装飾における鳳凰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 08:54 UTC 版)
古代から中世にかけて東アジア全域にわたってその意匠が装飾に使用された。 日本では伝説にちなんで桐の家具に鳳凰を彫刻するものが流行したと『枕草子』にある。装飾芸術としては宇治平等院鳳凰堂や、京都鹿苑寺金閣の屋上にあるものが知られている。戦国大名の里見氏は鳳凰が描かれた印判を使用している。 現代では通貨や郵便ステーショナリー、各種団体の意匠にも取り入れられている。 日本銀行券2004年(平成16年)11月1日より発行 壱万円裏面 平等院鳳凰像 硬貨1957年(昭和32年)から1958年(昭和33年)発行 百円銀貨表面 年銘は昭和三十二年および昭和三十三年 切手1925年(大正14年)5月10日発売 3銭と20銭 大婚二十五年記念切手 鳳凰 1928年(昭和3年)11月10日発売 1銭と6銭 大礼記念切手金の鳳凰 1971年(昭和46年)3月29日発売 150円普通切手 平等院鳳凰堂棟飾り 1976年(昭和51年)1月25日発売 150円普通切手 刷色変更 1998年(平成10年)10月1日発売 80円 ふるさと切手薩摩焼400年祭 染付鳳凰文広口花瓶 はがき1981年(昭和56年)4月1日発売 40円料額印面 日本赤十字社の社章は、赤十字竹桐鳳凰章という。 企業では、角川グループのものが知られている。角川書店の創業者角川源義が1946年(昭和21年)に出版した飛鳥新書のマークに使ったことに始まる。 専修大学と創価大学の校章は、鳳凰の翼を意匠に取り入れている。 神輿や山車の屋根の上に装飾として乗せられることもある。 国鉄D51形蒸気機関車等には、お召し列車牽引装備として鳳凰が除煙板に装飾として取り付けられた機体(D51 758、D51 838等)がある。 宮型霊柩車には、鳳凰が装飾として取り入れられていることが多くある。 トヨタ自動車が製造している最高級乗用車センチュリーには、エンブレムとして鳳凰が取り入れられている。 賞状の縁にデザインされている鳥は鳳凰である。左が鳳・右が凰で、中央には雲竜・下部には桐をモチーフにした図柄が用いられるのが一般的である。
※この「装飾における鳳凰」の解説は、「鳳凰」の解説の一部です。
「装飾における鳳凰」を含む「鳳凰」の記事については、「鳳凰」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から装飾における鳳凰を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から装飾における鳳凰を検索
- 装飾における鳳凰のページへのリンク