2007年–2012年: 低迷期および三角関係時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 01:30 UTC 版)
「リース・ウィザースプーン」の記事における「2007年–2012年: 低迷期および三角関係時代」の解説
『ウォーク・ザ・ライン』の批評的成功後数年間、ウィザースプーンはキャリアの低迷期を迎えた。2014年12月のインタビューで、2006年10月に最初の夫と別居してその後離婚したことが原因であると考え「数年は気分を上げることだけ考えた。脳がスクランブル・エッグのような気分の時にクリエイティブなことなんてできない」と語った。また「作品を情熱的に作り上げることができなかった。ただ淡々と仕事をするだけ。私の公開作品に観客が何も反応しないのは明らかだった」と語った。 この時期の作品には2006年11月の『レンディション』がある。テロ容疑者の妊娠中の妻イザベラ・フィールズ・エル=イブラヒミ役を演じた。ウィザースプーンにとって2005年の『ウォーク・ザ・ライン』以降初めての劇場公開作品として2007年10月に公開された。この映画の評価はほとんど低く、トロント国際映画祭でも一般的に期待外れとされた。ウィザースプーンの演技も批判され、『USAトゥデイ』紙は「ウィザースプーンは驚くほど生気がなかった」とし、「ウィザースプーンはいつも活気があって役に魂を入れ込むが、この映画では抑制されていた」と記した。 2007年12月、離婚した両親4人それぞれの家族をクリスマス当日に訪れようとするカップルをヴィンス・ヴォーンと共に演じたホリデイ・コメディ『フォー・クリスマス』の撮影が始まり、2008年11月に公開された。批評家からはまずまずの評価であったが、興行収入の上で成功し、アメリカ国内で1億2千万ドル以上、世界的に1億5,700万ドルをあげた。2009年3月公開のドリームワークスによる『モンスターVSエイリアン』で主役のスーザン・マーフィ役の声を担当し、『キューティ・ブロンド』のスピンオフで双子のカメリア・ロッソとレベッカ・ロッソが主演する『キューティ・ブロンド3(英語版)』のプロデュースに参加した。 しかし2008年の『フォー・クリスマス』以降2年間スクリーンに登場していなかった。『エンターテインメント・ウィークリー』誌で「予期せぬ休養」とし、「単に好みの脚本がなかっただけ。ロボットに関する大作映画は本当にたくさんあったけれど、34歳の女性が演じる役はなかった」と語った。2010年から2012年まで3本の映画に出演したが、いずれも2人の男性に挟まれる三角関係の映画であった。2012年のMTVのインタビューでウィザースプーンは「三角関係時代」と冗談で言及した。 三角関係映画1作目はジェームズ・L・ブルックスによるロマンティック・コメディ『幸せの始まりは』で、野球のスター選手のボーイフレンド(オーウェン・ウィルソン)と知能犯罪の容疑がかかっている事業経営者(ポール・ラッド)との間で揺れ動く元全米ソフトボール選手役であった。2009年の夏から秋にかけてフィラデルフィアやワシントンD.C.で撮影され、2010年12月17日に公開された。この映画は批評的にも商業的にも失敗した。1億以上の製作費でありながら初週760万ドルしかあげられず、『ロサンゼルス・タイムズ』は「今年最大の失敗作」と報じた。批評家からの評判はほとんど低く、2010年12月現在Rotten Tomatoesでは111レビューで35%の満足度であった。 2作目は1930年代のサーカス・ドラマの映画化『恋人たちのパレード』である。2010年3月、この映画のマーリナ役のためサーカスでトレーニングを始めた。短気な夫(クリストフ・ヴァルツ)との結婚生活に悩むグラマラスなパフォーマーであるマーリナはサーカスの新しい獣医(ロバート・パティンソン)に惹かれていく。2010年5月下旬から8月までテネシー州、ジョージア州、カリフォルニア州で撮影され、2011年4月22日に公開された。評価は賛否両論だったが、まずまずの興行収入であった。 2010年9月、3本目となるマックG監督の20世紀フォックスのスパイ・コメディ『Black & White/ブラック & ホワイト』をバンクーバーにて撮影開始した。クリス・パインとトム・ハーディ演じる親友たちと三角関係に陥る。ヴァレンタイン・デーに先行上映され、2012年2月17日に正式に公開された。批評家から酷評され、Rotten Tomatoesの満足度も25%であった。興行収入も初週1,760万ドルで第5位とふるわなかった。『ニューヨーク・タイムズ』は「オスカー女優ウィザースプーンの興行収入に冷たい嵐が吹き荒れた」と記した。
※この「2007年–2012年: 低迷期および三角関係時代」の解説は、「リース・ウィザースプーン」の解説の一部です。
「2007年–2012年: 低迷期および三角関係時代」を含む「リース・ウィザースプーン」の記事については、「リース・ウィザースプーン」の概要を参照ください。
- 2007年–2012年: 低迷期および三角関係時代のページへのリンク