pla・ce・bo

実用日本語表現辞典

placebo

別表記：プラシーボウ

「placebo」の意味・「placebo」とは

「placebo」とは、医学的な効果がないとされる薬物や治療法を指す言葉である。これは、医療の現場で、治療効果を評価するための比較対象として用いられることが多い。例えば、新薬の効果を試す際に、新薬とplaceboを比較し、新薬の効果を明らかにする。また、placebo効果という言葉もあり、これはplaceboによって患者が心理的に安心し、体調が改善する現象を指す。

「placebo」の発音・読み方

「placebo」の発音は、IPA表記では/pləˈsiːboʊ/となる。IPAのカタカナ読みでは「プラシーボウ」となり、日本人が発音するカタカナ英語では「プラシーボ」と読む。この単語は発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。

「placebo」の定義を英語で解説

「placebo」は、"A substance that has no therapeutic effect, used as a control in testing new drugs."と定義される。つまり、治療効果がない物質であり、新薬のテストにおけるコントロールとして使用される。具体的には、新薬の有効性を評価するために、新薬とplaceboを比較する研究が行われる。

「placebo」の類語

「placebo」の類語としては、「dummy drug」や「sugar pill」がある。これらも同様に、医学的な効果がないとされる薬物を指す言葉である。例えば、「dummy drug」は偽薬を意味し、「sugar pill」は砂糖の錠剤、つまり効果のない薬を指す。

「placebo」に関連する用語・表現

「placebo」に関連する用語としては、「placebo effect」がある。これは、placeboが患者に与えられたときに起こる心理的な効果を指す。患者が治療を受けていると信じることで、体調が改善する現象を指す。

「placebo」の例文

1. The placebo was used as a control in the clinical trial.（プラシーボは臨床試験のコントロールとして使用された。）
2. The placebo effect can be a powerful tool in medicine.（プラシーボ効果は医学において強力なツールとなることがある。）
3. The patients were given a placebo instead of the drug.（患者たちは薬の代わりにプラシーボを与えられた。）
4. The results showed no significant difference between the drug and the placebo.（結果は薬とプラシーボの間に有意な差がないことを示した。）
5. The placebo was administered in a double-blind study.（プラシーボは二重盲検研究で投与された。）
6. The placebo effect can influence the outcome of a study.（プラシーボ効果は研究の結果に影響を及ぼすことがある。）
7. The patients were unaware that they were taking a placebo.（患者たちは自分たちがプラシーボを服用していることに気づかなかった。）
8. The placebo was made to look like the real drug.（プラシーボは本物の薬のように見えるように作られた。）
9. The study was designed to test the placebo effect.（その研究はプラシーボ効果をテストするために設計された。）
10. The placebo effect can be seen in many areas of medicine.（プラシーボ効果は医学の多くの領域で見られる。）

（2023年8月8日更新）

デジタル大辞泉

プラシーボ【placebo】

読み方：ぷらしーぼ

⇒プラセボ

プラセボ【placebo】

読み方：ぷらせぼ

《喜ばせる意の、(ラテン)placereの未来形から。「プラシーボ」とも》「偽薬(ぎやく)」に同じ。二重盲検法の対照薬とする。

スパ用語集

プラシーボ placebo

既知の医学的価値がない不活性の物質または治療法であるにも関わらず、健康状態の改善が見られたり測定されたり感じられたりするもの。患者の治癒見込みを受け、「プラシーボ効果」と呼ばれる。

エイズ関連用語集

偽薬

Placebo

【概要】 本来の薬効がない偽の薬。偽薬対照試験とは、ある薬剤の効果を調べるために、偽薬と本物の薬を患者にわからないように割り付けて調べる方法。なかには偽薬でも副作用や、逆に良い効果が経験されることがあり、これを偽薬効果という。偽薬と比べて統計的に意味のある差があるとき、効果があったと判定する。　

【詳しく】 抗HIV薬はすでに有効な薬があるので、まったくの偽薬を使うことは許されない。このため比較試験を行う場合は、すでに確立したレジメンと、新しいレジメンの比較を行う。すべての臨床試験には倫理委員会の承認を必要とする時代になった。臨床試験としての認知が得られないし、専門論文としても採用されない。

《参照》 二重盲検法、 治験

PDQ®がん用語辞書

プラセボ

【仮名】ぷらせぼ
【原文】placebo

有効な薬と同じ外見の無効な物質や、有効な治療法と同じ方法で無効な治療方法。有効な薬や治療法の効果はプラセボの効果と比較される。

ウィキペディア

プラシーボ (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/07/17 05:21 UTC 版)

プラシーボ（Placebo）は、イギリスのバンドである。1994年にロンドンで結成。

ウィキペディア小見出し辞書

[Placebo]

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/04/28 22:45 UTC 版)

「シルバー事件」の記事における「[Placebo]」の解説

24区に住むフリーライター、モリシマトキオは幼少時の記憶を持たない。郊外のマンションでペットの亀と共に自堕落な生活を送っていたが、ある日かつての職場の上司から伝説の犯罪者ウエハラカムイについて調査するよう依頼される。時を同じくし、カムイが収容中の病院から脱走。公安特殊部隊の隊員数人を殺害、市街地に潜伏する。

[Placebo]

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/04/28 22:45 UTC 版)

「シルバー事件」の記事における「[Placebo]」の解説

モリシマ トキオ 24区在住のフリーライター。幼少時の記憶を持たず、事件にもその事は関わっていく。元々大きな通信社に勤務していたが「言うのも情けないような」理由で退社。その後は郊外のマンション「タイフーン」でペットの亀「アカミミ」と共に自堕落な日々を送っている。自身の編集メモを日記のように記すのが癖で、そのシーンは[Placebo]編中でも大きなウェイトを占める。24区内のバー「ジャック・ハマー」には常連。 ユカワ エリカ モリシマの元同僚であり、恋人でもあった。現在はモリシマの元上司イノハナの妻。事件の途中で再びモリシマと出会い、時折行動を共にする。かつてはモリシマの冷酷な自分勝手さに呆れて別れたという。 エンザワ カイジ モリシマがショッピングセンターでカムイと邂逅する前にカムイを街中で目撃した男で、情報提供を受けてモリシマと接触する。中年のサラリーマンでカムイのことを半ば信奉しているため、モリシマからは気味悪がられており信用されていない。カムイのことを「新月のようでした」と話す。