作戦初期(4月18~30日)
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「ドンバスの戦い (2022年)」の記事における「作戦初期(4月18~30日)」の解説
2022年4月18日の夜、ロシア軍はルハンシク、ドネツク、ハリコフ州の陣地に対する集中砲撃戦を開始した。オンラインニュース筋によると、ドネツクではロシアが夜通しで砲撃し、民間人2人が死亡、9人が負傷した。ウクライナのゼレンスキー大統領は、「ドンバスの戦い」が始まったと発表した。 ルハーンシク州地域軍政当局のトップ、セルゲイ・ガイダイは地域住民に対し、ロシア軍に殺害されたり人質にされたりしないように直ちに避難するよう呼びかけた。 4月25日までに、ロシア軍は、ウクライナ軍に対して3対1の数的優位性(攻撃側が防衛軍に対して必要とする従来の優位性)を達成した。ロシア軍はドンバスに約76個の大隊戦術群(BTG、1BTG=800人規模)を集結させていた。 最初の一週間で、ロシア軍はクレミンナを完全支配し、ルビージュネに進軍し、ポパスナの大部分を制圧し、前線沿いへの砲撃を継続した。ウクライナの当局者によると、ロシア軍はドネツィク州の42の村々を占領したと発表したが、どの村が占領されたかについての詳細は明らかにしなかった。 スロボザンスキーとドネツクの作戦地区では、ロシア軍が一部の地域で攻撃作戦を強化し、ドネツクとルハンスの全体を占領することを目的として、ドネツク、カルキフ、ルハンスク地域のほぼ全最前線に沿ってウクライナの防衛を突破しようとした。一方、ウクライナ政府はウクライナ軍が反撃を開始し、マリンカの町を奪還したと発表した。伝えられるところでは、恐らくワグナー・グループと関連するリビアとシリアの傭兵がポパスナでウクライナ軍と衝突し、ウクライナ政府は傭兵20~25人が死亡したと主張した。 ロシア軍はゆっくりと着実に前進を続け、ポピフカ、ピシャネ、ノボトシキフスケ、ザリチネ、ジトリフカの町を占領し、ポパスナの制圧及び同地を越えて進軍する準備を行い、イジュームから南東に、クレミンナから西に前進した。 4月22日から29日までの間にドネツク人民共和国の軍人110人が死亡、451人が負傷した。
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