1990年代前半 64ビットRISC の登場
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CPUの分野では業務用向けに64ビットCPUが登場した。RISC CPUを採用したワークステーションはこの頃全盛時代を迎えた。パソコンの分野では 1990年代初頭に16ビットCPUから32ビットCPUへの移行が進み、本格的に32ビット時代に入った。それまでのパソコン用CPUでは、新型CPUが登場してから本格的に普及するまで4-5年程度の遅延が生じていたが、パソコン市場が拡大し競争が活発になるにつれて最新CPUが短期間のうちに普及パソコンに採用されるようになっていった。 1991年 MIPS R400064ビットRISC CPU。初の64ビットCPU。 1991年 AMD Am38632ビットCISC CPU。386ライセンス訴訟でもめていたが、AMDは独自に80386互換CPUを作り上げた。 1992年10月 IBM/モトローラ PowerPC 601発表。32ビットRISC CPU。POWERをベースにMC88000のCPUバスを組み合わせて開発された。IBMのオフコン RS/6000 やApple Power Macintosh (1994年発売)で採用された。アップルは、Macintoshで従来 CISC CPUであるモトローラ68000系を採用していたが、まったく新しい RISC CPUに変え、従来のソフトをMacOSのコード変換機構を通して動かす方法を選んだ。 1992年 DEC Alpha64ビットRISC CPU。新規に設計されたCPU。不遇の道を歩んだ。 1992年 サン・マイクロシステムズ SuperSPARC対称型マルチプロセッサ (SMP) に対応した。 1993年3月 インテル Pentium 発表32ビットCPU。パイプラインやスーパースカラなどのRISC技術を導入し、CISCの86系のハンディを補う。インテルは、CISCとRISCを折衷し、従来のCPUの互換性を保つ方式を選んだ。 1994年 モトローラMC6806032ビットCISC CPU。68000系の最後の汎用製品で、その後はPowerPCに役割をゆずることになった。 1994年 MIPS R800064ビットRISC CPU。 1994年 ヒューレット・パッカード (HP) PA-RISC720064ビットRISC CPU。
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