1890-1891年とは? わかりやすく解説

1890 - 1891年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 13:59 UTC 版)

シベリア鉄道」の記事における「1890 - 1891年」の解説

当時隆盛水路併設鉄道案はチュメニ起点とするものだった。それはおおよそ次のようなものである(水)カザン - ペルム2344km、(ウラルペルム - チュメニ2010km、(水)チュメニ - トムスク7289km、(新鉄トムスク - イルクーツク4060km、(水)イルクーツク - ムイソフスキー埠頭392km、(新鉄)ムイソフスキー埠頭 - ストレンスク2627km、(水)ストレンスク - グラフスキー5989km、(新鉄)グラフスキー - ウラジオストク1001km 全長は約2万5715km、内、水路1万6015km、鉄道は9700km程度となる。ウラル鉄道は既に開発されいるから、7690km程の新設済み費用鉄道に関するもので1625ルーブル水路735ルーブル合計約2360ルーブル試算されていた。欠点運送時間の問題で、モスクワよりウラジオストクまで荷物を運ぶのに75日、旅客運送するのには35日、これはともかく貫通鉄道までの輸送確保であるにせよ、水路氷結のため1年の内わずか4か月しか充分に使用できないことはこの鉄道見通し明るいものにはしていなかった。 委員会チュメニ線は中央との連絡が不便であるとして否定した。またオレンブルク線は西半分土地荒れており、東半分工事が困難であるとして否定した1890年末、委員会は「サマラ - ウファ - ズラトウスト - オムスク - トムスク - クラスノヤルスク - ニジニ・チウジンスク - イルクーツク」の中央路線案を採用したシベリア交通幹線はこれによって大体の方針決定したロシア政府は、チュメニ西方起点とすることを否定しこの間の線はボルガ水路のみによらないことを示した後、速やかに上述水陸併用線の欠点踏まえてこれを否定しシベリア貫通大鉄道の敷設決定した1891年3月29日皇帝アレクサンドル3世次の勅諭アジア各地訪問中の皇太子ニコライ与えた。 「私は今日シベリア全土貫通する鉄道敷設詔勅発し天産富饒のこの地をロシア線路連絡させる。よって汝に命ず東洋諸国漫遊終えた後に、シベリア至ったならば、私のこの意を諸有司に告げて兼ねてシベリア線路ウスリー線の第一ウラジオストク布設するところに臨行せよ。この線路国庫の財をもって布設し、その監督もまた官の任じるものであり、まさに国家事業である。汝がこの事業参与するのは、私がシベリアと他の領内との交通便にし、シベリア平和的発達を図る希望切なる世に知らしめるためである」 以上の勅諭皇太子5月12日ウラジオストクにおいて宣揚し、シベリア鉄道定礎式の盛典行った決定に伴い工事直ち着手すべきこととなり、七区分かれた予算概算書が決定された。その総計は3億5021482ルーブルであった。なお、この七区とは、ミアスから繋がるチェリャビンスクに始まる、(1) チェリャビンスク - オビ(2) オビ - イルクーツク(3) イルクーツク - ミソウスク、(4) ミソウスク - スレテンスク、(5) スレテンスク - ハバロフスク(6) ハバロフスク - グラススク、(7) グラススク - ウラジオストク、である。 シベリア最大の町だったトムスクシベリア鉄道建設では不運なことにルートか外された。トムスク付近オビ川沿岸地帯湿地帯であり橋を架けるには不向きで、ルートトムスクの南70kmにずらされオビ川渡河地点にはノヴォニコラエフスク現在のノヴォシビルスク)の街が作られた。トムスクには盲腸線となる支線本線上のタイガから繋がった過ぎずトムスク支線)、シベリア鉄道による交通交易中心となる機会奪われてしまった。 横断鉄道は、少な乗客や麦の輸送など、当面地方交通満たす程度能力建設された。これは後に日露戦争の際、軍関係の輸送のために地方物流犠牲になる結果招いている。

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