチウムイオン二次電池用の充電器は、商用電源から充電用の直流電力を作り出す電源装置と、電池の充電を制御する充電制御回路からなる。
自動車のバッテリー用
(四輪の)自動車のバッテリーは、12Vのタイプと、24Vのタイプがあるので、それぞれ適したものが販売されている。
古いオートバイでは6Vのバッテリーが使われていたことがあるので、6Vをスイッチで選択可能な充電器もある。
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自動車のバッテリーの充電器の例。12 Voltとだけ書かれており、12V専用。これは8Aタイプで、20Aのフューズを使うもの。
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バッテリー充電器(ロシア向け製品)
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ドイツ製、12V用。
リチウムイオン二次電池用
使用前に取扱説明書を読む必要があり、自動的に充電を停止する回路がついているか、そうでないかを確認する必要がある。 リチウムイオン二次電池は、過充電に対するマージンが極端に少ないので、大手メーカーの電子機器類に付属する純正の充電器は、大抵は、充電制御回路がついているので自動で充電完了となる。なお、単品で(ホームセンターや、安物を並べて売っている雑貨屋などで)極端に安価で売っているものは充電制御回路がついていないものがあり、これは要注意であり、規定時間でコンセントから抜かないと火災の原因となる可能性がある。
リチウムイオン電池は(ほぼオーダーメイドのように設計されており)電子機器ごとにサイズ、形状が異なるので、基本的には電子機器に最初から付属する形になっていて、その充電器にはその電子機器の電池だけがはまり、他の電子機器の二次電池の充電には(はまらないので、基本的に)使えない。
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SONYのある電子機器のリチウムイオン電池用の充電器
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Nikonのある機器のリチウムイオン電池用の充電器
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電動アシスト自転車のリチウムイオン二次電池用 充電器
単三や単四のニッケル水素電池用
単三型のニッケル水素蓄電池。SANYOのeneloop電池とeneloop充電器の組み合わせは、繊細な充電制御を行い動作が安定しており、放置しても長期間電圧が保たれる性能が飛びぬけて高く、消費者からもプロからも評価が高かった(現在はPanasonicブランドに移行したが、工場などはそのままに経営が変わっただけで内容は同じなので、eneloopと同様に高評価されている)。
それ以外のメーカーのものは、性能はまちまち。数値を明示した「充電器 比較徹底リポート」など類を熟読して調べないと、本当のところは性能が分からない。SANYO(現・Panasonic)以外では、制御の性能がかなり悪い充電器もある(しかも、結構な割合である)ので要注意。比較リポートで高評価のものだけ、例外的に、高評価してもよい、という状態。 性能の良いeneloopを購入したら、充電器もeneloop用(現・Panasonic)を選ぶのが順当であり、それ以外のメーカー製のものを選ぶとせっかくの高価なeneloop電池を傷めてしまうことになりかねない。つまり、「粗悪品を購入したくないが 時間をかけて充電器比較レポート類をじっくり読む気にもなれない」という人は、SANYO→Panasonicブランドを選ぶ、という一択になる。
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サンヨーのニッケル水素蓄電池用充電器(単三型、単四型兼用)
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同じくeneloop用充電器(4本同時充電可能タイプ)
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ソニーのニッケル水素蓄電池用充電器(単三型、単四型兼用)
なお、セリアなどにて販売されている100円の充電器は、充電制御回路無しであり、一定時間でコンセントから抜かないと火災の原因となる可能性がある。(なお、高価な充電制御回路つきの充電器は、安全のため、過放電や著しく不活性化した電池を「不良品」と自動判定し、全く充電してくれない場合がほとんどなので、そういった電池(高価な充電器ではかえって充電できなくなった電池)を再充電するために、こうした安物の充電制御回路無しの充電器が役立つことがある。)
ニッカド単三電池用
ニッケル・カドミウム蓄電池などを標準充電するものなどでは充電制御回路が無い場合もあり、このようなものでは充電の終了を、その経過時間などから人間が判断して充電動作を停止させる必要がある。
その他用
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SONYのPlayStation Portable用の充電器
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Nikonのカメラ用バッテリーの充電器
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ガム電池用充電器
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9V二次電池の差し込み口がついたタイプ
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これも9V二次電池用の口がついたタイプ
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マキタの電動工具用の充電器。リチウムイオン二次電池とニッケル水素電池の兼用。
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携帯電話を外出先で充電するための充電器(2006年)。多種多様なコネクタ用のスロットが用意されているもの。
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携帯電話、iPhoneなどの有料の充電器(2014年)
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充電機能も放電機能もついていて、液晶画面つきで、一本一本の電池の充電容量などの分析ができる装置。
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電気自動車(EV)の充電器
関連項目
「急速充電器」の例文・使い方・用例・文例
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