XRシリーズボディー
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「リコーのカメラ製品一覧」の記事における「XRシリーズボディー」の解説
チノン製のダイキャストをベースに独自開発した機能を付加したモデルと、コシナ製ダイキャストをベースに独自開発した機能を付加したモデル、更に完全自社開発のXR-M/X系の3系統に大きく分けることができる。 リコーXR-1(1977年9月発売) - シャッターはマニュアルのみでB、1-1/1000秒。グッドデザイン商品。 リコーXR-2(1977年9月発売) - シャッターは絞り優先AEも可能でB、8-1/1000秒、AE時は32秒まで可能。 リコーXR500(1978年8月発売) - リコーXR-1の機能を限定し、一眼レフカメラとしては革命的な低価格50mmF2レンズとケース込みで39800円を実現し、「サンキュッパ」をセールストークとしてテレビCFを流し大きな話題となった。シャッターはマニュアルのみでB、1/8-1/500秒。プレビュー機構がない。 リコーXR-1s(1979年7月発売)/リコーKR-5(北米向け) - リコーXR-1をワインダー対応とした。また巻き上げレバーを収納するとシャッターロックされるようになった。 リコーXR-2s(1979年7月発売)/リコーKR-10(北米向け) - リコーXR-2をワインダー対応とした。また巻き上げレバーを収納するとシャッターロックされるようになった。 リコーXR1000S(1980年2月発売) - リコーXR-2の機能を限定したバージョンですなわちリコーXR500の姉妹機。シャッターはコパルスクエアでオート時無段階8〜1/1000秒、マニュアル時4〜1/1000秒。プレビュー機構なし。電源はSR44×2。 リコーKR-10SE(北米向け) - リコーXR1000Sからさらにセルフタイマーが省略されたモデル。 リコーXR6(1981年2月発売) - 全面的に電子化し信頼性向上、コストダウン、小型軽量化を図ったモデル。海外でのみ発売されたフォーカスエイドモデルリコーXR-Fのベースとなった。絞り優先AEのみで1〜1/1000秒。電源はSR44×2またはLR44×2。AF XRリケノン50mmF2との組み合わせは「スクープアイ」の愛称があり、これが世界初の市販されたオートフォーカス一眼レフカメラとなった。XRリケノンズームマクロ35-70mmF3.5との組み合わせは「ズームアイ」。 リコーXR-F(海外向け) - リコーXR6にハネウェル製のフォーカスセンサを搭載したフォーカスエイドモデル。電源部(4-LR44×1)がグリップを兼ねている。フォーカスセンサに光を通す部分のみミラーがハーフミラーになっている。 リコーXR-S(1981年10月発売) - ペンタプリズム部両肩の太陽電池と充電可能な2G-13R電池を備え電池交換不要とした。SR44×2またはLR44×2でも使用でき、この時は自動的に太陽電池はオフとなる。シャッターはコパルCMS-EMでオート時16〜1/1000秒。マニュアル時クォーツ制御でB、16〜1/1000秒。Xシンクロは1/125秒以下。露出計はSPD素子。 リコーXR500オート(1982年9月発売)/リコーKR-V(北米向け) - 絞り優先AE専用、1〜1/1000秒。 リコーXR7(1982年2月発売) - 1981年春PMAショーにて発表された。リコーXR-Sから太陽電池とデータバック端子を省略したモデル。シグマSa-1はこのモデルをベースにしている。 リコーXR-P(1984年7月発売) - リケノンPレンズと組み合わせるとマルチプログラムAE可能。テレビ画面を正しく撮影できるTVモードを備えた。 リコーXR-20SP(1985年発売)/リコーKR-30SP(海外向け) - リコーXR-Pからマルチプログラムモードを省いた廉価版。プログラムAEは搭載している。国内向けのみデータバックが標準装備され、海外向けのリコーXR-20SPとリコーKR-30SPはデータバックなし。 リコーXR-X(1987年11月発売)/リコーXR-M(北米向け) - マルチプログラム、スポット測光、インターバルタイマー、モーターワインダー内蔵。スプロケットを使わず電気的センサーによりフィルム巻き上げ管理を行う。基本は単3×4本だが、国内向けモデルのみ単4×4本(単3グリップも別売りで供給されていた)。 リコーXR-10/リコーKR-10X(北米向け、一部中国向け) - 機能的にはリコーXR-20SPのプログラム機能省略型。一部分は中国の福州カメラ工場(中国語:福州照相机厂)で組立。 リコーXR-10M(1990年6月発売)/リコーKR-10M(北米向け)/リコーXR-X2000(海外向け) - リコーXR-Xの基本的な機能のみとした廉価版。違いは電池ボックスを兼ねるグリップ部分のみ。 リコーXR-8(1993年1月発売)/リコーKR-5マークII(北米向け) - 機械シャッターでB、1-1/2000秒。レバー巻き上げ。露出計を除き電池不要。基本的な機能だけの普及版。 リコーXR-7MII(1993年10月発売)/リコーKR-5III(北米向け) リコーXR-8スーパー(1994年1月発売)/リコーKR-5SV(北米向け) - リコーXR-8にプレビューと多重露出機能を追加した。 リコーXRソーラー(1994年4月発売) - 機械シャッターでB、1-1/2000秒。レバー巻き上げ。露出計の電池は太陽電池で賄う。 リコーXR-10PF(1995年3月発売) - ペンタプリズム部にGN11のフラッシュ内蔵。電池は単3×4。シャッター最高速1/2000秒。リケノンPレンズと組み合わせるとプログラムAEとシャッタースピード優先AEが使用できる。 リコーXR-3PF(海外向け) - リコーXR-10PFのシャッター最高速を1/3000秒としたもの。 リコーXR-10PF TV(1995年発売) - リコーXR-10PFにTVモードが追加されたバージョン。受注生産で、カタログにも掲載されていない。 リコーXR-10P(1995年3月発売) - リコーXR-10PFからフラッシュを省略した。 リコーXR-X3000 - リコー製一眼レフで唯一の中国製。マニュアル・シャッターモデルでリコーXR-X 2000の後継機種。シャッター速度最高速は1/2000秒。 リコーXR-10E(海外向け) - コシナC3sのリコーブランド版。シャッター速度最速1/3000秒。
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