連合国の独立とは? わかりやすく解説

連合国の独立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 09:04 UTC 版)

アメリカ連合国陸軍」の記事における「連合国の独立」の解説

1860年アメリカ合衆国大統領選挙において、共和党大統領候補選出されエイブラハム・リンカーン奴隷制拡大対す反対訴えた一方民主党奴隷制に関する議論の末、現状維持主張する南部州派閥奴隷制緩和主張する北部州派閥分裂していた。その為、結局は南部側のジョン・ブレッキンリッジ北部側のスティーブン・ダグラス2人民主党大統領候補としてそれぞれ出馬することになる。さらに第4の候補者として立憲連合党からテネシー州上院議員ジョン・ベル出馬している。南部上部出身ベルは元ホイッグ党員かつノウ・ナッシング支持者として知られ奴隷制度については現状維持訴えた最終的に南部諸州選挙人投票苦戦しつつも共和党候補リンカーン勝利したリンカーン規制奴隷制度廃止するような連邦法提案を行わなかったが、1858年の「分かれたる家」演説英語版)では彼自身奴隷制に関する見解として次のように述べた。 「それ(奴隷制)の更なる普及阻止し公共心がそれへの信仰打ち消すようにしなければならない。これはつまり、奴隷制根絶過程と言えよう。」 リンカーンまた、選挙活動中に奴隷制対す即時の対応を公約として掲げたりはしなかった。それにも関わらずリンカーン掲げた様々な政策は、南部諸州における奴隷制廃止懸念反発生み出し、まもなくして南北戦争の勃発招いた南北戦争の原因)。 1860年12月20日サウスカロライナ州脱退皮切りに1861年2月までに奴隷制採用していた南部7州(サウスカロライナ州ミシシッピ州フロリダ州アラバマ州ジョージア州ルイジアナ州テキサス州)が合衆国からの離脱宣言した当時合衆国大統領ジェームズ・ブキャナン脱退宣言違憲行為であると述べたが、合衆国憲法では大統領および議会違憲行為撤回行わせる権限付与していなかった為、この理由をもって何らかの措置をとることはできなかった。1861年3月4日エイブラハム・リンカーン合衆国大統領就任するが、この頃には離脱した7州は既にアメリカ連合国として独立宣言行なっていた。連合国参加した各州では、州内存在する連邦政府財産および施設の接収開始したこの中には合衆国陸軍有したほとんどの砦も含まれている。リンカーン連邦政府戦力保持するべく、サウスカロライナ州チャールストン港のサムター要塞など、連邦政府支配下残っている軍事施設死守全州命じた当初、彼はブキャナン同様に7州の離脱違憲行為か否かについて検討したが、後に7州の行動合衆国政府対す反逆(rebellion)であるという見解示した。これは反逆行為に対してであれば合衆国大統領阻止鎮圧する権利および義務付与されていた為である。同じ頃、合衆国大統領および合衆国議会権限無視して設置され連合国臨時議会では、連合国暫定軍(Provisional Army of the Confederate States, PACS)の設置承認した。これにより、合衆国連合国による内戦避けられないものとなったジェファーソン・デイヴィス連合国大統領命令の元、P・G・T・ボーリガード将軍率いられ連合国所属部隊1861年4月12日から13日にかけてサムター要塞砲撃したその結果サムター要塞補給補強を受けることなく4月14日降伏した北部および西部の諸州は、1861年4月15日リンカーンが行なった呼びかけの元、合衆国維持為の派兵合意した。これら各州連合国軍事行動反逆行為見なしており、砦を奪還しこれを「鎮圧」する為に部隊の派遣行なった。なお、いわゆるアッパーサウスの4州(テネシー州アーカンソー州ノースカロライナ州バージニア州)は奴隷制採用していたが、連合国には参加せず合衆国残っていた。しかしリンカーン派兵要請が行われるに至り、これら4州は要請拒否すると共に合衆国離脱宣言し連合国参加したサムター要塞陥落アッパーサウス離脱後、共にその主力義勇兵頼っていた合衆国連合国の両陸軍は、各々目的を果たす為に急速な軍拡乗り出した

※この「連合国の独立」の解説は、「アメリカ連合国陸軍」の解説の一部です。
「連合国の独立」を含む「アメリカ連合国陸軍」の記事については、「アメリカ連合国陸軍」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「連合国の独立」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「連合国の独立」の関連用語

連合国の独立のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



連合国の独立のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアメリカ連合国陸軍 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS