legislation
「legislation」とは、立法行為・法律制定・法律のことを意味する英語表現である。
「legislation」とは・「legislation」の意味
「legislation」は、立法行為や法律の制定を意味する名詞である。また、法律そのものを指すこともある。ただし、この言葉は不可算名詞のため、複数形はない。そのため、集合的な法律を指す場合にも単数形の「legislation」が用いられる。「legislation」の動詞形は「legislate」である。立法機能を果たす、法律を制定する、といった意味で用いる。「legislation」の形容詞形は「legislative」である。立法上の、立法府の、法律によって制定された、といった意味になる。
「legislation」の発音・読み方
「legislation」の発音記号は「lèdʒɪsléɪʃən」である。カタカナ読みだと「レジスレーション」になる。「legislation」の語源・由来
「legislation」の語源は、ラテン語で法律を制定することを意味する「legislatio」である。15世紀頃から英語でも使われるようになったと考えられている。当初は法律を制定すること、という意味のみで用いられていたが、次第に制定された法律自体も指すようになった。「legislation」の覚え方
「legislation」の覚え方としては、「例示、数例、証拠で法律を制定(legislation)」のようにダジャレにするとよい。「legislation」と「law」の違い
「legislation」は、法律を制定するプロセスである。法律制定に関与する政府の機関や立法府の活動を指す場合もある。一方、「law」は法律そのものを指す。すなわち、立法府が「legislation」というプロセスを通じて制定した法律が「law」である。また、法律には種類があり、制定された法律を「legislation」と「law」に区別する場合がある。たとえば、判例法や慣習法のように、立法府によって制定されなかった法律が「law」と呼ばれる。「legislation」の類語
「legislation」の類語としては、成文法や法令を意味する「statute」や、法律、法案という意味の「act」、法案を意味する「bill」が挙げられる。また、条例や布告を意味する「ordinance」や、規則、規制という意味の「regulation」も「legislation」の類語だといえる。「legislation」を含む英熟語・英語表現
「legislation」を含む英熟語・英語表現には以下のようなものがある。「a piece of legislation」とは
「a piece of legislation」は、個々の法律、という意味である。
「introduce new legislation」とは
「introduce new legislation」は、新しい法律を提出することや通過させること、制定することを意味する。
「environmental legislation」とは
「environmental legislation」は、環境に関する法律のことである。
「draft legislation」とは
「draft legislation」は、法律の草案を意味する。
「enact legislation」とは
「enact legislation」は、法律を制定する、という意味で用いられる。
「pending legislation」とは
「pending legislation」は、審議中の法案、という意味である。
「secondary legislation」とは
「secondary legislation」は、委任立法のことを指す。内閣が発する政令や、下級裁判所が発する規則などである。
「primary legislation」とは
「primary legislation」は、基本法のことである。国の制度や政策に関する理念、基本方針が示されている。
「legislation」の使い方・例文
「legislation」を用いた例文として、次のようなものが挙げられる。「The government has introduced new legislation to protect the environment.(政府は、環境を保護するための新しい法律を導入した)」
「The legislation was passed by the parliament last week.(その法律は、先週議会で可決された)」
「The company is calling for changes to the current legislation on employment rights.(その企業は、労働者の権利に関する現行法律の変更を求めている)」
「The legislation has been widely criticized by civil liberties groups.(その法律は、市民的自由を守る団体の多くから批判されている)」
「The government has drafted new legislation to protect the environment.(政府は、環境保護のための新しい法律草案を作成した)」
「The parliament enacted legislation to ban smoking in public places.(議会は、公共の場での喫煙を禁止する法律を制定した)」
「There is a lot of pending legislation that needs to be discussed before the end of the session.(会期終了前に審議するべき法案がたくさんある)」
「Secondary legislation is made by ministers or other authorities under powers given by an act of parliament.(委任立法は、議会法によって与えられた権限の下で、大臣やほかの機関によって作成される)」
「The government is planning to introduce new legislation on immigration.(政府は、移民に関する新しい立法案を提出する予定である)」
「legislation」の英語での説明
「legislation」の英語での説明は以下の通りである。「Legislation refers to the process of creating laws, or the laws that are created through this process.(Legislationは、法律を制定するプロセスや、そのプロセスによって制定された法律そのものを指す)」
立法
(Legislation から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 09:27 UTC 版)
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法規の意義
狭義説
この考え方は、19世紀の議会勢力が弱体であったころの立憲君主制の下で採用された見解である。一般的・抽象的な法規範のうち、国民の利益に最も関係のある「自由と財産」に関する権限だけを君主から奪い議会に留保するという考え方によるものである。大日本帝国憲法下における通説的な見解でもある。この考え方によると、国家組織を定める一般的な法規範などは立法の範疇に入らない。
広義説
およそ一般的・抽象的な法規範または命題をすべて含むとする説。
この考え方は、議会制民主主義の発展に伴い、前者の考え方では議会の守備範囲が狭すぎるという問題意識から採用されるに至った見解である。「一般的・抽象的」とは、不特定多数の人・場合・事件に適用される法規範であることを意味する。日本国憲法下で通説化した。
立法権の帰属
近代以後は、実質的意味における立法については議会の関与を必要とするのが一般的である。
日本においても、日本国憲法下では、国会は唯一の立法機関であるとされている(同憲法41条)。
- 国会中心立法の原則
- 国会による立法以外の実質的意味における立法は、憲法の特別の定めがある場合を除いて許されないという原則。例外として、両議院の規則制定権に基づく議院規則(同憲法58条2項)、最高裁判所の規則制定権に基づく最高裁判所規則(同憲法77条1項)、内閣の政令(同憲法73条6号)及び地方公共団体の条例(同憲法94条)がある。
- 国会単独立法の原則
- 国会による立法は、国会以外の機関の参与を必要としないで成立するという原則。例外として、地方特別法制定のための住民投票(同憲法95条)がある。
主な国の立法過程
日本
イギリス
- 【下院(庶民院)先議】第1議会→第2議会→委員会審査(通常は公法案委員会・早急時は全院委員会・特別委員会)→報告段階→第3議会[注釈 1]→上院での審議→国王の裁可→成立→公布
- 【上院(貴族院)先議】第1議会→第2議会→委員会審査(通常は全院委員会)→報告段階→第3議会[注釈 2]→下院での審議→国王の裁可→成立→公布
ドイツ
- 政府→上院(連邦参議院)→政府→下院(ドイツ連邦議会)への法案提出→第1議会→委員会審査→第2議会・第3議会→上院での審議
- →同意法案
- 同意→大統領の認証→公布
- 上院による両院協議会の招集要求→両院協議会
- 修正→下院→上院→同意→大統領の認証→公布
- 修正なし→上院→同意→大統領の認証→公布
- →異議法案
- 承認→大統領の認証→公布
- 上院による両院協議会の招集要求→両院協議会
- 修正→下院→上院→承認→大統領の認証→公布
- 修正なし→上院
- 承認→大統領の認証→公布
- 異議→下院→異議の却下→大統領の認証→公布
- →同意法案
- 下院議員→下院への法案提出→(以下同じ)
- 上院→政府→下院への法案提出→(以下同じ)
アメリカ
- 【下院先議】第1議会に法案提出→(小委員会審査)→委員会審査(公聴会・逐条審議・審査報告)[注釈 3]→本会議での審議(全院委員会〈第2議会〉へ移行→最終評決〈第3議会〉→上院での審議
- 【上院先議】法案提出(第1議会・第2議会)→(小委員会審査)→委員会審査(公聴会・逐条審議・審査報告→本会議での審議(最終評決(第3議会))→下院での審議→(以下同じ)
脚注
注釈
参考文献
関連項目
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