記事のテーマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:29 UTC 版)
「アンサイクロペディア」の記事における「記事のテーマ」の解説
英語版とは共通するテーマも多く存在し、「あああああああああ!」、「ニヒリズム」(虚無主義)、「君は牛を二頭持っている」、「1=2」など多くの他言語版アンサイクロペディアに存在する記事は日本語版利用者にも広く受け入れられている。特に「ニヒリズム」は、記事に文字や画像が全くないアンサイクロペディアのユーモアの典型的な記事である。一方で、日本語版独自のユーモアも数多く投稿されている。例えば、「風が吹けば桶屋が儲かる」などは日本の文化を活用しつつ、多くの利用者によって親しまれている。 英語版において作家のオスカー・ワイルドが欽仰されているのは前述の通りである。加えて日本語版では国内の歴史上の人物として名高い織田信長や足利義昭、漫画「魔法陣グルグル」に登場する「ワンチン」なども偶像視されている。 一時期話題になった一般人や犯罪者を扱った記事、公開されていない芸能人のプロフィールなどを扱った記事も存在する。このようなウィキペディアに書くと削除される記事は内輪ではあるが、アンサイクロペディア内のメタユーモアにまで昇華されている。ウィキペディアのマスコットであるウィキペたんの記事は女装した男性であるとされ、これを模倣した「アンサイクロペたん」はユーザーにより数多く案が出たものの結局「正式な姿は決めず放置したほうがアンサイクロペディアらしい」という合意形成がとられている。 アニメや漫画、パソコンゲームなどに対して半分まじめに説明しながらも、(荒らしのような表現も含め)細部でユーモアを膨らませるようにした手法がよく使われている。このような記事はアクセス数も多く、アニメ「魔法少女リリカルなのは」の記事は、一時はメインページを大きく超えるアクセス数をカウントし、内容も原作の『とらいあんぐるハート3 〜Sweet Songs Forever〜』はもちろん『エースコンバット5』(AC5)の世界観も飲み込むなど、日本語版の名物ページとされている。 エクストリームスポーツも頻繁に使われるジョークである。アンサイクロペディア内では理系のエクストリームスポーツとして扱われる「栗まんじゅう問題」(→ドラえもんのひみつ道具 (はあ-はと)#バイバインも参照)、ぎなた読みから生まれた「アフガン航空相撲」、東京ディズニーリゾートに一人で赴き、楽しむ「一人ディズニーランド」、企業や官庁の不祥事を皮肉った「エクストリーム・謝罪」、飲酒運転など犯罪の類のようにスポーツにすら当てはまらない記事も多数存在する。その多くは「エクストリーム+単語」という形式の題名で作られる事が多い。ただしエクストリームスポーツの乱立による、マンネリ化が懸念されたため、このような記事の審査は厳しくなっている。 「屈強な男たちが○○をするスポーツ」は一見すると性的な内容に見て取れるが、実際は野球やサッカーなどの意味を持つ。 架空の国家や組織などは日本語版においてもよく使われるユーモアの手法である。「阪急王国」(大阪府・兵庫県の一部)や「名古屋共和国」(愛知県)など実在の都道府県や企業を揶揄した記事、定礎、月極、ゴランノス・ポンサーなる 「日本三大企業」、全く架空の設定で作られたでたらめな国家の記事などが挙げられる。ただし現在ではこれらの記事の乱立により、あまりこのような記事を好まない雰囲気となっている。 また、読者を翻弄するような記事も多い。「お察し下さい」は内容を察するよう求められ、「ひらがな」の記事は平仮名のみで書いてあり(つまり「カタカナ」の記事は片仮名で、「漢字」の記事は漢字で、「漢文」の記事は漢文で、「万葉仮名」の記事は万葉仮名で書いてある)、「カオス」の記事は文字が点滅し揺れ動き、「文字化け」の記事は文字化けし(これはUTF-8のエンコードのままシフトJISで文字化けしたように見せかけてあるため、シフトJISに切り替えると一層酷い文字化けが起こる)、「音声入力」の記事は音声認識で作られており、「小倉百人一首」の記事は五・七・五のリズムで書かれており (テンプレートやカテゴリも)、「nowiki」の記事は前半のソースをnowikiで囲み、nowikiが使い勝手の悪いものであることを示しており、「QRコード」の記事はQRコードだけが書いてある(実際にこのコードは携帯電話などで読み取ることができる上、そのコードを読み取ると記事の本文が出現する)。さらに「リンク荒らし」の記事のリンクはぐちゃぐちゃになっており、「高橋メソッド」の記事はそれを使ったプレゼンテーション風になっている。また、アンサイクロペディアで「バイキング」と検索すると、ページそのものがアトラクションのバイキングのように揺れ動いて表示される。
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