TypeConverterとは何？わかりやすく解説 Weblio辞書

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TypeConverter クラス

値の型を他の型に変換し、標準値とサブプロパティにアクセスするための統一的な方法を提供します。

名前空間: System.ComponentModel
アセンブリ: System (system.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

<ComVisibleAttribute(True)> _
Public Class TypeConverter

Visual Basic (使用法)

Dim instance As TypeConverter

[ComVisibleAttribute(true)] 
public class TypeConverter

C++

[ComVisibleAttribute(true)] 
public ref class TypeConverter

/** @attribute ComVisibleAttribute(true) */ 
public class TypeConverter

JScript

ComVisibleAttribute(true) 
public class TypeConverter

解説

最も一般的な型コンバータは、テキスト形式への変換と、その逆の変換を行います。クラスの型コンバータは、TypeConverterAttribute を使用してそのクラスに関連付けられます。この属性がオーバーライドされない限り、このクラスから継承されるすべてのクラスは、基本クラスと同じ型コンバータを使用します。

メモ
型コンバータには直接アクセスしないでください。代わりに、TypeDescriptor を使用して、該当するコンバータにアクセスします。詳細については、コード例を参照してください。

継承時の注意 独自の変換要件を実装するには、TypeConverter から継承します。このクラスから継承する場合は、次のメソッドをオーバーライドできます。

カスタムの型変換をサポートするには、CanConvertFrom、CanConvertTo、ConvertFrom、および ConvertTo の各メソッドをオーバーライドします。
値を変更するためにオブジェクトを再作成する必要がある型を変換するには、CreateInstance メソッドと GetCreateInstanceSupported メソッドをオーバーライドします。
プロパティをサポートする型を変換するには、GetProperties メソッドと GetPropertiesSupported メソッドをオーバーライドします。変換対象のクラスにプロパティがない場合に、プロパティを実装する必要があるときは、プロパティ記述子を実装するための基本クラスとして TypeConverter.SimplePropertyDescriptor クラスを使用できます。TypeConverter.SimplePropertyDescriptor から継承する場合は、GetValue メソッドと SetValue メソッドをオーバーライドする必要があります。
標準値をサポートする型を変換するには、GetStandardValues、GetStandardValuesExclusive、GetStandardValuesSupported、および IsValid の各メソッドをオーバーライドします。

メモ
派生型は internal または private としてマークされる場合がありますが、型のインスタンスは TypeDescriptor クラスを使って作成できます。呼び出し元を信頼できることを前提とした、セキュリティで保護されていないコードを記述しないでください。呼び出し元が部分信頼によって型のインスタンスを作成する可能性があることを前提としてください。

メモ

派生型は internal または private としてマークされる場合がありますが、型のインスタンスは TypeDescriptor クラスを使って作成できます。呼び出し元を信頼できることを前提とした、セキュリティで保護されていないコードを記述しないでください。呼び出し元が部分信頼によって型のインスタンスを作成する可能性があることを前提としてください。

型コンバータの詳細については、方法 : 型コンバータを実装するまたは一般的な型変換のトピックを参照してください。

メモ
このクラスに適用される HostProtectionAttribute 属性の Resources プロパティの値は、SharedState です。HostProtectionAttribute は、デスクトップアプリケーション (一般的には、アイコンをダブルクリック、コマンドを入力、またはブラウザに URL を入力して起動するアプリケーション) には影響しません。詳細については、HostProtectionAttribute クラスのトピックまたは「SQL Server プログラミングとホスト保護属性」を参照してください。

メモ

このクラスに適用される HostProtectionAttribute 属性の Resources プロパティの値は、SharedState です。HostProtectionAttribute は、デスクトップアプリケーション (一般的には、アイコンをダブルクリック、コマンドを入力、またはブラウザに URL を入力して起動するアプリケーション) には影響しません。詳細については、HostProtectionAttribute クラスのトピックまたは「SQL Server プログラミングとホスト保護属性」を参照してください。

使用例

型コンバータのインスタンスを作成し、そのインスタンスをクラスに関連付けるコード例を次に示します。型コンバータ MyClassConverter を実装するクラスは、TypeConverter クラスから継承する必要があります。

Visual Basic

<TypeConverter(GetType(MyClassConverter))> _
Public Class Class1
    ' Insert code here.
End Class 'MyClass

[TypeConverter(typeof(MyClassConverter))]
 public class MyClass {
    // Insert code here.
}

C++

public:
   [TypeConverter(Sample::MyClassConverter::typeid)]
   ref class MyClass
   {
      // Insert code here.
   };

/** @attribute TypeConverter(MyClassConverter.class)
 */
public class MyClass
{
    // Insert code here.
} //MyClass

列挙型のプロパティがある場合は、プロパティを設定する前に列挙値が有効かどうかを確認します。次のコード例では、MyPropertyEnum という名前の列挙体が宣言されていることが必要です。

Visual Basic

Public WriteOnly Property
 MyProperty() As MyPropertyEnum
    Set
        ' Checks to see if the value passed is valid.
        If Not TypeDescriptor.GetConverter(GetType(MyPropertyEnum)).IsValid(value)
 Then
            Throw New ArgumentException()
        End If
        ' The value is valid. Insert code to set the property.
    End Set 
End Property

public MyPropertyEnum MyProperty {
    set {
       // Checks to see if the value passed is valid.
       if (!TypeDescriptor.GetConverter(typeof(MyPropertyEnum)).IsValid(value))
 {
          throw new ArgumentException();
       }
       // The value is valid. Insert code to set the property.
    }
 }

C++

public:
   property MyPropertyEnum MyProperty 
   {
      void set( MyPropertyEnum value )
      {
         // Checks to see if the value passed is valid.
         if ( !TypeDescriptor::GetConverter( MyPropertyEnum::typeid
 )->IsValid( value ) )
         {
            throw gcnew ArgumentException;
         }
         // The value is valid. Insert code to set the property.
      }
   }

/** @property 
 */
public void set_MyProperty(MyPropertyEnum value)
{
    // Checks to see if the value passed is valid.
    if (!(TypeDescriptor.GetConverter(MyPropertyEnum.class.ToType()).
        IsValid(value))) {
        throw new ArgumentException();
    }
    // The value is valid. Insert code to set the property.
} //set_MyProperty

型コンバータは、オブジェクトから文字列への変換にも一般的に使用されます。変数 c に格納されている Color の名前を出力するコード例を次に示します。

Visual Basic

Dim c As Color = Color.Red
Console.WriteLine(TypeDescriptor.GetConverter(c).ConvertToString(c))

Color c = Color.Red;
    Console.WriteLine(TypeDescriptor.GetConverter(c).ConvertToString(c));

C++

Color c = Color::Red;
Console::WriteLine( TypeDescriptor::GetConverter( c )->ConvertToString( c ) );

Color c = Color.get_Red();
Console.WriteLine(TypeDescriptor.GetConverter(c).ConvertToString(c));

また、次のコード例に示すように、名前から値への変換にも型コンバータを使用できます。

Visual Basic

Dim c As Color = CType(TypeDescriptor.GetConverter(GetType(Color)).ConvertFromString("Red"),
 Color)

Color c = (Color)TypeDescriptor.GetConverter(typeof(Color)).ConvertFromString("Red");

C++

Color c =  (Color)(TypeDescriptor::GetConverter( Color::typeid )->ConvertFromString(
 "Red" ));

Color c = (Color)(TypeDescriptor.GetConverter(Color.class.ToType()).
    ConvertFromString("Red"));

このコード例では、型コンバータを使用して、オブジェクトがサポートする一連の標準値も出力できます。

Visual Basic

Dim c As Color
For Each c In  TypeDescriptor.GetConverter(GetType(Color)).GetStandardValues()
    Console.WriteLine(TypeDescriptor.GetConverter(c).ConvertToString(c))
Next c

foreach(Color c in TypeDescriptor.GetConverter(typeof(Color)).GetStandardValues())
 {
    Console.WriteLine(TypeDescriptor.GetConverter(c).ConvertToString(c));
 }

C++

for each ( Color c in TypeDescriptor::GetConverter(
 Color::typeid )->GetStandardValues() )
{
   Console::WriteLine( TypeDescriptor::GetConverter( c )->ConvertToString( c )
 );
}

IEnumerator e = TypeDescriptor.GetConverter(Color.class.ToType()).
    GetStandardValues().GetEnumerator();
while (e.MoveNext()) {
    Color c = (Color)e.get_Current();
    Console.WriteLine(TypeDescriptor.GetConverter(c).ConvertToString(c));
}

継承階層

System.Object
System.ComponentModel.TypeConverter
派生クラス

スレッドセーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッドセーフです。インスタンスメンバの場合は、スレッドセーフであるとは限りません。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0
.NET Compact Framework
サポート対象 : 2.0、1.0

参照

関連項目
TypeConverter メンバ
System.ComponentModel 名前空間
TypeConverterAttribute
PropertyDescriptorCollection クラス
TypeConverter.SimplePropertyDescriptor
TypeConverter.StandardValuesCollection

TypeConverter コンストラクタ

TypeConverter クラスの新しいインスタンスを初期化します。

名前空間: System.ComponentModel
アセンブリ: System (system.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Sub New

Visual Basic (使用法)

Dim instance As New TypeConverter

public TypeConverter ()

C++

public:
TypeConverter ()

public TypeConverter ()

JScript

public function TypeConverter ()

プラットフォーム

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0
.NET Compact Framework
サポート対象 : 2.0、1.0

参照

関連項目
TypeConverter クラス
TypeConverter メンバ
System.ComponentModel 名前空間

TypeConverter メソッド

パブリックメソッドパブリックメソッド

( プロテクトメソッドも参照)

	名前	説明
	CanConvertFrom	オーバーロードされます。コンバータが特定の型のオブジェクトをコンバータの型に変換できるかどうかを示す値を返します。
	CanConvertTo	オーバーロードされます。コンバータがオブジェクトを指定した型に変換できるかどうかを示す値を返します。
	ConvertFrom	オーバーロードされます。指定した値をコンバータの型に変換します。
	ConvertFromInvariantString	オーバーロードされます。インバリアントカルチャを使用して、値をコンバータの型に変換します。
	ConvertFromString	オーバーロードされます。指定したテキストをオブジェクトに変換します。
	ConvertTo	オーバーロードされます。指定した値オブジェクトを、指定した型に変換します。
	ConvertToInvariantString	オーバーロードされます。指定した値を、インバリアントカルチャを使用した文字列形式に変換します。
	ConvertToString	オーバーロードされます。指定した値を文字列形式に変換します。
	CreateInstance	オーバーロードされます。 Object の一連のプロパティ値を指定して、そのオブジェクトを再作成します。
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	GetCreateInstanceSupported	オーバーロードされます。このオブジェクトの値を変更するときに CreateInstance メソッドを呼び出して、新しい値を作成する必要があるかどうかを返します。
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュアルゴリズムや、ハッシュテーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 ( Object から継承されます。)
	GetProperties	オーバーロードされます。 value パラメータに指定された配列型のプロパティのコレクションを返します。
	GetPropertiesSupported	オーバーロードされます。オブジェクトがプロパティをサポートしているかどうかを示す値を返します。
	GetStandardValues	オーバーロードされます。型コンバータがデザインされた対象のデータ型の標準値のコレクションを返します。
	GetStandardValuesExclusive	オーバーロードされます。 GetStandardValues から返された標準値のコレクションが、排他的なリストかどうかを示す値を返します。
	GetStandardValuesSupported	オーバーロードされます。リストから選択できる標準値セットをオブジェクトがサポートするかどうかを示す値を返します。
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 ( Object から継承されます。)
	IsValid	オーバーロードされます。指定した値オブジェクトが型に対して有効かどうかを示す値を返します。
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 ( Object から継承されます。)

プロテクトメソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージコレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 ( Object から継承されます。)
	GetConvertFromException	変換を実行できなかった場合にスローされる例外を返します。
	GetConvertToException	変換を実行できなかった場合にスローされる例外を返します。
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 ( Object から継承されます。)
	SortProperties	プロパティのコレクションを並べ替えます。

参照

TypeConverter メンバ

値の型を他の型に変換し、標準値とサブプロパティにアクセスするための統一的な方法を提供します。

TypeConverter データ型で公開されるメンバを以下の表に示します。

パブリックコンストラクタ

	名前	説明
	TypeConverter	TypeConverter クラスの新しいインスタンスを初期化します。

パブリックメソッド

( プロテクトメソッドも参照)

	名前	説明
	CanConvertFrom	オーバーロードされます。コンバータが特定の型のオブジェクトをコンバータの型に変換できるかどうかを示す値を返します。
	CanConvertTo	オーバーロードされます。コンバータがオブジェクトを指定した型に変換できるかどうかを示す値を返します。
	ConvertFrom	オーバーロードされます。指定した値をコンバータの型に変換します。
	ConvertFromInvariantString	オーバーロードされます。インバリアントカルチャを使用して、値をコンバータの型に変換します。
	ConvertFromString	オーバーロードされます。指定したテキストをオブジェクトに変換します。
	ConvertTo	オーバーロードされます。指定した値オブジェクトを、指定した型に変換します。
	ConvertToInvariantString	オーバーロードされます。指定した値を、インバリアントカルチャを使用した文字列形式に変換します。
	ConvertToString	オーバーロードされます。指定した値を文字列形式に変換します。
	CreateInstance	オーバーロードされます。 Object の一連のプロパティ値を指定して、そのオブジェクトを再作成します。
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	GetCreateInstanceSupported	オーバーロードされます。このオブジェクトの値を変更するときに CreateInstance メソッドを呼び出して、新しい値を作成する必要があるかどうかを返します。
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュアルゴリズムや、ハッシュテーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 (Object から継承されます。)
	GetProperties	オーバーロードされます。 value パラメータに指定された配列型のプロパティのコレクションを返します。
	GetPropertiesSupported	オーバーロードされます。オブジェクトがプロパティをサポートしているかどうかを示す値を返します。
	GetStandardValues	オーバーロードされます。型コンバータがデザインされた対象のデータ型の標準値のコレクションを返します。
	GetStandardValuesExclusive	オーバーロードされます。 GetStandardValues から返された標準値のコレクションが、排他的なリストかどうかを示す値を返します。
	GetStandardValuesSupported	オーバーロードされます。リストから選択できる標準値セットをオブジェクトがサポートするかどうかを示す値を返します。
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 (Object から継承されます。)
	IsValid	オーバーロードされます。指定した値オブジェクトが型に対して有効かどうかを示す値を返します。
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 (Object から継承されます。)

プロテクトメソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージコレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 (Object から継承されます。)
	GetConvertFromException	変換を実行できなかった場合にスローされる例外を返します。
	GetConvertToException	変換を実行できなかった場合にスローされる例外を返します。
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 (Object から継承されます。)
	SortProperties	プロパティのコレクションを並べ替えます。

参照

TypeConverterとは？わかりやすく解説

TypeConverter クラス

TypeConverter コンストラクタ

TypeConverter メソッド

関連項目

TypeConverter メンバ

関連項目

「TypeConverter」の関連用語


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TypeConverter クラス

TypeConverter コンストラクタ

TypeConverter メソッド

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TypeConverter メンバ

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