西日本鉄道への発展とは? わかりやすく解説

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西日本鉄道への発展

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 13:55 UTC 版)

九州電気軌道」の記事における「西日本鉄道への発展」の解説

電気事業における国家統制強化目指し電力管理法出現同時期、交通事業分野でも国が交通事業調整を図るという「陸上交通事業調整法」が成立し1938年4月公布された。同法では福岡都市圏を含む5つ都市圏国主導による交通調整対象地域規定されていた。このような背景の中、電気事業失った九州電気軌道福岡県内周辺地域での交通事業統合意欲示し、また鉄道省側も福岡県内における事業統合主体九州電気軌道想定していた。 九州電気軌道福岡県内での事業統合先立ち大分県交通事業傘下収めていた。まず1938年大分県耶馬渓鉄道経営権掌握次いで1940年九州水力電気から大分県別府大分電鉄から株式譲り受け傘下収めた両社ともに大分交通前身)。福岡県内における事業統合第一歩九州鉄道現西天神大牟田線運営)と福博電車(後の西鉄福岡市内線1979年全廃運営)の2社の買収で、1940年12月親会社東邦電力から両社株式取得した周辺事業者経営権取得が進む中の1941年8月27日九州電気軌道鉄道省から福岡・大分両県にまたがる事業統合至急実施するよう勧告された。統合対象経営権掌握している福博電車耶馬渓鉄道別府大分電鉄と、福岡県内博多湾鉄道汽船(現JR香椎線西鉄貝塚線運営)および筑前参宮鉄道(後の国鉄勝田線1985年廃止運営)の5社である。この合併実施されることはなかったが、九州電気軌道中心とする交通事業統合は国の了承得たものとなったといえる。この5社合併とは別に同日九州電気軌道小倉市内で電車・バス事業運営する小倉電気軌道合併するよう鉄道省より非公式に慫慂された。この合併直ち実行され、翌1942年昭和17年2月1日付で両社合併成立している。合併によって九州電気軌道45万円増加して3,045万円となった。さらに1941年11月合併勧告対象一つであった博多湾鉄道汽船株式取得した事業統合趣旨賛同した同社経営者太田清蔵九州電気軌道持ち株譲渡したためである。 福岡県内における九州電気軌道中心とする事業統合は、その後太平洋戦争開戦という戦時体制下実現急がれ陸上交通事業調整法背景とした鉄道省慫慂に従って1942年5月9日九州電気軌道九州鉄道福博電車博多湾鉄道汽船筑前参宮鉄道の5社間での合併契約締結へと進んだ統合にあたって当初各社解散の上新会社設立する計画であったが、手続き簡略化のため九州電気軌道存続会社として他の4社と1対1合併比率合併することとした。ただし九州電気軌道財務状況は5社中最低であったため、合併比率対す株主理解を求めるべく九州電気軌道保有する九州鉄道株式88,500および福博電車株式2万780対す新会社株式割当辞退し、さらに自社株式3,520買い入れることで合併に際して総額564万円減資する措置をとった。これにより新会社資本金は5,000万円とされた。 5社合併について1942年5月30日各社臨時株主総会にて合併承認され、さらに8月24日当局合併認可取得した。そして合併契約上の合併期日である1942年9月1日付で合併成立九州電気軌道社名変更して西日本鉄道株式会社」(西鉄)が発足したその後9月19日合併登記完了次いで22日商号変更小倉市から福岡市への本店移転について登記完了した西鉄では22日創立記念日としている)。こうして九州電気軌道九州北部200キロメートルを超す鉄軌道路線網を擁する一大鉄道事業者となった

※この「西日本鉄道への発展」の解説は、「九州電気軌道」の解説の一部です。
「西日本鉄道への発展」を含む「九州電気軌道」の記事については、「九州電気軌道」の概要を参照ください。

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