議会と政党とは? わかりやすく解説

議会と政党

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 10:32 UTC 版)

議会」の記事における「議会と政党」の解説

議会制」は、大きく評議会制」と「政党制」に分類されるが、現在ほとんどの国家政党制によって政治動いているため、議会は「政党」という存在深く関わってくる。 「政党」は、ルソーなどの大陸哲学者や、アメリカ合衆国建国の父祖達には忌み嫌われたが、実際に議員同士派閥から始まって次第各国にも広まった選挙権拡大につれ政党次第議会の外に応援団を持つようになり、逆に議会の外の勢力利用されもするようになった。特に近代、「マス・デモクラシー」状態となると、政策広く呼びかけ選挙時には大量に有権者動員するシステムとして、政党存在意義はますます高まった。また政党選挙公約通じて国民意見統合するようになり、それがために選挙公約誓って当選した議員に対して公認を握る政党指導部権威強まった。これが高じて議院内閣制の国では、政党通じて国民首相指名関与できる事態至った第二次世界大戦に至る道程で、特にイタリア王国ナチス・ドイツ一党独裁制による暴走により「議会」が機能低下したという経験から、戦後一時期政党制について懐疑的な考え学界には広まった。しかし現実政治では政党行政府支配し、その各種政治資源分配機能支配したため、よりますます強力となった。「議会」は結論決まった議案審議し時間来れば通過させるラバー・スタンプゴム印)」とまで揶揄されるようになった。また行政府についても、与党議員不当な介入許しすぎている、汚職温床となっている、等の批判が強まることにもなった。 20世紀至って多く諸国では政党議会制度公認するようになり、各種補助金を出す国まで出現している。しかしその国の実情にあった政党制は何か、「議会」の審議機能正常な運営といかに調和させるか、さらに行政府公平な運営をどう確保するか、等どの国でも困難な模索続いている。

※この「議会と政党」の解説は、「議会」の解説の一部です。
「議会と政党」を含む「議会」の記事については、「議会」の概要を参照ください。

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