5号機「ミラージュ・レイヴン」
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「ブレイズ・レイヴン (フルメタル・パニック!)」の記事における「5号機「ミラージュ・レイヴン」」の解説
機体諸元ミラージュ・レイヴン 重量 9.8t(乾燥重量)12.2t(基本装備時) 最大作戦行動時間 50時間 最高自走速度 170km/h380km/h以上(ブースト時) 最高跳躍高 25m480m以上(ブースト時) 固定武装 無し 基本携帯火器 EHI ドラゴンフライ近接戦闘システム東芝 10式単分子カッター 搭乗者 市ノ瀬達哉 大破した一号機改の代わりにクルディスタンの自衛隊駐屯地に送られ、データとAIユニットをそのまま移植した後に旧ソ連製の弾道ミサイルによって東京に向けて発射。ベスティア(カエサル)との最終決戦に用いられた。達也の天才的な操縦センスとその機体性能によって、ほぼ相打ちとはいえ単騎で化け物機体を撃破するという驚異的な戦果を上げた。 試作用部品を転用して建造され、1号機改と同じ仕様のため外見上はほとんど変わらないが、不可視型ECSを搭載し、モーション・マネージャや火器管制システム等の各種のソフトウェアが最新のものにアップデートされたため、機体の持つポテンシャルをより引き出しシリーズ最高スペックを誇る。事実上AS-1試作機プロジェクトの最終バージョンと言え、新しく一から建造すれば量産型の数倍にも上るコストが掛かる非常に高価な機体。最終戦における驚異的な戦果から調達関係の偉い人達から採用が打診される事はあるが、必要な予算を聞くと即座に黙り込むという有様で、開発者達も最強メカを作りたいというロマンだけで建造したため実際に採用されるとは考えておらず、文字通りの「幻の機体」となっている。反応速度や運動性は米軍特殊部隊用のM9A2SOP ガーンズバック『シグマ・エリート』すらも既に凌駕しており、作中時点でのASとしては文字通り世界最高峰の機体となっている(ラムダ・ドライバ搭載機と正面から一対一で戦って勝ったラムダ・ドライバ非搭載機はフルメタル・パニック!シリーズとしても初)。 不可視型ECSの搭載により作戦行動時間はAS-1の中でも最も短い50時間にまで減ってしまっている。しかし、開発した誰もが予想していなかった副産物として、不可視型ECSとアジャイル・スラスタの断続的な使用により、機体の機動に追従しきれなくなったECSのレーザー・ホログラムレンズのわずかな誤作動を誘発、機体があたかも分身したかのように見えて相手のセンサー類を誤作動させるという現象(下村一佐はこれを分身攻撃(スプリット・ストライク)、すなわち『マニューバSS』と仮称した)を引き起こした。ただしコンデンサーの電力消費が激しいため乱用は出来ず、使っては充填を待ちまた使うという、判断を一つ誤れば即座に行動不能になりかねない非常にタイトな戦い方をした。だが、この現象こそがベスティアを敗北に追い込み、機体が世界最高峰である事を示した要素でもある。 ちなみにこの機体の命名者は霧ケ谷議員で、彼の当初案であった「ウルトラ・レイヴン」を周囲が必死で止めたという経緯がある。
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