初期移民と南北戦争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 13:58 UTC 版)
「イタリア系アメリカ人」の記事における「初期移民と南北戦争」の解説
アメリカ合衆国にとって最大の危機であったアメリカ南部連合国の独立と南北戦争において、イタリア系移民は北部と南部の二つの連邦にそれぞれ加わっていた。 北部の合衆国政府に属したニューヨーク州にはアイルランド系と並んでイタリア系も多数住んでいた事から、ニューヨーク州軍は主にアイルランド系兵士とイタリア系兵士から編成された。その中でも特に第39ニューヨーク志願歩兵連隊(英語版)はイタリア統一の英雄である革命家ジュゼッペ・ガリバルディに準えて「ガリバルディ・ガード」(Garibaldi Guard)と呼ばれた。またガリバルディ本人もエイブラハム・リンカーン大統領から北軍の将官職を打診されていたのは有名なエピソードであり、ウィリアム・スワード国務長官が陸軍少将への任官を提案している。他にエドワルド・フェレーロ(英語版)陸軍少将、フランチェス・B・スピノラ(英語版)陸軍准将、ルイージ・パルマ・ディ・ケスノラ(英語版)陸軍大佐らが北軍の将官・将校として活躍した。 南部の連合国政府では幾つかの少数移民グループを纏めた第10ルイジアナ義勇歩兵隊(英語版)が結成されたが、この部隊にはガリバルディ軍にリソルジメントの最終局面で破れた両シチリア王国の元兵士達が参加していた。彼らはロバート・E・リー将軍の北バージニア軍に加わり、「リーの異国人軍(Lee's Foreign Legion)」の通称で呼ばれた。 総勢で5000名から1万名のイタリア系移民が南北戦争に従軍したと記録されている。
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