JBCの亀田陣営への聴取
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/27 00:02 UTC 版)
「負けても王座保持問題」の記事における「JBCの亀田陣営への聴取」の解説
ルールミーティングでは「亀田大毅が勝てば王座統一、リボリオ・ソリスが勝てばWBA、IBF共に王座が空位となる」と決定していたにもかかわらず、亀田大毅が敗れてもIBF王座の保持となったことを重く受け止めたJBCは、同月9日に倫理委員会を開き亀田陣営への聴取を決定。しかしJBCと亀田陣営が音信不通状態となり、JBCからの亀田陣営への連絡に亀田陣営は一切返事を出さなかった。同月13日にJBCが日時を決めた上で、亀田陣営が聴取に応じるという返答を出さなければ処分を含めた対応を取ることを明らかにすると、同月16日に亀田陣営はメールで返答。亀田大毅の兄で亀田プロモーション社長の亀田興毅、亀田ジムの吉井慎次会長と嶋聡マネージャーの3人からの聴取を要望したJBCに対し、亀田興毅が欠席し北村晴男弁護士が代理人を務め、亀田ジムの吉井慎次会長と嶋聡マネージャーと共に聴取に応じる旨を伝え、翌17日に北村晴男弁護士、吉井慎次会長や嶋聡マネージャー3人がJBCの聴取を受けた。 同月19日に北村晴男弁護士が報道各社に現状報告として送付した文書では「試合前日に行われたルールミーティングで“亀田大毅が試合に敗れた場合のIBF王座の扱い”についてどのような説明がなされたか」について、亀田ジムとJBCの間で「重要な事実認識の齟齬(ゆきちがい)」になっていることが明らかになったとされた。亀田陣営が「IBFのルールに従い、勝敗にかかわらず大毅が王座を保持することは両陣営およびJBCにおいて共通の認識とされていた。IBF立会人(タッカー)にも口頭で確認した」と主張するのに対し、JBC側は「タッカーから、大毅が敗れた場合はIBF王座が空位になるとの説明を受けた」と反論したとされる。 同月20日にJBCは近日中にも資格審査委員会か倫理委員会、または両方を開くことを明らかにし、亀田興毅への聴取についても言及した。対する亀田ジムは同月6日付のスタッフブログにて「12月2日付で記載した『ソリスが勝利した場合はIBF、WBA共に王座が空位』という文は報道されていた記事から引用した誤りで、削除済み」と釈明した。 同月24日にJBCは倫理委員会と資格審査委員会を開き2014年1月8日以降に亀田ジム側に意見陳述の機会を与える日を設けることにした。試合前日にWBA王者ソリスが体重超過で失格となり、その後「IBF王者大毅が負けたらIBF王座も空位」と統一戦ルールが決められ、その旨マスコミ発表されたことが尊重されるべきなのだが、「ルール会議で大毅が負けても王座のままが確認された。ジム関係者はIBF立会人(タッカー)にこの点を口頭(英語)で確認した」というマスコミ発表と違う事実を亀田陣営が知り得たなら、なぜそれを事前に公表しなかったのかも問題視している。JBCの浦谷信彰事務局長代行は「処分を下すかどうか決まっていない。調査を続行していく。(亀田ジムの)調査日を決め、JBCのルールにのっとり、手続きを取る」と慎重に言葉を選んだ。調査期日は、14日前までに対象者に通知し、意見陳述の機会を与えなければならない規定があるため、JBCからの通知書は翌25日に亀田ジムに届くが、調査日は2014年1月8日以降になる。JBC内部に亀田陣営が国内での活動が不可能になるライセンス停止などの重い処分を求める声は強く、調査日以降にJBCから亀田陣営に厳しい処分が下されると予想された。JBC側と亀田側のどちらが嘘をついてるかの証拠となるルールミーティングの映像はTBSテレビが撮影したのだが、TBS関係者の「この映像が出れば、どちらがウソをついているかハッキリしてしまうのですが、ボクシング中継をやっている局としては、どちらかがウソつきになってしまうのは避けたい。上層部から、映像の公開はきつく止められているんです」との証言からTBSが重要な証拠の公開に渋っていることが窺える。 2014年1月6日に亀田ジムの代理人である北村晴男弁護士らは「現時点における調査結果および当ジムの認識」と題し、2013年12月3日に行われたWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦でIBF立会人のリンゼイ・タッカーがルールミーティング後、報道陣に対して「大毅が敗れた場合、IBF王座は空位になる」と明言していたのに、試合後「負けても王座は保持」と従来の説明を変えたことで大混乱となった問題について報道各社にFAXを送付し、ルールミーティングで「大毅が敗れても王座は保持」という内容を、配布されたIBFルールブックや口頭で確認していたこと、リングアナウンサーが試合直後に「王者はIBFタイトルを保持する」とアナウンスしていることなど複数の事実を挙げ「当ジムの認識するルールミーティング内容が真実」と結論付けた。前月19日に同弁護士が報道各社に現状報告として送付した文書と内容はほぼ同じで、亀田ジムの主張を強調し、JBCが主張を変えないことを「不可解」と断じている。 1月10日にJBCは倫理委員会と資格審査委員会を開催し、亀田ジムの吉井慎次会長、嶋聡マネージャー並びに亀田ジムの代理人である北村晴男弁護士らの当事者を呼んだ上で2013年12月3日に行われたWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦に於いて、ルールミーティングでは「亀田大毅が勝てば王座統一、リボリオ・ソリスが勝てばWBA、IBF共に王座が空位となる。」と決定していたにもかかわらず、亀田大毅が敗れてもIBF王座の保持となった問題に関して意見を聞いた。「負けても王座保持の見解は、前日のルールミーティングで確認されていた」と主張する亀田陣営の主張と「亀田大毅が勝てば王座統一、リボリオ・ソリスが勝てばWBA、IBF共に王座が空位となる。」とルールミーティングで決定していたと主張するJBCの主張との相違点について再度亀田陣営に確認した模様でJBCと亀田陣営の直接のやり取りは規約上終了となった。
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