軍事における水際作戦とは? わかりやすく解説

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軍事における水際作戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 02:28 UTC 版)

水際作戦」の記事における「軍事における水際作戦」の解説

海岸砲列敷き地雷機雷鉄条網などを敷設して水際陣地構築、敵の上陸用舟艇には砲撃加え敵兵上陸してきたら銃撃歩兵突撃で敵を撃滅するというもの。 特に本用語の源流とも言うべき軍事分野では「内陸持久」、「持久戦」の対義語として扱われた。日本イギリスといった、国土狭隘多く産業が高度に密集発展した近代国家での内陸持久には、特に不利な点が多い。これは多く一般市民犠牲国土の荒廃といったマイナス面大きいためである。内陸持久には、自国である事による地の利生かした用兵ゲリラ戦術など効果的な抵抗が可能で加えて兵力水際配備による遊兵発生を減らす事ができるといった利点はあるが、結局それら作戦長短比較し伝統的に水際作戦ドクトリン採用されてきた。 ただし、太平洋戦争人類史最大という極めて強大な火力兵站力を持つアメリカ軍相手戦った日本軍においては水際配備した兵力圧倒的な規模爆撃艦砲射撃により、作戦初期段階失われる事態多発したこのため戦争最末期硫黄島の戦い沖縄戦では水際作戦伝統放棄して内陸持久転換し結果効果的な抵抗アメリカ軍多く打撃与え長く足止めすることに成功したこのため警察予備隊草創期からソビエト連邦軍を主要仮想敵とした陸上自衛隊は、「年度防衛及び警備計画」によって北海道侵攻したソ連極東軍を石狩平野音威子府峠で迎え撃ちソ連軍侵攻出来るだけ引き付けた上でアメリカ軍来援まで耐え抜くという内陸持久型の戦法とっていた。 しかし、ソ連軍狙い津軽海峡宗谷海峡の安全航行であるとするとの想定から、1985年昭和60年9月策定され中期防衛力整備計画において、陸上自衛隊従来方針転換して洋上水際撃破型に戦法転換した装備も長射程地対艦誘導弾多連装ロケットシステムや地対空自走砲対戦車ヘリコプター整備重視され、これらの高額な装備導入多額予算投じられた。 ソ連軍北海道侵攻に際して航空自衛隊千歳基地戦闘機部隊全て本州三沢基地百里基地小松基地避難させるになっていた。海上自衛隊は四個護衛隊群全てアメリカ海軍第7艦隊エスコート回し北海道孤軍奮闘持久戦強いられる陸自部隊への援軍として派兵されるアメリカ軍部隊航行の安全を確保するになっていた。

※この「軍事における水際作戦」の解説は、「水際作戦」の解説の一部です。
「軍事における水際作戦」を含む「水際作戦」の記事については、「水際作戦」の概要を参照ください。

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