M(ミュー)ロケット
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「宇宙科学研究所」の記事における「M(ミュー)ロケット」の解説
詳細は「ミューロケット」を参照 1963年から計画が始まった、宇宙開発を本格的に推し進めるためのロケット。合わせて衛星追跡センターと大型ロケット用発射場の整備、ランチャーの建設を行った。 M-1(1966年) M-3D(1969年) M-4Sの予備試験機。機体構成は一部がダミーであることを除いてM-4Sとほぼ同じである。 M-4S(1971年 - 1972年) 本格的な衛星打ち上げロケット。L-4Sを大型化した。打ち上げランチャーとの関係上、第2段目に尾翼を装着できなかった。このためL-4Sより飛行安定性は低下しているが、軌道設計の最適化により、衛星軌道投入確率は確保できている。 全長23.6メートル、直径1.41メートル、重量43.8トン、低軌道打ち上げ能力180キロ 打ち上げ衛星:たんせい、しんせい、でんぱ M-3C(1974年 - 1979年) 3段式となり、2段目に姿勢制御装置が付いた。 全長20.2メートル、直径1.41メートル、重量41.8トン、低軌道打ち上げ能力195キロ 打ち上げ衛星:たんせい2号、たいよう、はくちょう M-3H(1977年 - 1978年) C型の1段目のモータケースを延長し、打ち上げ能力を大幅に強化した。 全長23.8メートル、直径1.41メートル、重量48.7トン、低軌道打ち上げ能力300キロ 打ち上げ衛星:たんせい3号、きょっこう、じきけん M-3S(1980年 - 1984年) M型の1段目に姿勢制御装置を取り付けた。 全長23.8メートル、直径1.41メートル、重量48.7トン、低軌道打ち上げ能力300キロ 打ち上げ衛星:たんせい4号、ひのとり、てんま、おおぞら M-3SII(1985年 - 1993年) S型の1段目を利用するが、そのほかは全くの新造。打ち上げ能力は一挙に2倍以上となった。 全長27.8メートル、直径1.41メートル、重量61トン、低軌道打ち上げ能力770キロ 打ち上げ衛星:さきがけ、すいせい、ぎんが、あけぼの、ひてん、ようこう、あすか J-I(1996年) NASDAと共同開発。1段目にH-IIのSRB、2段目にM-3SIIのM-23を使用している。試験1号機のみで計画凍結。 全長33.1メートル、直径1.8メートル、重量88.5トン 打ち上げ積荷:高速再突入実験機(HYFLEX) M-V(1997年 - 2006年) 直径の1.41メートル枠が外れ太くなった。打ち上げ能力も2倍以上に。M-V-5以降は2段目がCFRP化され、さらに打ち上げ能力が50キロアップ。研究所最後のロケット。固体燃料ロケットとしては世界最大級。 全長30.7メートル、直径2.5メートル、重量139トン、低軌道打ち上げ能力1,850キロ (M-V-4以前は低軌道打ち上げ能力1,800キロ) 打ち上げ衛星:はるか、のぞみ、はやぶさ、すざく、あかり、ひので 「すざく」「あかり」「ひので」はJAXA統合後に打ち上げ。
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