配下武将の登場
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「信長の野望・戦国群雄伝」の記事における「配下武将の登場」の解説
本作以降の作品より大名だけではなく、配下武将も登場するようになった。だが武将の顔グラフィックは、専用のものが用意されているのは大名と各地の有名武将のみであった。それ以外の武将は、幾つかパターンが用意されている物に、髭を足したり目つきを変えたりして区別していた(いわゆるモンタージュ顔)。パソコン版は機種によって解像度が違うため、顔グラフィックに200ライン用(PC-88、MSX2など)と400ライン用(PC-98、X68000など)があり顔つきが若干異なる(攻略本では400ライン用のものが掲載されている)。石田三成、前田利家、黒田官兵衛など一部の武将の顔は400ライン用では全面的に作り直されている。同じ武将でも機種によって専用グラフィックが用意されている(裏を返せばモンタージュ顔になっている)場合もある。 配下武将の登場により、大名死亡時に後継者に引き継いでプレイ続行することが可能になった。前作(全国版)では大名が死亡するとゲームオーバーであったが、今作では配下武将の中から任意の武将を後継大名とすることができる。後の作品では前大名の血縁者でないと後継できないシステムのものもあるが、今作では配下武将であれば誰でも後継者にできる。ただし、後継できるのは2回まで(初期大名から数えて3代目まで)という制限がある。死亡武将に振り分けられていた兵士は消滅する(大名の死亡で兵数の少ない武将が跡継ぎになり、次ターンで攻め込まれ滅亡、というパターンがよく見られる)というシステム上の欠点があるが、後年になって発売した機種では死亡時に兵士の再編成画面に自動移行するようになった。 戦闘時の兵種は騎馬、足軽、鉄砲の3種で各武将の兵種は最初から決まっており、変更はできない。シナリオ開始時の大名の兵種は基本的に「騎馬」だが、鈴木佐大夫(鉄砲)や本願寺光佐(足軽)といった例外も存在する。また、シナリオ1とシナリオ2では兵種が違う武将も一部存在する(例えば羽柴秀吉はシナリオ1では足軽だがシナリオ2では騎馬である)。 一国の統治には必ず武将が1人必要で、武将を配置しない国は空白地となるため、武将の頭数が足りないとクリアできない。これを補うため、PC版の一部機種では武将が1人死亡するごとに架空の武将を自動生成するシステムがあった。しかし、実在武将と区別が付かなくなるおそれがあるうえに、容量の都合などからファミリーコンピュータ版などはこの仕様は削除された。代わりにゲーム開始時は未成年だが、しばらく経つと元服する武将が何人か追加された。後の作品では武将の寿命が史実より長く調整されていたり、家宝などにより寿命を延ばすことが出来るが、本作では史実において亡くなった年(死亡理由が殺害や自害の場合、あるいは大名は除く)の3月に自動的に死亡するようになっている。 武将のパラメータについては「政治」「戦闘」「魅力」「野望」の4つである。政治力と戦闘力を合計した数値が150を超えている武将はその国の軍師と位置づけられ、コマンド実行時に助言をしてくれる。ただし助言の的中率は政治力が高い武将のほうが高い。戦闘では1対1でしか部隊同士が対峙できない。 武将の評価については、織田軍を何度も撃退し活躍した赤井直正(本作では「荻野直正」名義)や「姉川十一段崩し」の逸話で有名な磯野員昌といった猛将らが戦闘の低い凡将として扱われているなど、後のシリーズに比べると史実やそれを元にした創作物からかけ離れたものが見られる。また武将以外にも、史実では難攻不落と言われた城が、ゲーム上では極めて攻略しやすい城であったり(七尾城など)し、後に出版された次作『武将風雲録』の攻略本にて、七尾城の主であった畠山義綱に「『群雄伝』は余りにもわしを馬鹿にしている。軍神といわれた謙信さえも落しあぐねたのだぞ」と述べさせている。 信長や信玄など有名武将が斬られる時には独自の台詞を吐く。
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