議会との全面戦争とは? わかりやすく解説

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議会との全面戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 22:34 UTC 版)

チャールズ1世 (イングランド王)」の記事における「議会との全面戦争」の解説

第一次内戦当初チャールズ1世の甥に当たるカンバーランド公ルパートニューカッスルウィリアム・キャヴェンディッシュ働き10月エッジヒルの戦い引き分け。翌1643年6月アドウォルトン・ムーアの戦い勝利し互角あるいは王党派優位であったが、9月25日議会派盟約派厳粛な同盟と契約締結スコットランド議会派加勢し戦況議会派傾き始めオリバー・クロムウェル率い鉄騎隊活躍により、1644年7月マーストン・ムーアの戦いなどで王党派各地打ち破られた。1645年6月ネイズビーの戦いで、チャールズ1世ルパート率い国王軍トーマス・フェアファクス司令官クロムウェル副司令官とするニューモデル軍決定的な大敗喫し拠点次々と議会派奪われ、翌1646年4月チャールズ1世本拠地オックスフォードから逃亡5月ニューアーク駐屯していたスコットランド軍に降伏した第一次内戦王党派敗北になり、1647年1月チャールズ1世スコットランド軍からイングランド議会引き渡され囚われの身となった全面戦争になったとはいえ王党派中には議会派との和睦諦めない穏健派人々がいて、エドワード・ハイド(後の初代クラレンドン伯爵)と第2代フォークランド子爵ルーシャス・ケアリーがしばしばチャールズ1世和睦進言したが、国王王妃ヘンリエッタ・マリア急進派意見採用して和睦拒否穏健派遠ざけた。また外国渡り王家宝物売却などで軍資金集めた王妃からの支援受け取ったが、内戦激化する1644年王妃フランスへ亡命させ、翌1645年3月長男チャールズ王太子(後のチャールズ2世)をハイド託し、一旦西部へ移動させた後1646年にやはりフランスへ亡命させた。 内戦最中チャールズ1世反乱背かれスコットランドアイルランドから援軍求め交渉していた。スコットランド王党派平定すべく盟約派から王党派に離反したモントローズ伯侯爵昇叙スコットランド総督任じて帰国させた。モントローズ侯期待応え1644年8月アイルランド貴族アントリム伯ランダル・マクドネル(英語版)と親戚のアラスデア・マッコーラ(英語版と共にスコットランド挙兵スコットランド内戦英語版))。1645年にはインヴァロッヒーの戦い2月2日)・キルシスの戦い8月15日)で連勝しアーガイル侯盟約派追い落として平定迫ったが、盟約派反撃遭い9月13日フィリップホフの戦い敗れスコットランド平定はならなかった。 アイルランドでは駐屯軍司令官アイルランド総督オーモンド侯ジェームズ・バトラー反乱勢力アイルランド・カトリック同盟との交渉任せ和睦援軍派遣期待していたが、宗教の違いそれぞれの理な要求交渉難航1643年9月15日に何とか休戦成立した。ところが続く和睦交渉暗礁に乗り上げ互い要求棚上げにして和睦条約調印されたのは1646年3月28日第一次内戦が終わる寸前であり、援軍求めるにはあまりにも過ぎた。しかもこの間チャールズ1世は、オーモンド侯頭越しアイルランド密使を送ることを計画密使として派遣され1645年7月アイルランド着いた寵臣のグラモーガン伯エドワード・サマセットは、オーモンド侯協力するふりをしてアイルランド同盟独自に接触した。 更に、11月アイルランド派遣されローマ教皇インノケンティウス10世特使、ジョヴァンニ・バッティスタ・リヌチーニ(英語版)が和睦条約反対して聖職者軍人達動かし、グラモーガン伯もリヌチーニと結びつきアイルランド人対す土地返還カトリック寛容引き換えにした軍事援助秘密条約実施申し出た。だがリヌチーニはどちらの条約にも反対、グラモーガン伯は秘密交渉発覚逮捕されチャールズ1世はグラモーガン伯との関与否定したが、アイルランド同盟から不信抱かれオーモンド侯和睦条約もリヌチーニに扇動され反対派により破棄され、もはやアイルランドからも援軍期待出来なくなった

※この「議会との全面戦争」の解説は、「チャールズ1世 (イングランド王)」の解説の一部です。
「議会との全面戦争」を含む「チャールズ1世 (イングランド王)」の記事については、「チャールズ1世 (イングランド王)」の概要を参照ください。

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