阿寒国際ツルセンター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/27 22:09 UTC 版)
阿寒国際ツルセンター(あかんこくさいツルセンター)は、北海道釧路市阿寒町にあるタンチョウの保護とツル類の学習教育を目的とする公的施設[1][2][3]。愛称はGRUS(グルス)[1][2]。
- ^ a b “facility”. 公益財団法人北海道環境財団. 2024年6月27日閲覧。
- ^ a b c “釧路市阿寒国際ツルセンター”. 国土交通省. 2024年6月27日閲覧。
- ^ a b c d “釧路市動物園基本構想”. 釧路市. 2024年6月27日閲覧。
- ^ 正富宏之、正富欣之「タンチョウと共存するためにこれから何をすべきか」『保全生態学研究』第14巻第2号、一般社団法人日本生態学会、2009年、223-242頁。
- ^ “タンチョウはどこで見られる?釧路・鶴居の観察ポイントまとめ”. 北海道ファンマガジン. 2024年6月27日閲覧。
- ^ “タンチョウセンター25年3月閉館 老朽化や飛来数減 本館に機能集約 釧路”. 北海道新聞. 2024年6月27日閲覧。
- 1 阿寒国際ツルセンターとは
- 2 阿寒国際ツルセンターの概要
阿寒国際ツルセンター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/10 03:43 UTC 版)
阿寒国際ツルセンター(あかんこくさいツルセンター)は、一年を通じて特別天然記念物「タンチョウ」の生態、飼育の様子を見学出来る施設である。通年、開館している。センターとしての設立は1996年。擬似的に釧路湿原を再現したセットがあるほか、屋外飼育場には阿寒国際ツルセンターで生まれ、コスチューム飼育で人工的に育てられた2羽のタンチョウ(雄は「ビック」、雌は「ムック」)がいたが、雄の「ビック」は2011年8月、繁殖活動のため台湾へ寄贈された。代わりとして雄は「エク」がいる。入館料は、大人470円、子供240円。年間券は3,550円。入場券を提示すると、後述の「阿寒町タンチョウ観察センター」へも入場できる。 「阿寒町タンチョウ観察センター」は「阿寒国際ツルセンター」の分館という位置づけ。昭和48年(1978年)に開設された。開館は11月1日から3月下旬。昭和55年(1980年)より、日本テレビ系列で放送された『池中玄太80キロ』第2シリーズ第3話「鶴よ舞え!妻の一周忌」で、俳優・西田敏行が役どころの「池中玄太」がタンチョウを写真撮影するシーンのロケが行われた場所である。冬季、降雪などにより湿原で餌が獲れなくなったタンチョウが飛来して、舞い降りる人工給餌場。観察センターに舞い降りるタンチョウの様子を写真に収めるため、道内を中心に日本全国各地、中国、韓国、台湾、米国、英国、欧州などの諸外国から、たくさんの写真愛好家が訪れる。本格的なシーズンは雪が降り始める12月下旬からだが、最もたくさんのタンチョウが舞い降りるのは、寒さがいちだんと厳しくなる 1月下旬から 2月下旬で、200羽近くが舞い降りる。特に週末には溢水の余地もないほどの写真愛好家が集まり、超望遠レンズを装着した高価な機材が砲列を成す光景は壮観である。時代の移り変わりからか、ここ数年はデジタルカメラを使用する写真愛好家がとても多い。この時期、舞い降りたタンチョウは「恋の季節」を迎え、繁殖行動が盛んになる。この瞬間を写真に収めようと、ひとたびタンチョウが動くと人の会話が聞こえないほどのシャッター音が一斉に鳴り響き、タンチョウが驚いてしまうこともある。 ここ数年、タンチョウに混じってオオハクチョウが安住の生息地を求めて舞い降り、その数が年を追う毎に増え続け、タンチョウの写真撮影に訪れる写真愛好家らから不平不満の声が増えていることから、このハクチョウを追い払うための取り組みとして、空気銃や競技用ピストルによる空砲を発砲したところ、初めのうちは発砲音に驚いて逃げていたが、最近はその効果も薄れ、居座るようになった。次の新たな対策として給餌人がスノーモービルを走らせたところ、そのエンジン音に驚いて飛び立つようになった。当面、この方法で追い払う予定である。 観察センターが開館になる11月1日から3月下旬まで、飛来するタンチョウのために、早朝に乾燥させた家畜用トウモロコシ(デントコーン)の給餌が行われる。また12月1日から2月末までは、14時になるとウグイ(川魚)の給餌も行われる。舞い降りたタンチョウと、このウグイを獲ろうとするオジロワシ、オオワシが激しい争奪戦を繰り返す。この決定的瞬間を写真に収めようとする写真愛好家がたくさん訪れる。また、時にはキタキツネも現れ、このウグイを失敬する姿は観光客の人気の的である。 観察センターでは12月1日(頃)から3月下旬まで、施設内で軽食を摂ることが出来る。メニューはラーメン(しょうゆ味、みそ味)、カレー、牛丼、そばの4種類。温かい飲み物はコーヒー、甘酒、ミルクの3種類。 ^ a b 『タンチョウの四季』、45頁。 ^ 『北海道の民話』、201頁。 ^ a b c “阿寒国際ツルセンター グルス Akan Japanese Crane Center GRUS”. 株式会社阿寒町観光振興公社. 2015年9月閲覧。
※この「阿寒国際ツルセンター」の解説は、「山崎定次郎」の解説の一部です。
「阿寒国際ツルセンター」を含む「山崎定次郎」の記事については、「山崎定次郎」の概要を参照ください。
- 阿寒国際ツルセンターのページへのリンク