造園植物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/22 09:14 UTC 版)
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造園植物 (ぞうえんしょくぶつ) とは、住居や庭園、公園、街路などの生活空間に植栽される植物である。
修景、観賞、装飾、環境保全、レクリエーションなどに加え、防風、防火、遮へい、境界標識といった目的にも用いられる[1]。


作業
移植後の活着をよくするために根回しがよく行われる。植栽にあたっては計画が必要であり、人々が楽しめる配置にするのが重要である。植栽後の管理にあたっては剪定や刈込みが重要な作業となる[1]。
使われやすい条件
使われやすい条件は以下の通りである。形が整っているもの、花や果実、葉などが美しいもの、特徴のあるもの、性質に関しては強健なもの、環境に対して適応性のあるもの、萌芽性、発根性の強いものなどである。繁殖に関しては大量生産ができるものが有利である。育成管理に関しては形が仕立てやすいもの、病虫害に強いもの、傷害からの回復力が強いものなどが望ましい。以上の条件が備われば大都市などでも使用できるが、条件に適合しないものも庭園では使用可能である[1]。
歴史
人類の生活で食用、薬用など生活に必要な物資を得る以外に、生活を豊かにする目的で植物を用いたことが造園植物の始まりとみると、古代エジプトの緑陰樹がそうである。古王国から中王国時代には実用的な樹木園があり、新王国時代には庭園にアカシア、ナツメヤシの並木と池に水草が見られた。ギリシア時代に入ると、庭園も実用から装飾用になり、公共の場にもスズカケノキが植栽された。日本では飛鳥時代から庭園が見られるようになり、水辺の植物などが使われたと想像され、奈良時代には花木が賞されたようである[1]。
代表的な植物
代表的な植物については以下のとおり[2][出典無効]。
高木の針葉樹
アカマツ、イチイ、スギ、ヒノキ、カラマツ、クロマツ、メタセコイヤ
高木の常緑広葉樹
アラカシ、ツブラジイ、ヒイラギ、マテバシイ、ヤマモモ、キンモクセイ、サザンカ、トウネズミモチ、モチノキ、ユーカリ、クスノキ、ソヨゴ、クロガネモチ、シマトネリコ、ヤブツバキ、ゲッケイジュ、シラカシ、タブノキ、ヤブニッケイ
高木の落葉広葉樹
イタヤカエデ、オオヤマザクラ、シラカンバ、トチノキ、ネムノキ、マンサク、イチョウ、カシワ、クヌギ、サルスベリ、ナツツバキ、ノムラモミジ、ミズナラ、ヤマザクラ、イヌシデ、エノキ、カツラ、シダレザクラ、ソメイヨシノ、ナナカマド、ハルニレ、ムクゲ、ヤマハンノキ、ハナミズキ、イロハモミジ、コナラ、シダレヤナギ、ナンキンハゼ、ハナモクレン、ヒメシャラ、ムクノキ、ヤマボウシ、ポプラ、ウメ、オオシマザクラ、コブシ、トウカエデ、ハナカイドウ、ブナ、モミジハフウ
低木(常緑)
アオキ、カンツバキ、サツキ、ナンテン、ヒイラギナンテン、プリペット、マンリョウ、クサツゲ、シャクナゲ、センリョウ、ヤマツツジ、イヌツゲ、キョウチクトウ、クチナシ、シャリンバイ、トキワサンザシ、ベニバナシャリンバイ、リュウキュウツツジ、キリシマツツジ、コクチナシ、ヒラドツツジ
低木(落葉)
ボケ、ヤエヤマブキ、アジサイ、ドウダンツツジ、マユミ、ユキヤナギ、コムラサキシキブ、ミツバツツジ、ライラック、シモツケ、レンギョウ、ガクアジサイ、セイヨウアジサイ、ネコヤナギ、フヨウ、ヤマハギ、レンゲツツジ
竹類
特殊樹木
カナリーヤシ、ワシントンヤシ、ソテツ、トウジュロ、フジ、ヤタイヤシ
木草本類
キチジョウジソウ、シバザクラ、セキショウ、ハナショウブ、ユキノシタ、エビネ、ギボウシ、タマスダレ、ヒメシャガ、マツバギク、アジュガ、オウバイ、クサソテツ、タマリュウ、ヒガンバナ、フヨウ、コクチナシ、シュンラン、スイセン、ヤブコウジ、リュウノヒゲ、イカリソウ、オオキンケイギク、トクサ、ハナニラ、ヤブラン
つる性類
笹類
関連項目
引用
- ^ a b c d “コトバンク 造園植物 (ぞうえんしょくぶつ)”. DIGITALIO. 2025年8月21日閲覧。
- ^ “川崎みどり研究所 造園植物Web図鑑 公共緑化樹木INDEX”. 個人ブログ. 2025年8月21日閲覧。
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