賢人議会
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アリス・ルイーズ・オブ・ナヴァール(Alice Louise of Navarre) グリニッジ賢人議会の元議長にして現在特別顧問を務める24歳の美女。通称「プリンセス・アリス」「白き巫女姫」。ゴドディン公爵家令嬢で、『天』の位を極めた魔女でもある。 「蛇の血に連なる先祖返りの者」と玻璃の媛から呼ばれていることからも窺えるように、祐理と同じく人の身でありながら《神祖》の血を色濃く受け継ぐ存在で、世界最高峰の精神感応者。加えて念力・霊視・予知といった特殊な異能と高い霊力を有している。しかし、その反動で非常に体が弱く、対外的にはエクトプラズム(霊体)で作った分身を利用している。10代の頃までは体が弱いとはいえ生活に困るほどではなかったが、6年前グィネヴィアが復活させたまつろわぬ神(アーサー王)をアレクと共闘して封印した際、体を壊してほぼ寝たきりの状態になってしまい、賢人議会の議長の座を退いた。 12歳のときにアレクに買収と談合を持ちかけて以来、彼とは時に争い、時に共闘してきた旧知の仲。若手のカンピオーネとはある程度良好な関係を築いており、特にスミスとは時々通話しては愚痴を聞かせているらしい。また、傑出した逸材として妖精王のようなアストラル界に住む識者からも見込まれている。 言動こそ穏やかだが、その実『匿名希望の謎の美女』で通そうとしたり、護堂と祐理のキス(護堂が『戦士』の化身を使うための準備)をひかりと一緒に覗き見したりと、けっこうお茶目で野次馬な性格をしている。おっとりした容姿に反してかなりの毒舌家で、気心の知れた相手ほどその傾向が強くなる。エレベーターのない最上階を嫌って1階に執務室を移させたり、わざわざ自分で騒動の現場へと足を運んだりと、要職についている割に言動がかなり自由奔放なのも特徴。 アーシェラの来日に合わせて霊体を日本へ送り込み、その地で出会った護堂達をサポートする。アレクが天之逆鉾を強奪した時には訪英した護堂達と共にランスロットゆかりの地を巡り祐理の素養を見抜いて自分の技術を教授、彼らが帰国すると東京湾上の浮島に向かいグィネヴィアの最期を見届けた。護堂達が過去に飛ばされたときにはアイーシャの権能の情報を手に自らイタリアへ赴き、スミスからの要請を受けリリアナと祐理をアストラル界へ導いた。パラス・アテナの動向を追い三度来日しようとするが、その身に濃く流れる《神祖》の血のためにラーマ復活による大地の異変の影響を強く受けて倒れてしまう。高熱に浮かされるなかでアレクの訪問を受けたため、ラーマの力を封じ込めるための策を問いただした。その後は体調が小康状態になったため、プロメテウスの助言により護堂を「運命神の領域」へと導き、地上に帰還してからは決戦に備えてカンピオーネの魔導力を高めるための秘薬を調合した。 最終決戦後、護堂に《反運命の戦士》で自らの『病』の運命を断ち切ってもらったことで病状が劇的に回復しており、5年後には車椅子に乗ってとはいえ実体で外出することができるほど元気になっている。 パトリシア・エリクソン 30代後半の女性で、アリスの御用邸の女官長。堅物で厳格な家庭教師を絵に書いたような女性だが、8年前には結婚相談所に会員登録し秘かに婚活をしていた(10巻で護堂がミス・エリクソンと呼んでいたことから、未だ独身である模様)。自分に内緒で若いカンピオーネ立ちと取引するアリスの扱いに苦労している。
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