西口および小田急とJRの駅舎間における再開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 14:55 UTC 版)
「海老名駅」の記事における「西口および小田急とJRの駅舎間における再開発」の解説
これまで開発が行われてこなかった当駅西口エリア(JR海老名駅の北西側)でも再開発が計画されている。三井不動産による大規模商業施設「ららぽーと海老名」を街の中心に配置し、商業・業務・住宅の複合施設、マンション、戸建て住宅などが整備される(計画人口は3000人、商業施設の開業および街開きは2015年10月)。また、西口エリアとは別に小田急とJRの駅舎間エリアでも民間企業による再開発が今後行われる計画である。この他、再開発事業に合わせて西口駅前ロータリーや前述のように小田急海老名駅〜JR海老名駅間の新自由通路も整備されている。 海老名駅西口土地区画整理事業 海老名駅西口土地区画整理事業については、海老名駅東西一体のまちづくりおよび中心市街地の一角としての機能を形成し、高度利用による商業、業務、文化、教育等の多様な機能と人口が集積したまちづくりを推進している。また、土地の高度、有効利用と良好な景観形成に努め、住宅、商業施設が共存する市街地形成を進め、「快適に暮らす 魅力あふれるまち 海老名」の将来都市像を設定しており、都市機能を集積し、暮らしの質を高めることにより、魅力あるまちづくりを目指している。 本事業には2013年からリコーが参画している。その背景には、同社社員を5000人以上擁する研究開発施設リコーテクノロジーセンターが海老名駅北西部に所在しており、地域社会との関わりが深いことがある。同社は当該地区へ太陽光発電や防犯カメラなどのインフラを提供。また、2015年には扇町のららぽーと海老名に隣接する地区に、コワーキングスペースや学童クラブ、レストランなども併設する複合施設「RICOH Future House」を開設し、その運営を行っている。 工事着手当時の海老名駅西口土地区画整理事業地(JR海老名駅北口にて2014年6月撮影)奥中央の高層ビルはリコーテクノロジーセンター 工事後の海老名駅西口土地区画整理事業地中央の通りは「エビーロード」 西口(JR海老名駅の北西側)エリア この地域は元は市街化調整区域であり長い間事業化の目途が経っていなかったが、該当地域の9割以上の地権者が市街化区域編入に対して同意したことから2009年6月に「海老名駅西口特定土地区画整理準備組合」が設立され、必要な定款やまちづくり計画の作成および、同地区の土地利用計画案をもとに認可権者である神奈川県との協議が進められていくこととなった。さらに、同年9月中旬に実施された第6回の線引き見直しで土地区画整理予定区域が変更されて、同地域は市街化区域への編入を前提とした特定保留区域となった。 こうした中、「ららぽーと海老名」を提案した三井不動産と準備組合との間で、2010年9月15日に西口の商業施設である、いわゆるセンター用地進出に関する優先交渉権者地位確認書の覚書の調印式が行われたことにより、具体的な調整が図られていくこととなった。さらに、2012年12月25日には同地域がようやく市街化区域に編入にされ、同日には土地区画整理事業の本組合(海老名駅西口土地区画整理組合)の設立も認可された。約14.1ヘクタールのセンター用地のうち、中核施設となる約3ヘクタールの「ららぽーと海老名」は2015年10月29日に開業した。 小田急とJRの駅舎間エリア 約5ヘクタールのこの土地は小田急所有地であり、市街化調整区域のため開発が認められなかったが、2009年9月中旬に告示された第6回線引き見直しで市街化区域に編入されたことにより、再開発の下地が整うこととなった。このエリアは「民間企業による駅間開発地区」とされており、住宅や業務、商業施設向けのビルを複数建てる計画となっている。2015年8月28日、小田急はこのエリアの開発計画を決定し、高層分譲マンションを建設する「住宅エリア」とオフィス棟、商業施設、フィットネスクラブや教育・カルチャー等のサービス施設を建設する「賑わい創出エリア」の2地区に区分して開発することを公表した。開発コンセプトは「憩う・くらす・育む 〜ViNA GARDENS〜」、都市デザインコンセプトは地形的特徴から「段丘都市」としている。2016年度に着工し、全体の竣工は2025年度を予定、またエリア名称には開発コンセプトでもあった「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」が正式に採用されている。さらに再開発に伴い、大字上郷の一部で2017年2月に住居表示が実施され、このエリアの町名はめぐみ町となった。 エリア内の先行開発として2017年4月に木造建物の「ローソン ビナガーデンズ店」が開業、また同年11月には新自由通路にも接続する商業施設「TERRACE(テラス)」が開業している。さらに小田急では2021年4月19日、「ViNA GARDENS」と隣接した敷地内に「ロマンスカーミュージアム」を開業した。翌2022年1月、新自由通路に接続する施設「PERCH(パーチ)」を竣工し4月に大型クリニックモールを開業するなど同年秋以降までに順次開業。 再開発工事中の海老名駅間地区(2018年3月) ビナガーデンズテラス
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