1990年代前半 「ヘア解禁」とは? わかりやすく解説

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1990年代前半 「ヘア解禁」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 14:26 UTC 版)

ヘアヌード」の記事における「1990年代前半 「ヘア解禁」」の解説

1990年代は、ついにヘア解禁時代となる。1990年5月NHK教育テレビ篠山紀信撮影の『TOKYO NUDE』のヘアー写真放映同年には温泉紹介ビデオ美女紀・女の秘湯』でヘアーが出るなど、本格的なヘア解禁時代幕開けとなる。 1991年1月篠山紀信撮影樋口可南子写真集water fruit 不測の事態』では数写真明白に陰毛写っていたが、警察摘発行わず口頭での警告とどめた。これが事実上日本出版映像業界における「ヘア解禁」となり、以後続々出版されるヘアヌードブームの先鞭をつけることとなる。 4月に『ANAN』で男性モデルとしてヘア露出していた本木雅弘7月ヘアヌード写真集ホワイト・ルーム』を発売、さらに11月当時トップアイドルであった宮沢りえの『Santa Fe』が発表され社会的関心事となる。宮沢ヘア・ヌード決定的で、これ以前とこれ以後ヌード表現別れるほどの衝撃与え社会ヌード対す見方大きく変わった宮沢影響で、フェミニズム女性解放女性主体)の姿勢からのヌード増え人気のある芸能人ヘアヌード全裸)まで見せ敷居低くなり、角松かのり三浦綺音麻生ひろみEN DOLL等、アイドル性を保持したままヌードまで見せるヌードアイドル(ヌードル)と呼ばれるアイドル活動した一方その様ブームの中で、高須基仁二見暁等、「脱がし屋」と呼ばれるヘアヌード仕掛け人暗躍するようにもなる。 7月10日には、東京国際映画祭で『美しき諍い女』が無修正のまま、芸術性競う目的のもとで上映される。これは各国映画祭では無修正上映されるものが日本だけではできないのはおかしいという税関映倫判断よるもので、芸術性の高いものに関してヘア表現許される流れ生んだ。 そして1992年4月27日映倫猥褻基準見直し公表10月から「原則として日常生活描写したところでの陰毛表現問題なし」との見解出し、これにより流れ決定的に変わる。同年6月には東郷健輸入ポルノ税関料収事件勝訴個人が楽しむ分にはお咎め無しということにもなった。 しかし一方で警察は「陰毛よりさらに過激化した性器の露出表現に対して取り締まり進めた結果1991年5月週刊テーミス』のAV現場撮影男優陰毛のみならず性器未修正で掲載された件で編集長始末書提出し、同誌は廃刊、同7月狙って性器掲載したスパイ』誌もほどなく摘発され廃刊となっている。1994年には、加納典明の『ザ・テンメイ』への警告続き、翌1995年2月、『きくぜ2!』を摘発加納竹書房社長逮捕し、『ザ・テンメイ』を休刊追い込んでいる。 また、依然として陰毛表現に対しても、1992年4月ヘアヌード載せた荒木経惟の『写狂人日記』を摘発、『週刊ポスト』へ警告発するなどしており、1993年1月の『週刊新潮 1/14両号』のヘアヌードでは「発行部数多さ」、「芸術性認められるものの、一部ヘアー解禁を受けとめられるおそれがある」(警視庁)との理由事情聴取行っている。だが、宮沢りえ以降勢いはとどまることなくヘア理由とした規制行われなくなり大量ヘアヌード写真集1990年代通じて出版された。

※この「1990年代前半 「ヘア解禁」」の解説は、「ヘアヌード」の解説の一部です。
「1990年代前半 「ヘア解禁」」を含む「ヘアヌード」の記事については、「ヘアヌード」の概要を参照ください。

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