5代目 LA100/110S型(2010年 - 2014年)
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「ダイハツ・ムーヴ」の記事における「5代目 LA100/110S型(2010年 - 2014年)」の解説
引き続き、ノーマルとカスタムの2バリエーション展開を踏襲する。今回の改良では平均で約35kgの軽量化を図るとともに、KF型エンジンも特性を全面的に見直し、トランスミッションをCVTに統一。あわせて、CVTはガソリン車CVTのアイドリングストップシステムでは世界で初めて電動オイルポンプを廃止し、ユニットを小型化、さらに、新エンジンの搭載に合わせて変速制御域の最適化を行った。 アイドリングストップシステムでは、エンジン始動時間の短縮と、油圧室のオイルシールを二重化することで前述のオイルポンプを廃止した他、エンジン停止中のカーナビやオーディオ用補助電源である電気二重層キャパシタを、アイドリングストップ制御用ECUと一体化したDC-DCコンバータに置き換えることで廃止、坂道でのブレーキホールド機能は、従来のABSからVSCを用いる方式に変更してブレーキを増圧、ソレノイドバルブを省略している。これらの見直しで重量約60%、コスト約70%の低減が図られ、再始動時間も従来から0.1秒短縮されている。 その他、カスタムは3代目・4代目ではバックドアに設けられていたリアのナンバープレートの位置が初代・2代目と同様にバンパー上に戻され、バックドアパネルが標準系と同一になった他、標準系からドアミラーターンランプが廃止された。また、eco IDLEを搭載する「X」・「X Limited」・「カスタムG」にはリアに「eco IDLE」エンブレムが装着される。 リヤコンビネーションランプにLEDを採用し省電力化すると同時に、「X」、「X Limited」、「カスタムG」には新開発のアイドリングストップシステム「eco IDLE(エコアイドル)」を組み合わせたことで、27.0km/L(4WD車は24.5km/L、いずれも10・15モード燃費)の低燃費を実現。eco IDLE 非搭載の「L」、「カスタムX」、「カスタムX Limited」でも25.0km/L(4WD車は22.5km/L、いずれも10・15モード燃費)の低燃費としたことにより、ターボ車の「カスタムRS」を除く全グレードで平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)及び平成22年度燃費基準+25%達成となった。 ホイールベースは35mm短縮されつつも居住性の改善は図られており、室内幅は軽自動車最大となる1,350mmを確保するとともに、新形状のフロアパネルと防音材の最適配置により高い静粛性も獲得している。 装備面では5代目発売時点では全車に「フルオートエアコン」を標準装備。ecoリーフゲージ(エコドライブ度を葉の形状の変化で知らせる)・平均燃費・渡航可能距離・外気温(eco IDLE搭載車はこれらに加えアイドリングストップ時間・アイドリングストップ積算時間)を切替表示する「マルチインフォメーションディスプレイ」、「エコインジケータ(「カスタムRS」はエコドライブ時、メーターのエッジライト色が白からブルーに変わる「ブルーecoシグナルメーター」付)」、エコインジケーターの点灯条件を厳密にし、エアコン(冷房)を制御し燃費の向上に資する「エコドライブモードスイッチ」が装備される。ヘッドランプは、標準車は「マルチリフレクターヘッドランプ」、カスタムには「LEDイルミネーションを内蔵したプロジェクター式HIDヘッドランプ」を備える。軽自動車初の ナノイー (nanoe)(パナソニック電工、合併後はパナソニック製)ディフューザーがグレードにより標準、もしくはオプション装備が設定される。「キーフリーエントリー」搭載車は「連動オート格納式ドアミラー」が装備される。なお、4代目の後期型で装備が外された「ドリンクホルダ照明」、「シフトパネル照明」、「全席パワーウィンドスイッチ照明」が復活した。 安全性においても「SRSサイドエアバッグ(運転席、助手席)」や「SRSカーテンシールドエアバッグ」、「ダブルプリテンショナー&フォースリミッター機構付フロント3点式ELRシートベルト」がセットとなる「セーフティパック」がカスタムのオプション装備に設定される。また「カスタムRS」の2WDには、レーザーレーダを利用した衝突被害軽減ブレーキ、車載カメラを利用した車線逸脱防止支援機能、VSC、全車速対応型レーダークルーズコントロール(軽自動車初搭載)がセットの「インテリジェントドラインビングアシストパック」もオプション装備として設定される。さらに「カスタムRS」の2WD 及び4WDには「VSC」単独のオプション装備も設定される。 横開き式バックドアを採用したムーヴはこのモデルまでとなった。
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