都市・地方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 23:54 UTC 版)
「The Elder Scrolls V: Skyrim」の記事における「都市・地方」の解説
以下の記述はいずれも本作のストーリー開始時点を主な基準とする。 スカイリムはホールドと呼ばれる9つの行政区画からなり、それぞれの首都に首長か上級王がいる。通常は8人の首長と1人の上級王だが、ソリチュードの上級王であったトリグがウルフリック・ストームクロークに殺害されたことで上級王は空位となっており、現在は9人の首長からなる。中でもソリチュード、ホワイトラン、マルカルス、ウィンドヘルム、リフテンの5つは砦を含む城郭を有する大きな街である。 上級王は他の8人の首長を束ねるスカイリム地方の統治者で、9人の首長による「ムート」と呼ばれる合議で選出されることになっている。 ソリチュード(Solitude) ハーフィンガル(Haafingar)の主要都市。皇族と縁が深い首長家が治める城郭都市であり、スカイリムの首都でもある。帝国派。首長は故トリグの妻であった、公平なエリシフ が務める。帝国によるスカイリム統治の主要な拠点であり、派兵された帝国軍の本拠がある。都市の実質的な指導者と呼ばれるテュリウス将軍もここに居留している。ソリチュードの首長家は皇帝を輩出したこともある家柄であり、帝国や街の帝国派はエリシフを次期上級王につけたいと考えている。 ホワイトラン(Whiterun) ホワイトラン・ホールド(Whiterun Hold)の主要都市で、スカイリムの中央平原に位置する城郭都市。帝国派。首長は偉大なるバルグルーフ(Balgruuf the Greater)が務める。都市の創設以前から存在したとされる伝説的な鋳造所、スカイフォージを有し武勇名高い民兵組織である「同胞団」、スカイリム地方における戦士ギルドとともに発展してきた。 ゲーム開始時は帝国・ストームクローク両者から戦略上の重要拠点と見なされている。形式的には依然帝国側にいるが、バルグルーフは帝国・ストームクローク両者の言い分を認めており、街でのタロス信仰を黙認したり、帝国兵の駐留を認めないなど、中立的な地位にある。街の二大名家であるバトル・ボーン家とグレイ・メーン家は帝国派とストームクローク派に分かれ衝突している。 マルカルス(Markarth) リーチ(The Reach)の主要都市。ゲーム開始時は帝国派。首長はイグマンドが務める。シドナ鉱山と呼ばれる銀鉱によって発展した街で、古代ドワーフ(ドゥーマー、Dwemer)の遺跡に作られた城郭都市である。銀鉱に支えられ高い経済力を誇るが、鉱山労働者の待遇は悪い。銀鉱の運営や政治の実権はシルバーブラッド家が握っている。 大戦の折に、リーチの先住民でリーチメンと呼ばれるブレトン系の人々で構成されるフォースウォーンがノルドからの独立を目指し、街を一時占拠した過去を持つ。その際にウルフリック率いるノルドの民兵によって街は解放され、首長イグマンドによってタロス信仰が許可されるが、サルモールはこれを協定違反と主張し、サルモールの意向に沿う形で帝国と首長イグマンドはウルフリックたちを逮捕した。一連の事件は「マルカルス事件(Markarth Incident)」と呼ばれ、反乱軍ストームクロークが誕生するきっかけとなった。またフォースウォーンは山間に逃れてゲリラ化し、リーチ地方の脅威となっている。 モーサル(Morthal) ハイヤルマーチ(Hjaalmarch)の首都。沼に面した小さな町。帝国派。首長はイドグロッド・レイヴンクローンが務める。老齢の女性で予言の力を持つイドグロッドは占いなどに重きを置き、指導者として積極的に動こうとしないため、住民からは不満を持たれている。またこの町の西には The Elder Scrolls: Arena の時代 3E 399(第3紀399年)には スノーホーク(Snowhawk)という町が存在していたが、現在ではスノーホーク砦(Fort Snowhawk)という廃墟になっている。 ファルクリース(Falkreath) ファルクリース・ホールド(Falkreath Hold)の首都。豊かな森の中にある静かな町。帝国派。首長はシドゲイルが務める。前首長ストゥーンのデンジェールが老齢により若きシドゲイルに職を譲ったとされているが何らかの圧力があったと疑う者も少なくない。郊外の森林には闇の一党の根拠地である闇の一党の聖域が存在する。The Elder Scrolls: ArenaではFalcrenth という名前の町として登場。 ウィンドヘルム(Windhelm) イーストマーチ(Eastmarch)の首都で、スカイリム最古の都市かつ大陸最古の都市といわれる。ストームクローク軍が拠点を置く城郭都市。首長はウルフリック・ストームクロークが務める。ノルド系の住民の多くはウルフリックを支持している。ノルド以外の人種に対して待遇は悪く、レッドマウンテンの噴火から逃れてきたダークエルフは灰色地区と呼ばれるスラム街に居住させられている。アルゴニアンは街の中に立ち入ることすら許されていない。 リフテン(Riften) リフト(The Rift)の首都で、ホンリッヒ湖(Lake Honrich)という名の湖に面した城郭都市。ストームクローク派。首長はライラ・ロー・ギバーが務める。水運とハチミツ酒 (ミード) を主な収入源とする街である。盗賊ギルドや闇の一党と協力関係にあるブラック・ブライア家が政治と経済の実権を握り、首長も事実上支配下にある。都市の暗部である地下はラットウェイと呼ばれ、盗賊ギルドの本部がある。彼らは廃れたとはいえ公然と活動している。 ウィンターホールド(Winterhold) ウィンターホールド(Winterhold)の首都。ストームクローク派。首長はコリールが務める。魔法の研究をしている「ウィンターホールド大学」を有する。かつては首長が上級王にも選ばれ、スカイリム全体の首都でもあった有力都市だったが、「大崩落」と呼ばれる現象によって町の大半が消失し、今は見る影もない。首長も含め残ったわずかな住民たちは大崩落の原因が被害が少なかったウィンターホールド大学であると疑っている。 ドーンスター(Dawnstar) ペイル(The Pale)の首都。ゲーム開始時はストームクローク派。首長はスカルドが務める。スカルドはウルフリックの熱烈な支持者であり、最初に彼への支持を表明した首長でもある。亡霊の海に面する小さな港町で、町には鉱山が存在しており、この鉱物資源は町にとって重要な産業でもある。
※この「都市・地方」の解説は、「The Elder Scrolls V: Skyrim」の解説の一部です。
「都市・地方」を含む「The Elder Scrolls V: Skyrim」の記事については、「The Elder Scrolls V: Skyrim」の概要を参照ください。
- 都市・地方のページへのリンク