近代造園学とは? わかりやすく解説

近代造園学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/19 04:35 UTC 版)

江山正美」の記事における「近代造園学」の解説

江山は「ladscape Architecture」を近代造園学と区分し、『近代造園学の成立その内容』(造園雑誌 32(1), 2, 1968年8月号. 社団法人日本造園学会)で、国立公園思想引き合い出し、「ladscape Architecture」近代造園学はアメリカで生まれたことになる、としている。この文で江山は、G.P.マーシュ名著Man and Nature』が刊行されるのが1864年であること、この点について、国立公園思想から、近代造園学が人間中心とする環境計画と言えること、さらにこの場合造園学最大特色は、自然と人間の関係の学である点という問題包含される、とした。近代造園学に対す国立公園思想意義重要性指摘し1870年9月19日イエローストーンにおける調査団一行国立公園構想提唱から、1872年世界初国立公園になるできごととりあげ、それは単に土地利用新形式の発見公園概念内容拡大と言った特性だけでなく、造園空間対す革命、と紹介する。他の造園史が明確に指摘する従来造園多分に農業園芸的で、それは人間特定の志向のもとに管理され空間であり、その意味では自然そのものではなかった、これに対して国立公園思想は自然そのもの、自然の推移そのまま空間対する、造園空間としての価値発見であるとし、さらに、協会季刊誌『ladscape Architecture』の創刊時点の1910年のこのとき、名誉会長チャールズ・エリオットが「ladscape Architecture」の定義において「本来芸術fineart)の一種であり、最も重要なfunctionは「surroundings of human habitations」に対して、更に広く国土自然風景に対して美を創造しCreate)又保存するpreserve)ことである」とし、更につづけて「がしかしそれは同時に田園風景親し機会乏しく多忙な勤労生活に追われ自然の享受休養強く要求される都会人に、自然が豊富にもつ美しく平穏な紫観を造園技術通して提供し慰楽便益と健康の増進をはかることである」と述べた点を挙げ造園のもつ科学性合理性とりあげなかった点は、ホーレス・クリーブランドらにつづく一連の思想一面にすぎないが、近代造園学が、自然と人間の関連計画である点を指摘した意義は高い、とした。 また同時に近代造園学は、人間中心的な環境計画学のひとつであり、その特性は、自然と人間との関連立脚する、とし、またこの場合人間は、その持つ多様性端的に言えばmechanical man」と「biological man」、或はmental」な人間と「physical」な人間、これらの両極特性同時に内蔵している複合体としてとらえること、と同時に近代造園学が合理性ないし科学性芸術性との両面結合としてとらえることも肝要である、としている。

※この「近代造園学」の解説は、「江山正美」の解説の一部です。
「近代造園学」を含む「江山正美」の記事については、「江山正美」の概要を参照ください。

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