配位化学と助触媒としての使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 13:48 UTC 版)
「1,3-ビス (ジフェニルホスフィノ) プロパン」の記事における「配位化学と助触媒としての使用」の解説
1,3-ビス (ジフェニルホスフィノ) プロパンは、二座配位子として機能し、自然挟み角 (natural bite angle) が 91° の 6員環 C3P2M キレート環を形成する。例えば、ジクロロ(1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン)ニッケル(II)は、等モルの配位子と塩化ニッケル(II)六水和物から調製される。このニッケル錯塩は、熊田カップリング反応の触媒として使われる。Dppp はまた、パラジウム(II) 触媒の配位子としても使用され、一酸化炭素 と エチレン を共重合させて ポリケトンを生成する。Dppp は、位置選択性を制御するためにヘック反応条件下でパラジウム触媒によるアリール化に使用されることがある。
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