食の安全からみた鯨肉とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 食の安全からみた鯨肉の意味・解説 

食の安全からみた鯨肉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 18:05 UTC 版)

捕鯨問題」の記事における「食の安全からみた鯨肉」の解説

元々食性生物段階が低いヒゲクジラ類では汚染程度低く南極海産のヒゲクジラについては汚染ほとんどないことも判明している。南極海ミンククジラにも汚染物質ほとんどないことが南極海鯨類捕獲調査判明している。特に南極海クロミンククジラの脂皮や筋肉中に蓄積されPCBDDTなど人工有機塩素化合物水銀はごく微量で、北半球個体比べる10分の1以下の値である。 2003年厚生労働省調査ではマッコウクジラゴンドウクジラハンドウイルカなどのハクジラ類全般について1970年代定められ遠洋沖合魚介類に関する暫定的規制値上回る高濃度メチル水銀PCB類が検出された。他方ヒゲクジラ類については、北西太平洋産のミンククジラニタリクジラに関しては、ミンククジラの脂皮からは暫定規制値超えるPCB類が認められたものの、メチル水銀暫定規制値超えるサンプル無かった流通量過半数占めていた南極海産のミンククジラ肉については、水銀PCBともに汚染ほとんどないことが確認された。メチル水銀PCB類が人体摂取され場合健康に生じ影響に関してフェロー諸島での調査妊娠中の母親体内水銀濃度が高度となった場合胎児発育一定の影響与えることが確認された。それ以外場合については、影響科学的に確認されなかった。以上を踏まえて日本厚生労働省は、妊婦対象とした魚介類摂食ガイドライン設定しマグロキンメダイ並びハクジラ類摂取量の目安定められた。ただし、これはあくまで妊婦のみを対象したもので、幼児授乳婦などを対象とするものではない。また、ミンククジラなどのヒゲクジラ類汚染軽度であるとして、沿岸域のものも含めて制限の対象外である。 2010年国立水俣病総合研究センターによる太地町健康影響調査で、全国他地域比べて平均で4倍超の水銀濃度毛髪から検出され、うち43人(調査人員の3.8%)の対象者毛髪水銀濃度下限値を上回ったが、日本人平均70倍の水銀蓄積している事例がみられ、これは水俣病患者レベル達している。濃度比較的高い182人はメチル水銀中毒思われるような健康への影響認められなかった が、非常に心配な状況と見る向きもある。太地町水銀影響を受けやすい子供調査実施する発表した食の安全観点から、鯨肉有害物質によって汚染されており、捕獲自体止めるべきで、沿岸域鯨肉、特に栄養段階高次であるハクジラ類鯨肉については安全性問題があると言う主張がある[要出典]。人間・自然由来海洋化学物質生態系ピラミッドの上位者であるクジラ類イルカ類の体内濃縮されること、特に、年齢重ねるごとに脂溶性物質脂肪細胞蓄積される。その主たるものは水銀および有機塩素系化合物PCB等)である。生態系ピラミッドの上位である他のマグロカジキなどの大型魚類についても同様の指摘があるが、哺乳類クジラ類寿命長く前述通り年齢重ねるごとに蓄積される汚染物質多くなる為、その値はクジラ類ほど高くはない。と言う主張がある[要出典]。

※この「食の安全からみた鯨肉」の解説は、「捕鯨問題」の解説の一部です。
「食の安全からみた鯨肉」を含む「捕鯨問題」の記事については、「捕鯨問題」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「食の安全からみた鯨肉」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「食の安全からみた鯨肉」の関連用語

食の安全からみた鯨肉のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



食の安全からみた鯨肉のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの捕鯨問題 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS