過密な旅客輸送とは? わかりやすく解説

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過密な旅客輸送

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 14:12 UTC 版)

日本の鉄道」の記事における「過密な旅客輸送」の解説

高い旅客輸送密度 日本の鉄道旅客輸送量は高水準であり、特に都市鉄道として東京圏関西圏主要路線と、都市間を結ぶ鉄道として東海道新幹線は、世界の鉄道でも高い輸送密度有している。東海道新幹線東京 - 新大阪間は、通勤列車なみの頻度運行され最大毎時16本もの列車走っているが、これだけ輸送量頻度で中長距離都市間を結ぶ鉄道も、現在のところ世界では他に例がない。 東京圏では、山手線中央快速線等の路線で、10両編成で3,000 - 4,000人の乗客輸送され複線ラッシュ時片道10万人/時程度の輸送人員達するが、これはモスクワ地下鉄の13.8万人/時に次ぐ輸送密度である。混雑時に椅子がすべて収容される6扉車他国類のない設計であり、過酷な通勤ラッシュ他国でもしばしば紹介されることがあるエネルギー消費土地利用観点からは非常に効率がよく、世界最大都市圏である首都圏経済活動このような鉄道なしには成立しえない反面人々の生活快適性福祉観点からは問題がある。高度経済成長期以降国鉄通勤五方面作戦代表される複々線化営団地下鉄新線開業など、混雑緩和のための輸送力強化精力的に取り組まれたが、人口東京一極集中が進む中で解消には程遠い状況で、さらにインフラ増強国鉄営団民営化により停滞するなど、今に至るまで抜本的な改善見ていない。さらに鉄道事業赤字に悩む事業者合理化によって営業本数編成車両数の削減進められ結果近年地方線区でもラッシュ時詰め込み輸送見られるようになっている。 高い輸送人員 上記の高い輸送密度関連して日本の鉄道輸送人員は約230億人で、世界一である。二番目旅客輸送人員の多い国はインドで、インドの鉄道輸送人員は約50億人であり、この数字JR東日本よりも少なくなっている。 高い旅客シェア 日本の鉄道旅客輸送シェアは、昭和30年代40年代自動車普及モータリゼーション)を経て大幅に低下した後も、約30 %を維持しており、世界各国比較しても最も高い水準である。前述したとおり特に東京圏大阪圏鉄道新幹線は、他の交通機関比べて相対的に利便性が高いため、日常的に人々利用され親しまれている。ただし東京圏大阪圏以外の地方部では自動車利便性の方が高く鉄道はあまり利用されない場合が多い。なお貨物輸送シェアは5 %弱で低水準とどまっている。 乗降客数の多い駅 前のような高い輸送人員輸送密度旅客シェアなどが関連され、世界一乗降客数の多い駅は日本新宿駅JR東日本だけで1日平均150万人私鉄含め350万人となっている。さらに世界第2位以下は渋谷駅池袋駅梅田駅大阪駅横浜駅日本の駅が続いている。 一方日本国外で最も乗降客数の多い駅は台湾台北駅であり、次いでフランスパリ北駅であるが、年間1億9千万人の乗降客数フランス国鉄分のみでメトロ含まない)を持っているが、1日平均直すと約52万人であり、これは、新宿駅7分の1で、日本の駅では阪急梅田駅同程度にすぎない。 これらの高い需要シェア時間正確さ後述する他の特徴にも影響与えている。また、三戸祐子によれば高い需要時間正確さについても相互的に影響与えていると推測している。

※この「過密な旅客輸送」の解説は、「日本の鉄道」の解説の一部です。
「過密な旅客輸送」を含む「日本の鉄道」の記事については、「日本の鉄道」の概要を参照ください。

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