賛同メーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 09:12 UTC 版)
MSXに賛同したメーカーには「メーカーコード」と呼ばれるIDが割り振られていた。メーカーコードを付与され1980年代から1990年代にかけてハードを製造した企業を以下にメーカーコード順に記す。 名前の後ろに「※」が付くのは後にAX規格に参入したメーカー。 IDメーカー名ブランド名MSX1MSX2MSX2+MSXturboR備考0 アスキー 規格提唱企業 1 マイクロソフト 2 キヤノン※ ● ● 3 カシオ計算機※ ● PV-7やPV-16など低価格のMSX1を投入した。 4 富士通 FM-X ● FM-7に注力するため、MSXは1機種を発売したのみで早期に撤退した。 5 ゼネラル PAXON ● 後の富士通ゼネラル。 6 日立製作所※ ● ● 7 京セラ※ ● YASHICAブランドで販売、輸出のみ。 8 松下電器産業 キングコング(初期)A1(後期) ● ● ● ● 後のパナソニック。ナショナル(初期の国内向け)・パナソニック(海外向け・後期の国内向け)ブランドで販売、また河合楽器がKAWAIブランドでOEM機を販売(おもに「ニコルの森」の教材として)した。 9 三菱電機※ MSX:Let us(一部機種のみ)MSX2:Melbrain's ● ● 10 NEC 1983年6月27日の規格発表会にのみ参加し、「規格に賛同はするが参加はしない」と発言。 11 ヤマハ YIS(AV機器ブランド)CX(楽器ブランド) ● ● YAMAHAブランドで販売。1987年に日本楽器製造からヤマハに社名変更。 12 日本ビクター※ io(一部機種のみ) ● ● 後のJVCケンウッド。VictorまたはJVCブランドで販売。 13 フィリップス ● ● 主に欧州市場で販売。 14 パイオニア Palcom ● レーザーディスクプレーヤー制御システムとして発売。 15 三洋電機※ WAVY ● ● ● SANYOブランドで販売。三洋電機本体の直轄となる以前は、コンピュータ事業はグループ会社の三洋電機ビジネス機器・三洋電機特機の管掌であり、MSX1には三洋電機特機名義のものが存在する。 16 シャープ※ 規格に賛同するもハードを発売せず。ブラジル支社が販売した際には、日本本社とは別にメーカーコードを取得している。 17 ソニー※ HiTBiT ● ● ● 18 Spectravideo ● 1981年設立、1988年倒産。初代MSX規格の策定前から、ほぼ同じ構成のSV-328というパソコンを販売していた。 19 東芝 パソピアIQ ● ● 20 ミツミ電機 ミツミ本体からの発売はないが、ヤマハやビクターなどにOEM供給を行う形でハードを製造した。 21 Telematica Talent ● ● スペインではDynadata社が、イタリアではFenner社が輸入販売。 22 Gradiente Expert ● 23 SHARP do Brasil HOTBIT ● シャープのブラジル現地法人であるシャープ・ド・ブラジルと現地子会社のEPCOMが販売。 24 金星電子 ● 後のLGエレクトロニクス。Goldstarブランドで販売。搭載BASICは英語版。 25 大宇電子 大宇ポスコム(パソコン)Zemmix(ゲーム機) ● ● Daewooブランドで販売。ゲーム機として発売されたZemmixの最終形態であるZemmix Turboは、VDPにV9958を積んでいて一部のMSX2+ソフトが動作する。イタリアではYENO社・Perfect社が輸入販売。 26 三星電子 三星ポスコム ● サムスンの独自規格であるSPC-1000と並行販売。イタリアではFenner社が輸入販売。 備考 同一の機種であっても、クウェートのAl Alamiah社やフランスのYENO社など各国の輸入業者によってカスタマイズされ独自のブランドが付けられている場合がある。 ハングルBASICを搭載したMSXは共通で「ポスコム」の愛称が付けられた。実際はメーカ名を頭に付けて「○○ポスコム」となる。 周辺機器メーカーとしては、韓国のZEMINA社やブラジルのCIEL社がある。
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