JBCの謝罪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:16 UTC 版)
5月20日、JBCは公式サイト上に騒動の経過報告と謝罪を内容とした文章をアップロードし、同月27日に「お詫び」と題した文章をアップロードしている。JBCは永田理事長が非公開で一方の陣営に出向いて謝罪拒否をされ、もう一方の陣営には弁護士を通じて話し合いを行っているが紛糾し、謝罪拒否をされたという。井岡・田中両陣営は「JBCの不手際で井岡にドーピング疑惑の汚名を着せたにも関わらず、井岡の名誉回復への努力が不十分であること」「JBCが不手際について何の責任を取らない謝罪であること」を問題視していると報じられている。 井岡の所属事務所はこれまでにJBCから文書や直接の謝罪はなく、JBC側の突然の表明に困惑し、今後、謝罪を受けるかどうかは未定としている。 井岡夫妻はドーピング疑惑をかけられて以来、何も悪いことをしていないのに人に見られると後ろめたい気分になるようになり、通っているジムには行きづらくなり、SNSで幼い息子が「シャブ中の息子」と叩かれる誹謗中傷に苦しんだ。体調も悪化させてしまい、ケアしてもなかなか治らないという。 同月31日、所属ジムのAmbition GYMが木谷卓也会長名で日本プロボクシング協会の花形進会長宛てに28日に上申書を提出したと発表した。発表内容によると、 JBC執行部の責任を認め、現役員が退任すること 個人情報がマスコミにリークされた原因を追及し明らかにすること ドーピング規定を整備し、ドーピング検査を国際基準に準拠させること 井岡・田中両選手に対して誠意ある謝罪をし、名誉回復措置を講じること この4点について協会からJBCに対して要望提出を願い出たもので、「現在および未来のボクサーが正々堂々と試合することが出来るようにするための要望です。是非、ご審議くださいますようお願い申し上げます」と説明されている。 6月25日、井岡は日本外国特派員協会で記者会見を行った。ドーピング疑惑をかけたJBCによる直接謝罪は実現しておらず、「人生が終わるのじゃないかと思った」騒動について形式的な謝罪では済まされないとしている。井岡は「こんな思いをするのは自分が最後にしてほしい。他の選手が同じような思いをしないようにしてほしい」と再発防止を改めて訴えた。同席した服部真尚弁護士は「内容を伴った謝罪」をJBCと協議中であり、9月1日に次戦が予定されていることもあり「試合に集中するために早期に決着をつけ、この問題から離れさせたい」と話している。 7月12日には永田有平理事長と共に記者会見を行った。冒頭に永田理事長から謝罪文を手渡され、「すっきり解決した気分ではないが、1つのけじめとして受け入れることにした。今後はスポーツマンらしく次の防衛戦に向けて準備をしていきたい」と話し、謝罪を受け入れた。井岡の代理人は、ドーピング検査の刷新、一部週刊誌に情報が漏洩した原因の究明、永田理事長と執行理事がJBCに進退伺を提出したことから受け入れることとなったと説明している。JBCでは情報漏洩の原因究明のための委員会が立ち上がっており、弁護士3人によって8月末までに事実関係の調査が完了予定、その後の理事会で進退伺の扱いについて議論されるという。 10月16日、日本プロボクシング協会は理事会を開き、「長らくJBCの責任者として采配してきた中で1番責任を追及される人物になる」として、JBCの執行理事・浦谷信彰に辞職要求書を提出することを決議した。
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